小説『未完結作品のオリキャラがリリカルな世界に転生しちまったよ・・・』
作者:DFGNEXT()

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今回はアグスタ編

Side分けがちょっと読みにくいかもしれません。

フォル無双してますが、彼は一応人殺しのプロですから・・・。


それではどうぞ!


第一章「Cross of StrikerS」

第十四話「ある晴れた日の」


あの悪夢(笑)から数日後
機動六課はホテル・アグスタで行われる、オークションの警備に当たることになった。
ちなみに俺も参加する。あくまで嘱託としてだが・・・。

それにしてもティアナさん何か思いつめてるな・・・。
地球から戻ってきた時も、どことなくおかしかったからな。

ホテルの警備前にスカリエッティのことを、ここではじめてフォワード陣に話される。

でも俺は知ってるからともかく
いくらなんでも、もう少し早く言うべきじゃないかね。
実際前線で戦っているのはフォワード達なんだし。
まあ、俺が考えることでもないか・・・



−ホテル・アグスタ裏口−


さて俺達はホテルの外でそれぞれ警備をしている。
ただ俺とフォワード陣はそれぞれ別の位置に配属になっている。
あくまで別任務だからな・・・一応な・・・。

そんな中ティアナさんから念話が入って来た。


(そっちはどう・・・・・・。)

(特に今のところは変わりないですよ。・・・それにしてもどうしました?いきなり念話なんて)

(ちょっとね・・・・・・ねぇ、フォル。あんたは八神部隊長のこととか、結構知っているわよね・・・。)

(まぁ知ってますよ。もしかしてレアスキル関係のことですか?
 さすがにそれは機密事項なんで俺からは話せませんけど。)

(そう・・・だけどね・・・・・・。)

(・・・ティアナさん。もし、何か悩んでいるならいってくれませんか?一人で抱え込まなでください。)

(そんなんじゃないわ・・・大丈夫よ・・・・・・。)

そう言ってティアナさんからの念話は切られる。
やっぱりなにか抱え込んでいるな・・・。


・・・ティアナ・・・・・・無茶だけはするなよ・・・
お前は決して凡人なんかじゃないから・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ティアナSide


あたしはフォルとの念話を切った後少し考え事をしていた。

この六課の戦力は、はっきり言って無敵を通り越して異常だ。
八神部隊長がどんな裏技を使ったか知らないけど、隊長格全員がオーバーS。副隊長でもニアSランク。
他の隊員達だって前線から管制官まで未来のエリート達ばかり。

あの歳でもうBランクを取っているエリオと、レアで強力な竜召喚師のキャロはフェイトさんの秘蔵っ子。
危なっかしくはあっても潜在能力と可能性の塊で、優しい家族のバックアップもあるスバル。

そして六課メンバーじゃないけど、実質任務がかぶって六課扱い。
あの年でSランクを取っていて、大量のレアスキルをもちそれを
きちんと運用できているフォル・・・。

六課で凡人なのは・・・あたしだけか・・・・・・。


だけどそんなのは関係ない。あたしは立ち止まる訳にはいかないんだ・・・・・・・・・。


そんな時、山中からガジェットがホテルに向かって進行してきていた。


ティアナSide out


「クラールヴィントのセンサーに反応。シャーリー!!」

「はい、来ましたよ。ガジェットドローン、陸戦?型。機影30・・・35・・・」

「陸戦?型・・・・・・2・・・3・・・4・・・」

さて俺は個別で任務を行おうとしていたが
ロングアーチからの連絡を受け、俺は副隊長の指示に従うことになった。


「エリオ、キャロお前達は上に上がれ。ティアナの指揮でホテル前に防衛ラインの設置をする」

「「はい!!」」

「フォルは単体でガジェットを殲滅」

「了解!」

「ザフィーラは私と迎撃にでるぞ」

「心得た」

「えっ、ザフィーラって喋れたの・・・」

「びっくり・・・」

「守りの要はお前達だ・・・頼むぞ・・・」

「う、うん・・・・・・」

「頑張る・・・・・・」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「前線各員へ、状況は広域防御戦です。ロングアーチ1の総合管制と合わせて私、
 シャマルが現場指揮を行います」

