小説『未完結作品のオリキャラがリリカルな世界に転生しちまったよ・・・』
作者:DFGNEXT()

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今回は例の模擬戦です。
あっ時系列がわかりにくいと思いますが今作では・・・

アグスタ→翌日深夜1時前後→フォル説得→今回

なのでアグスタ編から二日後が模擬戦です。

・・・今回・・・何がしたかったんだろう・・・?


ではどうぞ!!


第一章「Cross of StrikerS」

第十六話「試練へ」


ティアナSide

翌朝

「ティア、起きて・・・ティア・・・」

「あっ・・・・・・ごめん・・・今起きた・・・・・・」

大分すっきりと起きられたかな・・・。
自分の思っていることを話しただけで・・・。

「練習行けそう」

「・・・えぇ、行くわ・・・」

「そう・・・・・・じゃ、トレーニング服」

「ありがとう・・・・・・」

「じゃあ一緒に行こう!」


−六課隊舎裏庭−


そういえば・・・スバルはあたしが無茶を言ったら止めてくれるのかしら・・・。
・・・ちょっと試すようで悪いけど・・・。

「で、ティアの考えてることって?」

「短期間で、とりあえず現状戦力をアップさせる方法。
 うまくできれば、あんたとのコンビネーションの幅もグッと広がるし、
 エリオやキャロのフォローも、もっとできる・・・・・・」

「ティア・・・・・・いったいどうするの?」

「実はね・・・・・・」

昨日まで考えていた作戦を話す。
幻術は切り札にはならないし、中距離から撃ってるだけじゃ、
それが通用しなくなった時に必ず行き詰まる・・・だから新しい技を身につけたい・・・。
そう思って考えた・・・まだあたしには・・・あたしたちには早すぎるもの・・・。

スバルは止めてくれるのか、そう思って返答を待つと・・・。

「何かわくわくするね」

「・・・そうね・・・・・・」

あぁ・・・あたしの相棒は止めてくれなかった・・・。
いやあたしのことを完全に信じてくれてるんだ・・・。
試すようなことしたこと・・・ちょっとやりすぎちゃったか・・・。

・・・そうだ!どうせこれをやるならあの後考えたあれを試してみよう・・・。


ティアナSide out


―六課隊舎


フォルクローレSide


「ふぅ、何とか今日の仕事も終わったかな・・・」

学校での授業を終えた後、俺は実質俺専用となっているコンピュータ室で
仕事を行っていて、ちょうど終えたところだった。

仕事とっても俺がやっているのは単純な情報整理だ。
今日言った通り俺は機動六課諜報特別秘密部隊 特別隊長だ。
これは俺のハッキング能力とテレポーテーション、さらにグリーンフォース込みで
担当している。まあ簡単に言えばはやてさんから聞いた・・・六課誕生の本当の理由・・・。
それに関係する情報を・・・あくまで合法的に集めて整理、提出することが仕事だ。

さて仕事が終わったし、ティアナさんたちの訓練でも見てくるか・・・。
・・・あいつのことだから大方やってることは変えてないだろうな。
意識は変えていても・・・・・・。


フォルクローレSide out



フェイトSide


私はエリオ達の訓練を見た後、スカリエッティのことを調べていた。
進展はまだそこまでないけど・・・。やり遂げないと・・・。
そんなことを考えていると、隊舎裏から射撃音が聞こえてきた。

「今のって射撃の音だよね。いったい誰が?」

気になって裏庭に言ってみると、ティアナ達がこんな夜遅くまで自主練をしていた。

「ティアナ、それにスバルまで・・・・・・」

何でこんな無茶なことをやっているの。
昼間のなのはとの訓練で身体がボロボロになっているはずのに・・・・・・。

しかも今やっている内容は普段の逆、ティアナが近接戦闘の要になっている。
これじゃなのはが教えていることの全くの逆だ。
確かに間違っているわけじゃないけど、今のティアナ達の技量じゃ・・・・・・。

しばらくすると、自主練を終了してティアナとスバルが隊舎に戻っていった。

「あれ?何やってるんですか。フェイトさん」

ふと横を見ているとフォルが二つのデバイスを起動させた状態で立っていた。

「フォル!? いつからそこにいたの!」

「彼女達の自主練の最初からですよ。学校が終わった後仕事終えた後見に来たんですよ」

「フォル・・・あなたがいてなぜこんな無茶をさせるの。
 こんなことをやって身体を壊したんじゃ、
 取り返しが付かないことになるってわかっているでしょ!?」

「わかってはいますが、今回のはティアナさんの失敗ですからね。
 あくまで怪我しない程度ならなんも文句は言いませんよ?」

(実は来たときに念話でティアナさんに事情を聞いていたんだよねぇ・・・。
 まさかスバルさん試したら失敗してたとは・・・。)

