小説『未完結作品のオリキャラがリリカルな世界に転生しちまったよ・・・』
作者:DFGNEXT()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

第一章「Cross of StrikerS」

第十一話「自己紹介とパシリ」


捜索作業をしていた時、ロングアーチから連絡があった。

教会本部から新情報がきたそうだ。
問題のロストロギアの所有者が判明したらしい。

何でも運搬中に紛失したらしく、事件性はないそうだ。
本体も逃げる事が性質で、攻撃性は一応無いとの事。
ただ、大変高価なものらしく、できれば無傷での捕獲が望ましいといっていたそうだ。

まあ俺はその辺は正直どうでもいい。
あくまで地球に被害が出ないならそれで・・・。


なのはSide

「ちょっと肩の力は抜けたかな」

「はいですぅ」

「ホッとしました」

「そろそろ日も落ちてきましたし、晩御飯の時間ですね」

そういえばもうそんな時間か〜。
その後念話で待機所に戻る事に決まったんだけど・・・。

「う〜ん、でも手ぶらで帰るのも何かなあ?」

そういうと私は携帯電話を取り出してあるところに電話をかける。

「あ、お母さん?なのはです」

「「えっ?」」

「あはは、うん、お仕事で近くまで来てて、・・・そうなの。
 ・・・うん。本当すぐ近く。でね、現場の皆に・・・」

なんだかスバルとティアナの様子がおかしいけど・・・。

「さて、ちょっと寄り道」

「はいですぅ〜」

「あの、今お店って・・・・・」

「そうだよ。うち、喫茶店なの」

「喫茶翠屋!お洒落で美味しいお店ですよ〜」

「「えええっ!?」」

スバルとティアはとても驚いているみたいだった。






「お母さん、ただいまー」

「なのはー!おかえり〜!」

私はお母さんに挨拶する。
でもなんだか後ろの二人が念話で話してるみたいだし、
顔が何だか驚いているようだけど・・・?

「あら?その子達は?」

「あ、うん。私の教え子たち」

「ス、スバル・ナカジマです!」
「ティアナ・ランスターです!」

「初めまして。なのはの母の高町桃子です。よろしくね」

「よ、よろしくお願いします。」

お母さんにスバルたちを紹介していると
奥からお父さんとお姉ちゃんが出てきた。

「なのは!」

「お姉ちゃん!お父さん!」

「久しぶりだな。随分大きくなって」

「にゃはは。仕事が忙しくて」

「あ、この子達、私の生徒」

「おお。こんにちは。いらっしゃい」

「は、はい!」

「こんにちは」

「ああ」

「ケーキは今箱詰めしてるから」

「うん」

「フェイトちゃんと待ち合わせ中なんだけど、いても平気?」

「もちろん!」




「うちのなのはは先生としてはどうだい?
 お父さん、向こうの仕事の事はどうもよく分からなくてなぁ」

「あ、その、すごくいい先生で、局でも有名で、若い子達の憧れです」

スバル達に褒められて、お父さんたちに見られてちょっと恥ずかしいかな

そんな感じにフェイトちゃんが来るまで私達は翠屋にて雑談をしていた。


なのはSide out


さてなのはさんを乗せた後俺達はコテージに着いた。
ドアを開けた途端いい匂いがした。フェイトさん曰くもう晩御飯の準備をし始めてるらしい。
コテージに近づいていくと・・・。

「おかえり〜」

「なのはちゃん、フェイトちゃん!」

「すずかちゃん!」

はやてさんと月村すずかさんの出迎えがあった。
向こうで幼馴染組が会話をしていると車が一台やってきた。

そこから出てきたのはエイミィさんとアルフさんだった。
大人数になったところで、いい匂いがしてきたと思ったら、
はやてさんが鉄板焼きをしているところだった。

「「「「八神部隊長!?」」」」

その光景にスバルさん達は目を丸くした。

「部隊長自らが鉄板焼きを!?」

「そ、そんなの私達がやりますよ!」

「まあ、待ち時間あったし、お料理は元々趣味なんよ」

「お前達、はやての料理はギガうまだからよ。ありがたく食えよ」

「はやてさんの料理久々に食べますね」

「ってフォル食べたことあるの!?」

エリオがなんか驚いているし。

「あぁ食べたことあるよ。はやてさんとは3年くらい前に知り合って
 それ以来いろいろとお世話になってるんだ。
 と言ってもはやてさん個人とで、ヴォルケンリッターの方達と会ったのは
 はやてさんに誘われて六課に来たあの時だけど・・・。