「スターズ3、了解!!」

「スターズ4・・・・・・了解!!」

「フォルクローレ、了解!! シャマルさん、状況の確認をしたいんで、
 前線のモニターをこちらに回してもらえませんか?」

「シャマル先生、こっちも前線のモニターをもらえませんか」

俺とティアナさんはシャマル先生に、前線のモニターを回してもらうようにお願いした。
まずは状況を知ることが先決だ。
とくにこっちは単体で行動するからな


「了解、クロスミラージュとリガルーダに直結するわ・・・クラールヴィント、お願いね」

(Ja)

(シグナム・・・ヴィータちゃん・・・)


シャマルさんは建物内で待機している二人に呼びかけ、前線の情報を送ったようだ。




「おう、スターズ2とライトニング2・・・出るぞ、シャーリー!!」

「了解、グラーフアイゼン、レヴァンティン、レベル2起動、承認・・・」

「グラーフアイゼン!!」

「レヴァンティン!!」

((Activating))



あたしとシグナムは騎士甲冑を身につけ、ガジェット共の殲滅に向かった。
新人達のとこにはいかせはしねえ。あたしが全滅させてやる!!



―――――――――――――――――――――――――――――――――


シグナムSide


「紫電・・・・・・一閃!!」

現場に着いた私は、とりあえず?型を一機殲滅したが、
向こうは大丈夫だろうか・・・?

フォルはまず大丈夫だろうが・・・。

ティアナの・・・様子が地球から帰ってきたあたりからおかしかったな。
以前フォルから聞いた話を照らし合わせれば、おそらく原因はあれだろう
だがそれは私には解決することはできない。

スターズの隊長陣の二人なら大丈夫だろうが、
あの二人は八年前のこともあるからな・・・気づかない可能性のほうが高い・・・。

ティアナを救えるのはフォルクローレ・・・
おそらくお前だけだろう・・・。


シグナムSide out



−ホテル前、山道−



『ごきげんよう、騎士ゼスト、ルーテシア・・・』

「・・・ごきげんよう」

「何の用だ・・・・・・」

『冷たいね・・・近くで状況を見ているんだろ。あのホテルにレリックはなさそうなんだけど、
 実験材料として興味深い骨董が一つあるんだ。少しは協力してはくれないかね・・・・・・
 君たちなら、実に造作もないことのはずなんだが・・・・・・』

「断る。レリックが絡まぬ限り、互いに不可侵を守ると決めたはずだ・・・・・・」

『ルーテシアはどうだい。頼まれてくれないかな・・・・・・』

「・・・・・・いいよ」

『優しいな・・・今度ぜひ、お茶とお菓子でも奢らせてくれ。
 君のデバイス『アスクレピオス』に、私が欲しい物のデータを送ったよ』

「・・・うん、じゃ・・・・・・ごきげんようドクター・・・」

『ああ、ごきげんよう。吉報を待っているよ』





「いいのか」

「うん、ゼストやアギトはドクターを嫌うけど、私はドクターのこと、そんなに嫌いじゃないから・・・」

「・・・・・・そうか」


「吾は乞う・・・・・・」


―――――――――――――――――――――――――――――


キャロSide

「どうしたのキャロ・・・」

「近くで誰かが、召喚を使っている・・・」


わたしはケリュケイオンの反応で、誰かが召喚を使っているのを感じた。
しかもかなり強力な召喚魔法だ。


「クラールヴィントのセンサーにも反応。だけど、この魔力反応って・・・」

「お、大きい・・・」


ロングアーチのセンサーでも魔力反応をキャッチしていたみたい。
これはかなりの大きい。


キャロSide out



「小さき者、羽搏く者。言の葉に応え、我が命を果たせ。召喚インゼクトツーク」


ルーテシアはアスクレピオスに魔力を注ぎ、
召喚呪文を行いインゼクトツークを呼び、ミッションを行う。


「ミッション・・・オブジェクトコントロール・・・
いってらっしゃい・・・・・・気を付けてね・・・」


召喚虫達は、ガジェットドローンに取り憑き、ホテルの方へ飛んで進行を再開していた。

取り憑いたガジェットは運動能力も上がり、行動の幅が広がり副隊長陣も少し苦戦をし始めた。

「こいつら急に動きが良くなったぞ」

「自動機械の動きじゃないな」

「有人操作に切り替わった・・・もしかしてさっきの召喚師の魔法。シグナム、ヴィータちゃん・・・」

「分かっている・・・ヴィータ、ラインまで下がれ。召喚師がいるなら、
新人達のもとに回りこまれるかもしれない」

「わ、わかった・・・」

「ザフィーラ・・・シグナムと合流して・・・」

「心得た」


フォルクローレSide

「うぉおおおおーーーーーーーー!!!」

俺はセイヴァー・モードを使用してガジェットどもをなぎ払う。
小さな陸戦?型はそれですべて殲滅する。

「でりゃあああああーーーー!!!」

バチッバチバチ!!ピキン!!