「ティアナの失敗・・・?」

「えぇ・・・実は・・・・・・」

フォルから言われたのは、ティアナは間違っていると気づいていること
今回のはスバルを試そうとしたティアナに責任があること、だった。

「・・・・・・分かった。フォルを信じて、
 このことは今は、私の胸の内に納めておくね。
 でも、最悪のことになりそうなら必ず止めること!」

「わかっています。それではまた明日会いましょう」

そういってフォルはテレポートでその場から消えた。
私は最悪なことが起きない様祈りながら隊舎へと戻っていった。

フェイトSide out


次の日

ティアナSide


「悪いわね、クロスミラージュ。あんたのことも、結構酷使しちゃって・・・・・・」

(お気になさらず)

「明日の模擬戦が終わったら、シャーリーさんかフォルに頼んで、フルメンテしてもらうから」

(ありがとうございます)


あたしはこんなに乱暴にしているに関わらず、
黙って付いてきてくれる相棒に感謝をした。
今回はあたしの失敗なのにね・・・。

「ただいまー、ティア。スポーツドリンク飲む・・・?」

「ありがとう」

スポーツドリンクを飲みながらあたし達は、今日の模擬戦のことを考えていた。


「今日の模擬戦・・・・・・いけるかな?」

「成功率は、約6割くらいかな・・・・・・」

冷静になってよく考えてみると、
シールドの硬いなのはさんにこの攻撃は利かないような気もするけど・・・。

「うん、そんだけあればきっと大丈夫」

「でも・・・・・・あんたは本当にいいの・・・・・・?」

「何が?」

「あんたは・・・・・・憧れのなのはさんに、ある意味逆らうことになる・・・から・・・」

「あたしは怒られるのも叱られるのも慣れてるし・・・逆らってるって言っても、
 強くなるための努力だもん。ちゃんと成果を出せば、きっとわかってくれるよ。
 ・・・・・・なのはさん、優しいもん」

「(はぁ・・・。本当にあたしは・・・。)さあ早朝特訓は最後のおさらいよ!」

「うん」



訓練場


「さーて、じゃあ、午前中のまとめ。2on1で模擬戦やるよ!!」

「まずはスターズからやろうか。バリアジャケット、準備して」

「「はい」」

「エリオとキャロ、あとフォルはあたしと見学だ」

「「はい」」
「了解です。」

俺はエリオ達と一緒に近くの廃ビルの屋上に行った。


「いくわよ、スバル!!」

「うん!!」


バリアジャケットをまとった二人はやる気十分だ。


「・・・あ、もう模擬戦始まっちゃってる?」

「あ、フェイトさん・・・・・・」

「私も手伝おうと思ってたんだけど・・・・・・」

「今はスターズの番ですね・・・」

「本当は、スターズの模擬戦も私が引き受けようと思ってたんだけどね・・・・・・」

「あぁ、なのはも、ここんとこ訓練密度濃いからな・・・少し休ませねぇとな・・・」

「なのは、部屋に戻ってからもずっとモニターに向かいっぱなしなんだよ
 訓練メニューを作ったり、ビデオでみんなの陣形をチェックしたり・・・」

「なのはさん、訓練中もいつも僕達のことを見ててくれるんですよね・・・・・・」

「ほんとに・・・ずっと・・・」

確かに少し休憩してもいいと思うな。
俺はきちんと休憩は取る。そうしないと思うように動けなからだ。


そんなことを考えていると目の前で
ティアナさんが、牽制用のクロスファイアシュートを撃とうとしていた。


「クロスファイア・・・シュート!」

「ん?、なんか、キレがよくねぇな・・・・・・」

「コントロールは、いいみたいだけど・・・・・・」

「それにしたって・・・」

【フォル・・・】

【ええ・・・そうですね。これは牽制用どころか完全に囮ですね。】

このクロスファイアシュートはあくまで囮、速度を落として相手に回避運動をさせやすくする。
その分コントロールを重視し、狙い通りの位置に導くのが狙いだ。
ウイングロードで、直接迫ってくるスバルさんはフェイクだけど・・・・・・。

