小説『惰眠を貪る狂乱』
作者:たかゆい()

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今グリーンアースでは、震動と隕石がぶつかり合っていた。


白ひげが両腕で大地を震動させ、発生した衝撃波がイトウを襲わんとしたらイトウが空から隕石を出して隕石と震動がぶつかり、互いに相殺し、隕石は砕け、震動は打ち消された。


ーイトウー

流石白ひげ、俺の隕石が簡単に打ち消されるとは…ならば、「ビッグメテオ」

ゴオオオ・・・

直径10mはある隕石が白ひげを押しつぶさんと迫った、


「甘ぇ!」

白ひげが薙刀を振り上げて振り下ろしただけで隕石は推進力を失い力無く大地に落ちた。


おいおい!おめーはバケモンか?普通能力使わないで隕石なんか止めれねぇぞ…


「どの口開けて言ってやがるんだ、おめーも俺の震動を止めてるじゃねぇか?お互い様だ。」


ちっ、確かにそうだな、もう一段階あげるか、隙が大きいが白ひげには効くだろう。


「流星弾」

「!、隕石が何十個も…六年前よりも多いな?成る程、これは生半可な奴じゃ防げネェな、」


ふふふ、この隕石群で潰されろ、白ひげよ!安心しろ…君の屍は私が弔ってやろう、


ニヤリ、!…!?白ひげが笑いやがった!?


『天地大震動』

えっ…白ひげが両腕を振り上げたら超巨大なひび割れが発生してその中心から衝撃波が発生した…!しかも超巨大になりやがったーー!!グラグラ!!しかもグリーンアースまで揺れやがった…!!?一応グリーンアースって大陸だろ??それを揺らすって…


しかもあの技から発生した衝撃波が俺の隕石を全部破壊しやがった…どんだけだよ!?


ん?あれ?此れってピンチじゃね?今俺は隕石撃った反動で動けないよね…?

「グララ…!この時を待ってたぜ?」

めちゃくちゃ悪い笑みを浮かべた白ひげが俺の顔を掴みやがった!!


げええ!またアレを喰らうのかよ!


くっ…耐えるんだ俺!


ブゥーン、ビキビキビキッ!!!!


イトウの頭に再びあの技が炸裂した…



ーイトウー


グ…ググ…俺が此処までダメージを食らったのは白ひげが初めてだぜ……



白ひげよぉ…やるなぁ…俺の意識が飛びそうだ…


「テメェは本当にタフだな、この技を喰らって倒れなかったのはお前だけだ、」


フッ…そうだな、もう意識が途切れ……


………


「アアアアア!!!!貴様ァ・・・死ねや?」


「グラララ!!やっと本気になったな?息子達よ、下がってろ!ここからはオレとイトウのタイマンだ!」


ーホムラー


!!あれは…イトウ様がブチ切れになられた!早く退避しなくては…!


「ビスタ、ジョズ、この勝負は預けよう。」


「その方が良さそうですな、ジョズ、オヤジも引けと言ってるので引きますよ。」


「ホムラ、次は負けないぞ。」

二人も引いて行きましたか…


さて僕も早く引かなければ、


ーマルコー

オヤジが引けと言う事はオヤジが本気で殺ると言う事かよい!


「マルコ、この勝負はお預けだね。」


仕方が無いよい!


「ではいずれ又、」


さってと、早く逃げるかよい!


ー白ひげー

グラララ!又貴様と本気でやり合うとはな…


ああ?イトウが上空から数百ものの隕石群を呼び出してやがるな、グラララ!俺ァ白ひげ!正面から受け止めてやるぜ、



「白ひげ、死ね!流星群!!!!」


数百個の隕石が空を覆い尽くし、白ひげを包み込んだ、


バアアアアン!!


!?殆ど破壊されただと…?


「グラララ…流石に全ては防げなかったか、」


白ひげも無傷ではなく、体に幾つもの切り傷が出来ている…だが、俺の全てはまだ見せてないぞ?



いくぞ…これが俺の最大技…




『全てを破壊せよ、デス・メテオ!』


空に数十kmはある隕石が現れ、白ひげを消滅せんと落下した。


ー白ひげー

グラララララ!!!!俺でも死ぬか?これは…


だが、俺ァひかねぇ!