空を飛ぶ航空型?型はグリーンフォース「極雷」と「氷」を使い
行動すら起こさせずに破壊する。

「?型も来たか・・・。まあいい破壊するだけだ!!」

俺は眼前の敵を構え、セイヴァー・モードの大剣を抱える。

「アクセル・・・・・・キャリバー!!!!」

 アクセル・キャリバー
 それはセイヴァー・モードの技の一つ
 その力は眼前の敵を円形に切り裂く!

アクセル・キャリバーを食らった?型は大爆発を起こした。

敵はまだいる・・・。だが来るならすべて俺が破壊する!!

元・混沌の破壊者(ケイ・ザ・デストロイヤー)として!


フォルクローレSide out


−ホテル前、山道−


「ブンターヴィヒト・・・オブジェクト11機、転送移動」

私はガジェットをホテル前に転送し、おとりをしてもらうことにした。
その間にホテルの中にあるドクターの頼まれたものを探した。
 
「ドクターの捜し物も見つけた。ガリューちょっとお願いしていい。
 じゃまな子はインゼクト達が引きつけてくれる。荷物を確保して・・・・・・」

私はガリューをホテルにとばし、捜し物を回収することにした。



−ホテル前−


「遠隔召喚・・・来ます」


キャロの声と同時に、召喚魔法陣が四つ現れガジェットが数機出て来た。

「あれって、召喚魔法陣・・・」

「召喚ってこんな事も出来るの・・・」

「優れた召喚師は転送魔法のエキスパートでもあるんです」

「何でもいいわ。迎撃行くわよ」

「「「おう!!」」」

『ちょっと待ってください!闇雲に突っ込んでも倒せません!!』

「フォルは黙ってて!!」


(今までと同じだ。証明すればいい。自分の能力と勇気を証明して、
あたしはそれでいつもやってきた)


まずいティアナさんはバレットを撃っているが、
あんな闇雲に撃っているだけで意味がない。
訓練ではあんなミスはしなかったのに、完全に頭に血が血が上っている。
このままじゃ何が起きてもおかしくない!


「防衛ライン、もう少し持ちこたえていてね。ヴィータ副隊長がすぐに戻ってくるから・・・」

「シャマル先生、守ってばかりじゃ行き詰まります。ちゃんと敵機を落とします」

「ちょ、ティアナ大丈夫。無茶しないで・・・・・・」

「大丈夫です、シャーリーさん。毎日朝晩練習してきているんですから」

「エリオ、センターに下がって。あたしとスバルのツートップで行く」

「は、はい」

「スバル、クロスシフトA。いくわよ!!」

「おう!!」

『ちょっ!!』


スバルさんとティアナさんは先行しクロスシフトの体勢になった。


「・・・エリオ、済まないが、キャロちゃんといっしょにその場を守ってくれ。
 俺はあの二人のところに行く。このままじゃ取り返しの付かないことが起きるかもしれない」

「えっ、それって何が・・・?」

「ティアナさんはいつもの冷静さを欠いている。
 このままじゃ、味方のスバルさんを打ち落とすことも考えられる」

「そ、そう。わかったフォルを信じるよ」

「頼んだ!!」


俺はエリオ達に防衛ラインの死守を任せ、ティアナさん達のところに向かう。
何も起きないでくれよ・・・・・・。


ティアナSide


(証明するんだ・・・特別な魔力や才能が無くたって・・・
 一流の隊長達や部隊だって・・・どんな危険な戦いだって・・・)

「あたしは・・・ランスターの弾丸は、ちゃんと敵を撃ち抜けるんだって・・・・・・」


スバルがウイングロードでガジェットを引きつけてくれている。
あたしはクロスミラージュのカートリッジを四発ロードし13個の誘導弾を作った。
訓練でもやったことがないけど、やってみせる。


