小説『未完結作品のオリキャラがリリカルな世界に転生しちまったよ・・・』
作者:DFGNEXT()

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フォルクローレのシスコン爆発?

それではどうぞ!!

ちなみに前回からずっとフォルの回想です。
第一章「Cross of StrikerS」
第九話「ほのぼのシスコン?」

「ふ、ふ、ふ、ふ・・・。」

「お兄ちゃん、相変わらず奇妙なことやってるね。」

イルマがそういってきた。
無理もないか、今の俺はジャージを着て「氷の上」をまるでルームランナーのように走っているのだから

これはグリーンフォース氷(ひょう)のちょっとした応用だ。

「氷」の能力は大まかに分けて「氷を作る」「氷を操る」「氷を水に溶かす(水蒸気も可)」の三種類ある。

それを使いまず氷の板を作る。次にそれを後ろに動かす。
そのときに後ろの部分を水蒸気に変え、前部に新たに氷を作れば
まるで見えない道の上を走っているようになるわけだ。

なお自分で作った奴だから滑らないが、他の人が乗れば確実にすべる。
一応この氷は魔力で作ったので冷たくはないのだが・・・。

まあそれはともかくいつもは早朝ランニングをしていたのだが、
だんだん物足りなくなってきたのでこうして室内で高速で動かしているわけだ。

「まったくレアスキルをそんな使い方するのもお前くらいだぞ。」

エーリヒ兄さんはそんなことを言う。
まあ言ってることは正しい・・・だが・・・。

「むしろこういうこと以外の使い道が見つからないんだけど、エーリヒ兄さん。」

そうなのだ。前世では戦闘用に使っていた「氷」だが
こちらの世界ではまったく使用する意味がない。
したがってこういう使い方が一番なのだ。

「僕としては冷房に使うとか・・・・・・確かに地味だな・・・。」

なんか兄さんが一人で勝手に自己完結してるんですけど・・・。

「エーリヒお兄ちゃん・・・。それお兄ちゃんと言ってるレベルが同じだよ。
 むしろお兄ちゃんのほうが実用的に使ってるよ。」

「う、イルマ・・・。お前はどっちの味方なんだ?」

エーリヒ兄さんがなんかなみだ目になってる。
だが現実はあまくないんだな。

「当然フォルお兄ちゃんだよ」

「僕には味方はいないのか・・・・・・。」

「兄さん・・・。今度エリオとか紹介しようか?」

「僕よりも一歳年下だっけ?・・・というよりもお前のその顔の広さは一体・・・。」

「俺の行動力なめてもらっては困るんだけど?」

「そうだったな・・・・・・あっそろそろ教会に行かないと。それじゃいってきます。」

兄さんは以前言ったとおり教会騎士見習いだ。
将来は父さんたち同様騎士になるつもりだ。

「いってらっしゃい兄さん。」

「いってらっしゃい、エーリヒお兄ちゃん。」

そういって俺達は手を振る。
兄さんはそれを見届けると準備してあった荷物を持って玄関に向かっていった。

ドアを開ける音と閉まる音が聞こえた。

「さて・・・ここでイルマ。お前にサプライズだ。」

そういう俺の顔はできうる限りの飛び切りの笑顔だ。

「サプライズ?」

首コクンと捻る。かわいいなぁもう!