 まあとりあえず個人的に会ったときに食べさせてもらった。
 ちなみにそのときに「嘱託魔導師にならないか?」って誘われた」

「「「「へぇ〜」」」」

フォワード陣が驚いてるな。
まあ仕方ないだろう。基本的にはやてさんの近くにはヴォルケンリッターがいる。
俺がヴォルケンリッターの方達を知らなかったのにはやてさんと
そこまで関係があると予測できる人はなかなかいないだろう。

せいぜい事情を知ってるフェイトさんくらいだ。



さてはやてさんが料理を作る中、

「シャマル、お前は手を出していないだろうな?」

シグナム師匠がそういう。
そういえば前にはやてさんが言ってたな。
シャマルさんの料理の腕がまったく成長しないって

「あー、シグナム酷〜い」

「まあ、切るだけならやってもらったで」

「シャマル先生、もしかして・・・」

「違うもん!シャマル先生、お料理ヘタなんかじゃないもん!」

目に涙を浮かべながら反論するシャマルさん。
そ、そんなに酷いのか?
もしも前世の世界と連絡が取れるなら
堅児か松木先輩に来てもらったところだな。



「ん〜、食事と飲み物は行き渡ったかな?」

「うん、大丈夫」

「え〜、では皆さん。任務中にも関わらず、何だか休暇みたいになってますが」

「丁度サーチャーの反応と広域探査の結果待ちという事で、少しの間休憩できますし」

「六課メンバーは、お食事で英気を養って、引き続き任務を頑張りましょう」

「「「「はい!」」」」

「現地の皆さんは、どうぞごゆっくり」

「「「「「「「「「は〜い」」」」」」」」」

「んで、折角の機会なんで、協力者の皆さんと六課メンバー、初対面組の各自の自己紹介等」

「では、そっちの端っこからどうぞ」

 なのはちゃんの声に、

「えー、現地の一般人、アリサ・バニングスです。この場所を待機所として提供しました。
 なのはやフェイト、はやてとは十年前から友達。今も仲良しです。はい、すずか」

言い終わると周囲から拍手が送られた。

「同じく現地の一般人で、なのはちゃん三人のお友達、月村すずかです。今は大学生。
 なのはちゃん、はやてちゃん、フェイトちゃんには昔からずっとお世話になってます」

続いてアルフも紹介を始める。

「えー、ミッド出身、フェイトの使い魔、アルフで〜す。
 つーか、初対面はそっちの・・・なのはの生徒の二人だけか」

「あ、はい」

「そうですね・・・ってフォルは会ったことあるの?」

「あっはいそうですね。そのときにエリオとも会ったんです。ですよねアルフさん」

「あはは、いいよぉ、丁寧語じゃなくて。エリオとキャロとは普通に話すもんな」

「「うん!」」

「これは俺のキャラみたいなんで。

「あはは、そうかい。さてっと
 あたしも昔はフェイトと一緒に現場を走り回ってたんだけど、今はフェイトの立場も変わって
 あたしが傍にくっついて現場で守るよりフェイトの家族とかフェイトの帰ってくる
 家庭を守る仕事をしようと思って四年前に現役を引退。
 で、今はエイミィと一緒にハラオウン家で家事全般のお手伝い」

「もの凄い働き者の家事手伝い!」

「僕も、小さいころとか、よく遊んでもらってました」

「私も」

「まあ、そのうちお使いか何かで機動六課に遊びに行くかもだ。よろしくな♪」

再び拍手が送られる。
そして今度はエイミィさんが立ち上がり、

「で、おそらく一番立場が複雑なミッド人、エイミィ・ハラオウンでーす。
 元々は次元航行部隊の通信士で、執務官補佐。
 アースラって船の通信主任やってた縁でなのはちゃん、
 フェイトちゃん、はやてちゃん達に会いました。
 もう十年も前だね〜。その後色々あって、こっちで美由希ちゃんと仲良くなったり、
 フェイトちゃんのお義兄さんでもあるクロノ・ハラオウン提督と結婚したりして、
 現在二人の子供の子育て中、と」

「私やお義母さんといっしょにな」「です」

「じゃお姉ちゃん」「は〜い」

次は美由希さんの番。

「えー、現地の一般人、高町美由希です。
 高町なのは、一等空尉?のお姉ちゃんです。
 十年前になのはがちょっとしたきっかけで魔法と出会って、
 それから管理局に誘われてお仕事するようになったり、
 何か結構ちゃんとした役職についてミッドに行っちゃったりして、
 驚いたり戸惑ったりする暇も無く、なのはは自分の道を進んじゃって。