「クロスファイア・・・・・・・・・シュート!!」


ティアナSide out


ティアナさんはクロスファイアシュートでガジェットを
破壊した後もさらにバレットを乱射していた。
このままだと本当にスバルさんに当たってしまうかも。
まずい、こうなったら、スバルさんにあたりそうなのは・・・・・・。

そうしているうちに一発のバレットがスバルさんに向かっていた。
まずい、あれは確実にスバルさんに命中する。

「間に合え!!!」


スバルSide


あたしはティアのクロスファイアをよけながら囮をしていたが、
一発の銃弾がこっちに向かってきた。
あたしも気付いたのが遅かったので、今からじゃ回避は無理だった。

あたしは喰らうのを覚悟した・・・が・・・。

「ふう、間に合ったな・・・」

急にフォルが目の前に現れてバリアで弾丸から私を守ってくれた。


スバルSide out


「フォル・・・。」

「・・・ティアナさん!!、何であんな無茶なことをしたんですか!!」

「あの・・・・・・フォル・・・・・・いまのもコンビネーションの内で・・・・・・」

「ふざけないでくださいスバルさん!! 直撃コースですよ、今のは!!」


そう、今のは明らかに直撃コースだった。
俺が防がなかったら、間違いなくスバルは大怪我、最悪・・・・・・。


「違うの、いまのはあたしがいけないの。ティアナのせいじゃ・・・」

「うるせぇよ馬鹿共!!」

「「ヴィータ副隊長・・・・・・」」

「さっきから黙って聞いてりゃ、フォルがいなかったら直撃だったじゃないか。
 それをぐだぐだ言いやがって・・・。

 もういい、あとはあたしがやる。二人まとめてすっこんでろ!!」

「フォル、おめえはエリオ達と合流してくれ。あの二人だけじゃ厳しいそうだ・・・」

「・・・了解!!」


俺はエリオ達と合流するために、ホテル前に向かった。


「うん、ガリュー・・・ミッションクリアだよ。じゃ、そのままドクターに届けてあげて・・・」

「品物は何だったんだ・・・」

「分かんない・・・オークションに出す品物でなく、密輸品みたいだけど・・・・・・」

「そうか・・・」


ホテルの方を見ると爆炎も収まり、戦いの終わりを告げていた。


「戦いも、もう終わりだ。前線の騎士達がなかなか良い戦いをした。
 さて、お前の捜し物に戻るとしよう・・・」

「・・・・・・うん」


―――――――――――――――――――――――――――――――


ガジェットの方は増援の方はもうなく、副隊長陣と俺達が全機撃墜をした。
召喚師の方は追い切れなかったみたいだが、いると分かっていれば対策は立てられる。


「そういえばティアナは・・・」

「はい、裏手の警備に・・・」

「スバルさんも一緒に・・・・・・」

「・・・・・・」


ヴィータ副隊長は何か煮え切らない表情をしていた。


ティアナSide


「ティア・・・・・・向こう終わったみたいだよ・・・・・・」

「・・・・・・あたしはここを警備している。あんたはあっちに行きなさいよ・・・・・・」

「あのね・・・・・・ティア・・・」

「いいから行って・・・・・・」

「ティアは・・・全然悪くないよ。あたしがもっとちゃんと・・・・・・」

「行けっていってんでしょ!!」

「っ!!・・・・・・ごめんね・・・また・・・後でね・・・ティア・・・」


そういってスバルは立ち去った。
正直、今は誰とも顔を合わせたくない。
一人でいたい・・・。

「あたしは・・・あたしは・・・・・」

あたしはただ、居たたまれなくなり・・・・・・感情そのままに泣きたかった。
あたしは・・・あたしは・・・ただ・・・。強くありたいだけなのに・・・。


兄さん・・・あたしは何も証明出来ないの・・・・・・
やっぱり凡人は何も出来ないの・・・・・・。



教えてよ・・・・・・兄さん・・・・・・・・・・・・。


ティアナSide out・・・・・・




後書き


作者「アグスタでのミスショットを気にし、無茶を続けるティアナ。
   見ていられなくなったフォルクローレはついにティアナに叫ぶ!
   次回『真実と夢』お楽しみに!!」

フォル「何で急に次回予告風?」

作者「一回やってみたかった。反省はしている。」

フォル「そうかい、ところで次回予告が不吉すぎるんだが・・・。」

作者「まあダイジョブだ!ファンが怒るかもしれないが・・・。」

フォル「それでは皆さんまた!!」

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