「どんな相手に会おうとも引かねぇ!それが俺だ!」



俺は震動全エネルギーを両腕に集中させ、覇気も乗せ、打ち出した。


『グランドアースエイク』


震動と覇気の力が乗ったエネルギーがデス・メテオにぶつかった時、あたり一面に閃光が走った



余りの力のぶつかり合いに天は耐えきれず雲を割り、大地は真っ二つに割れ、隆起した


閃光が収まるとグリーンアースには二人の人物が地に足をついていた。二人とも大きな力を使った反動で動けなかったが傷は余りなかった。


「また引き分けか…」

「グラララ、そうみたいだな」


ーイトウー

白ひげはつくづくチートだな、俺が倒しきれないのはコイツだけだよーま、最強だったらつまらんし、好敵手が一人ぐらい居るならいいだろ…


「グラララ…また闘おうぜ?」


ああ、そうだな!俺が起きている時だったら何時でもいいぞ!

ま、それはあり得ないけどな!だって俺は寝るのが好きだからな!


「それよりも、何時から見張ってたのかわからねぇが、海軍の奴らに囲まれてる、どうだ?此処だけ俺たちと共闘しねぇか?」

確かに、さっきから海軍に囲まれてるし俺達だけでは抜け出すのにめんどくせぇな、分かった、手を組んでやろうじゃないか!


「グラララ…行くぞ?」

ああよ!





〜海軍〜


実際に見るとあの二人は改めて規格外だと感嘆させられるな、大陸を震動させ、空を覆い尽くす程の超巨大隕石を生み出す…今の布陣でも捕らえるの無理だろうな…しかしガープはあいからわず殺る気マンマンだな…こういう時には助かるが、


それに海軍も士気が落ちるどころか更に上がってるし…


サカズキ、ボルサリーノ、クザンも準備万端のようだな、三人既に能力解放してるし、


おや?珍しいな普段は冷静なセンゴクも仏の顔を崩して般若の顔になり、大仏になってるとは、よっぽど興奮してるのか、


そう言う儂も元帥なのに久しぶりに血が滾ってきたわ!


本部はゼファーに任せてるから大丈夫、多分な…


さぁ!彼奴らを捕まえるか!


「白ひげ海賊団とイトウ海賊団を殲滅せよ!」



その後…イトウ海賊団・白ひげ海賊団と海軍総戦力の戦いは熾烈を極めた。なぜなら世界最強級の男が二人も居て、その配下も強者揃いの海賊団連合とそれを捕らえる正義の軍がぶつかり合ったからだ。

始めにガープが勝手に飛び出してイトウに拳骨パンチを喰らわせ、それを受け止めたイトウが反撃をしようとしたらガープを援護に来たセンゴクとも戦いを始め、更にコング元帥までイトウの相手をしたため、残る白ひげは海軍中将クザン・サカズキ・ボルサリーノと戦うはめになり、たちまち大地は破壊され、他の中将達も元帥を援護しようとしたが、配下の海賊達に止められ、戦い始めたので、戦場のどこも彼処も激戦の様を表して来た。


結果、戦いは二日間続いたが、結局海軍は二つの海賊団を捕らえることはできなかった。


当たり前だろう、白ひげ・イトウ海賊団は新世界でも最強クラスの勢力、それを捕らえるのは不可能に近かった。しかも白ひげ、イトウが共闘したから海軍は震動、隕石により吹き飛ばされ、殆ど戦いにならなかったと言う…対抗出来たコング元帥達は途中で二人の加勢に隊長達まで相手にしなければならなかったので押されぎみになってしまった、それでも二日間闘い続けたがコング元帥が退却の命令を下したので海軍は引いた。

それを見届けた白ひげ海賊団とイトウ海賊団も互いに海に去って行った。


グリーンアースはこの戦いで森は消滅し、大地は削り取られ、もはや生物が住むことが出来ない地になり、イトウが使った隕石が積み重なり隆起し滝のような大地に変わったのでそこから流れ出る滝に乗り、新世界にはいる人が出てくるようになったので人々はこの大地をこう呼んだ『レッドフォール』と、



あの戦いから10日後、


「レイリー、最近有名になってる狂乱のイトウは知ってるか?」


声を掛けられた銀髪のメガネは意外そうに振り向き

「珍しいな?そいつは強いのか?」

ああ!なんでもあの糞爺と先日どんぱちやらかして鎮圧に来た海軍とも喧嘩してコングのおっちゃんと居眠り野郎と真面目アフロと互角に闘ったらしいぜ?

「…!それは強いな!?まさかそいつとやり合うのかい?」

俺の目的を達成した後にタイマン張りにいくぜ?邪魔するなよ?

「君の邪魔を出来る人など滅多に居ないだろうに…」

シシシシ!そうだな!さて、今からシキのクソ野郎とやりに行くか!

「オラぁ!今からシキのクソ野郎をぶっ潰すぞ!!!!」

海賊時代最強の男がイトウに目をつけて居た。

彼とイトウが出逢うのはまだ先の事だろう…

















-8-
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