 なのはも色々あったし、フェイトちゃんやはやてちゃんも色々大変だって聞いてて。
 平和とか安全を守るための仕事とはいえ、危険な事も、ある仕事なんだよね。
 心配は、今も結構してる。
 でも、魔法使いとして自分の魔法をちゃんと使う事とか
 人に色んな事を教えたり導いたりする仕事が
 なのはの見つけた夢だって聞いたから。あたし達は、こっちの世界で待ってる。

 まあ〜、ちっちゃい頃から我侭というか、
 頑固な子だからねぇ〜。言い出したら聞かないけど、
 決めた事はちゃんとやり遂げるって思ってるから。・・・あたし、姉馬鹿?」

「大丈夫、大丈夫」

「クロノやエイミィも似たようなもんだ」

「ふふ、そんなわけで徒の皆さん?」

「「「「は、はい。」」」」

「なのは先生、ちょっと厳しい先生みたいだけど、
 色々よろしくしてあげてね。お姉ちゃんからのお願い」

「「「「はい!」」」」

「お、お姉ちゃん。あの、なのはにも一応上官としての威厳というものがあってね?」

「へえ〜。いいじゃな〜い?親しみも大事だよ〜?」

その言葉に周りに笑い声が響いた。
ちなみに俺もすこし笑っている。前世じゃこういうのなかったな

「じゃあ、次はフォワード一同、スバルから順番にね」

次はスバルさん達の番だ。

「はい!スターズ分隊ゼロスリー、フロントアタッカー、スバル・ナカジマです。
 十一歳の頃、空港で事故に巻き込まれちゃって。
 その時、なのはさんに助けていただきまして。その事がきっかけで・・・」

こうして俺以外の全員分の自己紹介が終わる。

「じゃあ、最後に特別協力者、フォルくん」

さて、俺の番か・・・。

「はい、管理局嘱託魔導師、フォルクローレ・シュテンゲルです。
 六課メンバーとハラオウン家の皆さん以外とは始めまして。

 六課メンバーの中では初めてあったのは八神はやてさんです。
 3年前にバスに乗り遅れて叫び散らしているはやてさんを発見し・・・」

「ちょ、フォルくんそれは!!」

「え〜なになに、はやてちゃんバスに乗り遅れてたんだ?」

「はやて、まさかあの日の休暇のときか?」

「そ、そうなんやけど〜うー・・・」

「はは、話を続けますと。そのときに町まで俺のレアスキルで送ってたんです」

「レアスキル?」

「あぁはい。俺のレアスキルは「テレポーテーション」つまりは空間跳躍ですね」

へぇ〜と知らなかった周りから声が上がる。

「ねぇねぇ、ちょっと実際にやってみてよ」

アリサさんがそう言ってきた。

「はい、・・・。どうですか?」

そういって俺は皆の後ろへテレポートした。

「・・・おーすごい確かに後ろにいる」

「ちなみに他にも「グリーンフォース」というレアスキルもあります」

「「「「グリーンフォース?」」」」

皆やっぱり驚いてるな。

「はい、こいつには全部で4種類、かつそれの上位である「極(ごく)」があります。
 つまり全部で8種類と考えていいですね。俺が持っているのはそのうちの
 「極雷」と「氷」です」

厳密にはこいつはCMS世界のレアスキルといえるものだ。
生まれながらに持っている人は持っている・・・そういう能力だ。

CMSの魔法は「精神力」を杖やガジェットを媒体にして「魔力」に変える「魔術」と「超科学・魔法」
同じく「精神力」を肉体を媒体にして「魔力」にし発動するバリア。

そして「精神力」を魂を媒体にして「魔力」に直接変換せず発動するグリーンフォース。

大まかにこの三つに分かれる。

つまり通常の魔法は杖やガジェットがなければ発動できない。
ない場合はバリアかグリーンフォースだけができる。

さらに理論上はグリーンフォースは魂だけでも使える・・・。
つまり幽霊なっても使えると言うわけだ。
ただし俺達の世界では人間の魂は基本的に成仏するので起こることはないが・・・。

なお先ほど言った通り、グリーンフォースの種類は4種類
基本的に一人一個だが、人によっては二つ、時には六個持っている。
「炎(えん)」「雷(らい)」「風(ふう)」「氷(ひょう)」がある。

それぞれ

「炎」は炎を発生させ、炎を消すことができる。グリーンフォースの中では一番発現しやすい。
「雷」は電気を発生させることができ、電気を食らっても一切被害を受けない。ある程度電気を操れる。
「風」は風を発生させ、風を操ることができる。