その後ろから来ているスバルさんは本物だ。

「っ!!」

(Divine Shooter)

それに気づいたなのはさんが放った魔力弾はスバルに向かっていくが、
プロテクションで対応しそのまま向かっていった。


「うおぉぉぉぉぉ・・・りゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」

スバルさんはディバインシューターを凌ぎ、
リボルバーナックルとなのはさんの展開したラウンドシールドと激突する。
しかし・・・。

「っ・・・きゃぁぁぁぁ!!」

なのはさんは激突の瞬間のエネルギーを利用してスバルをはじき飛ばした。
スバルさんはなんとか維持されていたウイングロードの上に着地した。

「こら、スバル、ダメだよ。そんな危ない機動!!」

「すいません・・・でも、ちゃんと防ぎますから!!」

「ティアナは・・・・・・?」

なのはさんはティアナさんを探していたが、さっきのクロスファイアから姿が見えないようだった。
そのとき、クロスミラージュのポインターが、なのはさんの頬に当てられていた。

「砲撃!!・・・ティアナの奴が!!」

ヴィータさんがティアナさんの行動に驚いているが、これもフェイクだ。
実際の狙いは、なのはさんの意識をスバルさんから離すこと・・・。
さてここまではちょっと無茶が過ぎるけど俺としてはまあまあ・・・。
どうなるかな・・・・・・?


(特訓の成果・・・・・・クロスシフトC!!・・・いくわよ、スバル!!)

「おうっ!!」

スバルさんはリボルバーナックルのカートリッジをロード、咆哮と同時に突撃をかける。
なのはさんもラウンドシールドで防ぐが、それこそが狙い。
今度ははじき返すことは出来ず、砲撃体制に入っていたティアナさんの方へ視線を向けた。

でも・・・。

「!!!」

「あっちのティアさんは幻影・・・?」

「本物は?」

ティアナさんはその間にクロスミラージュのトリガーを引き、
カートリッジをロードさせ魔力刃を作り、ウイングロードを駆け上っていく。

そう、これが今回のクロスシフト。
空中では戦いにくいティアナさん達が、なのはさんに対抗するため、
フロントアタッカーのスバルさんが動きを押さえ、ティアナさんが本命の攻撃をたたき込む。

だが、これには欠点もある。現在のティアナさんの砲撃では、なのはさんの防壁を貫けない・・・はずだ・・・。。
だからこれをやるならティアナさんが足止めという考えもある。
だけどティアナさんは空で機動力を持たない。つまり攻撃の手段が限られ、足止めにはならない。
したがってスバルさんしかいない。だけど、魔力を一点集中すれば、ティアナさんでも攻撃出来る。
そういう作戦だ・・・。と思っていた・・・。

魔力刃はなのはさんに迫っていた。


が・・・。

「・・・・・・レイジングハート、モードリリース・・・・・・。」

ボソっとつぶやいた瞬間・・・爆発が起き、衝撃がこっちまできた。

「なのは!!」

どうなったんだ・・・決まったのか・・・それとも・・・

「・・・・・・・・・!!!??」

ティアナさんの魔力刃も、スバルさんのリボルバーナックルも、なのはさんが直接受け止めていた。
頭上から一撃を加えたティアナさんはその場に留まり、桃色の魔力光に包まれていた。

しかし・・・。そのティアナさんは突如として虚空へと消えた・・・。

「えっ?フェイクシルエット・・・?」

「そんな馬鹿な!?確かにあれが本体だったはずなのに!?」

俺達は完全に驚いていた。
なのはさんに直接攻撃したティアナさんは完全に本物・・・だと思っていた。
反応も本物だったはず・・・なのにそれは幻影だったからだ。

レイジングハートをスタンバイモードに戻したなのはさんも戸惑っているようだった。
そこへ・・・・・・・・・。

「ファントム・・・ブレイザァアアーーー!!!」

ティアナさんの「遠距離狙撃砲」。
環状魔法陣の代わりにターゲットリングを使用し。
遠距離の際にはレーザーサイトを使用することで命中率を高めるティアナさんの最大の技。

それが放たれなのはさんを包み込んだ!

「・・・どうやら・・・模擬戦はここまでのようですね・・・」

スバルさんを皆が唖然としている中、一人俺はつぶやいた・・・。




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