「そうだ。お前前にデバイス欲しがってたろ?」

「うん、だけど前にお父さんとお母さんがまだ基礎を覚え切れてないからだめって・・・。」

「だけど今は大丈夫さ。何せ俺が鍛えてやったんだから。」

そう実はイルマの訓練を去年から俺が手伝っているのだ。
にしてもこの世界の子供って成熟が早いと思う。

まさか五歳でデバイスを欲しがるとは・・・。

そして俺の魔法訓練をきちんと受けてさらに基礎もしっかりとでき始めていた。
だからあげてもいいんじゃないかって父さんと母さんに言っておいた。

二人とも俺が作るならってことで了承してくれた。

「でもお父さんとお母さんが・・・。」

「大丈夫、ちゃんと俺が許可もらってるから」

「えっ、ほ、ホント!!?」

「ホントホント、というわけでこの箱の中に俺が作ったデバイスが入ってるから。」

そういうと俺はテレポーテーションで部屋においてあった箱を自分の手のひらに持ってくる。
その大きさは手のひらサイズのものだ。

「えっお兄ちゃんが作ってくれたの!?」

「もちろん。・・・嫌だった・・・?」

「全然!!ありがとうお兄ちゃん!!早速あけてみるね。」

そういうとイルマは箱を開ける。
その中には・・・。

「・・・ヒマワリの・・・簪?」

簪とその先っぽがヒマワリの花を模したものがあった。
ヒマワリの種があるべきところはちょっとしたモニターになっている。

「まあ形は簪だけどどちらかといえばヘアピンかな?」

イルマの髪型はツーテールなので簪はあまり使っても意味はない。
まあだからなんだけどね。いちいち使用するたびに髪を解くのもなんだし。

「ヘアピン型なんて珍しいね。この子に名前はある?」

「ないよ。イルマが決めてあげて・・・。」

「うんわかった。」

そういうと俺達はマスター認証をしに庭へと出た。



「マスター認証、イルマ・シュテンゲル」

イルマの足元に近代ベルカ式の黄緑色の魔法陣が展開する。

「術式は近代ベルカ・・・。」

魔力の流れが一定方向に向かう。

「愛機(デバイス)に個体名称を登録・・・・・・・・・愛称(マスコットネーム)は『ジラソーレ』

ジラソーレ・・・イタリア語でヒマワリか・・・。
いい名前だな。
俺が話していたこと・・・覚えててくれたのか・・・。

「正式名称もともに『ジラソーレ』」

魔方陣の輝きが終わる。

「ジラソーレ、セーット・アーップ!!」

イルマがそう言うとバリアジャケットが形成される。

その姿は赤いマフラーを首に巻き
白いジャケットとひざより少し上のスカートをはいたものだ。
スカートの下には同じく白い短パンのズボンをはいている。

そして手に持っているデバイス本体は槍型だ。
見た目はなのはさんのレイジングハート・エクセリオンエクシードモード
に似ている。違いは色だ。

「リガルーダ・・・。成功したか?」

(モーマンタイ!きちんと画質最高で動画も写真もOKだ!!)

「でかした!」

「///もうお兄ちゃん・・・。///」

そういうイルマの顔は恥ずかしさからか頬が赤くなっていた。

かわいいなぁ、もう!

もちろんストゥルーダがきちんと撮影済みだ!

「なにいってるんだ!妹の晴れ姿だぞ!?撮影しておかないでどうする!?」

「でも//ちょっと恥ずかしいし・・・。」

「安心しろ、俺達家族以外に見せる気はないから。・・・エーリヒ兄さんはどうしようか・・・。」

そういう俺の顔は完全に小物の悪党のようだった。
別に兄さんが嫌いってわけじゃない。弄りがいがあるだけだ。


さて今日は両親が仕事でいない。
そしてエーリヒ兄さんは先ほど言ったとおり騎士見習いの仕事・・・。

よって昼飯は俺が作る。

一応前世では一人暮らしだったので人並には作れる。
さすがにはやてさんや堅児、竜也先輩には勝てないが・・・。

今日のメニューは・・・。

「イルマの好物、麻婆豆腐だ!!」

「いぇーい!!」

そうこの妹、かわいい事に中華料理が好物なのだ。
前に家族で中華料理屋に行ったときに一発で気に入ってくれた。

反対にやっぱりエーリヒ兄さんは嫌悪していた。
あの人根っからの洋食派だからな・・・。

「それでは麻婆豆腐を作りましょう!!」

材料はこちら!(二人前)

絹ごし豆腐 半丁(150g)
合いびき肉 75g
にんにく・みじん切り 大さじ1/2
しょうが・みじん切り 大さじ1/2
赤唐がらし・種を除く 1/2本
熟成豆板醤 小さじ1/2
甜麺醤 大さじ1/2
酒 大さじ1
醤油 小さじ1/2
水 カップ1
鶏がらスープ
粉山椒 小さじ1/2
片栗粉 小さじ1・1/2
水 大さじ1/2
サラダ油 大さじ1
ごま油 小さじ1/2
芽にんにく・小口切り 1本

ではさっそく作ってみましょう!!

耐熱容器にキッチンペーパーを敷いて豆腐を入れ、
電子レンジで2分30秒チンし、2cm角に切る。

フライパンに油を熱し、にんにく・みじん切り 大さじ1/2
しょうが・みじん切り 大さじ1/2 赤唐がらし・種を除く 1/2本 熟成豆板醤 小さじ1/2 甜麺醤 大さじ1/2
を炒め、ひき肉を加えてパラパラになるまで炒める。
その後酒と醤油を加え混ぜ、水・鶏がらスープを加えて煮立て、豆腐を加え30秒ほど煮る。

ねぎを加え、粉ざんしょうをふり、水溶き片栗粉でとろみをつけ、ごま油を
回しかける。器に盛り、芽にんにくを散らす。

たったこれだけ、結構すぐにできる。

と言うわけで完成したので・・・。

「それじゃあ食べようか!」

「うん!」

そういうと俺達はテーブルを拭き
皿と麻婆豆腐とご飯をテーブルに置いた。
ちなみに家は母親が日本かぶれになったためエーリヒ兄さん以外全員箸が使用できる。

・・・ここまでくると頑固だな兄さん・・・。

「ではそれじゃあ、すべての食材に感謝を込めて!」

「「いただきます!!」」

今日もシュテンゲル家は平和である。

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