「氷」はグリーンフォースの中では一番珍しい、そして効果が強い。
「氷」の能力は大まかに分けて「氷を作る」「氷を操る」「氷を水に溶かす(水蒸気も可)」の三種類。

そしてさらにこれらの能力が限界を突破したときそれを「極」と呼ぶ。


「極炎」は通常の能力時よりも威力が上がり、炎の形や動きすら操ることができる。
「極雷」は上記だけではなく、電気を完全に操れるようになる。
    例えばパソコンに触れればマウスやキーボードを操作せずにコントロールできる。
    実は「極」に一番なり難いグリーンフォース。
「極風」は風だけでなく、空気すら生み出せ、物体すら触れずに操れる。
    最上位の能力者なら音速を超える銃弾すら跳ね返せる。
「極氷」氷とは違い、極が一番多い。15歳を超えても氷なのは二つ能力を持っているフォルくらいである。
    氷だけでなく、水(この場合H2Oのみ)を完全に操ることができる。
    例えば水の上に服を着たまま寝たりすることも可能。
    最上位能力保有者は「八神堅児」



「なにができるの?」

「例えば極雷は・・・。ふん!」

俺はそう言うと手に力を込める。
魂から直接だすようなイメージで・・・。

バチ、バチバチッ!

少しづつ手の平と平の間に電撃の塊ができ始める。
さらにエネルギーを集めるとソフトボール並の大きさになる。

それを空中に向かって一気に放つ。


バチッン!!


空へと上がったそれは空中ではじけまるで花火のようになる。

「きれ〜い・・・」

周りから喚起の声が聞こえる。
一応調整してあるので目にも安全。裸眼で余裕に見ることができる。

「これがグリーンフォース極雷です」

「すごいわね。それじゃあ氷はなにができるの?」

「そうですねとりあえず・・・。はい、どうぞ」

「はやっ、って綺麗・・・」

俺の手には冷たくない氷でできた花瓶がある。
ちなみに手で持っても滑らない。
あのルームランナーは例外中の例外だ。

「それじゃあお近づきの印にどうぞ」

「どうぞって・・・これ氷でしょ?」

「いえ、こいつは確かに氷ですが、俺が作った奴なので
 冷たくもないし、すべらない・・・まあガラスと同じようなものなので
 ガラス同様の扱いをすればまったく問題ないですよ。
 ちなみに水で流せばすぐに汚れが落ちる仕様です。」

「そう、それじゃあありがたくいただくわ」

「ありがとう」

「どういたしまして、それで話を戻しますと・・・「わ〜折角皆の意識が逸れたのに!」
 ・・・とはやてさんの要望でここで自己紹介を終了させていただきます」

パチパチと拍手が送られた。

「それにしてもあなた何歳?」

「あぁはい8歳ですが・・・。」
厳密に言えば17+8で25歳なんだろうけど・・・。

「!す、すごいわね」

なんのことでしょうか・・・?

「ま、まあ自己紹介はこれくらいでさあ皆ご飯を食べましょう!」

「「はい!!」」

「いただきます」



「ジュースがもうないかな?」

「まだ五、六本ボトルがあるわよ」

「湖の水で冷やしてあるの」

「あっじゃああたしたちが「はい、どうぞ」フォル!」

ん?今の会話を聞いてテレポートですぐに取りに言ったんだが・・・。

「な、何かまずかったでしょうか?」

「い、いや何も問題ないよ」

「?そうですか・・・」

そういって俺は皿を並べたり、肉を焼いたりいろいろと調節をし始める。
そんなことをしていると皆から

「「フォル(くん)も食べなよ」」

「いえ、俺はもう食べたので今はいろいろとお手伝いしますよ」

そういって再び行動を再開する・・・。

「フォルっていろいろと察しがよかったりして、
 それはそれでいいんだけど、もう少し楽しんだら?」

「いえ、楽しんでますよ。家事は好きですし、
 それにさっきいった能力のおかげでいろいろパシらされてますし・・・」

それを聞いた人たちが皆顔を唖然とさせていたことにフォルは気づかなかった。

ちなみに前世でもフォルは完全にパシリ要因だった。
というよりも本人が望んでやっていたのだが・・・。

「ふふ、やっぱり地球なんだな・・・」

そう思いながら俺は皿の片づけを始めた・・・。



-15-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




魔法少女リリカルなのはStrikerS 八神はやて 水着ver. (1/4スケール PVC塗装済み完成品)
新品 \12780
中古 \9450
(参考価格:\12600)