小説『未完結作品のオリキャラがリリカルな世界に転生しちまったよ・・・』
作者:DFGNEXT()

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第二十一話「翠と紅 聖王の遺産と混沌の災い 中編」


―機動六課、作戦司令室


「え、えぇと・・・拡散スターライトブレイカー(仮)第1波発射」

「発射軌道・・・正常!!グループEに着弾します」

「5・・・4・・・3・・・」

「2・・・1」

「0」

カウント0と同時に砲撃の一つ一つが広域爆発を起こし、ガジェットのグループを殲滅した。
続いて第2波、3波が発射され次々とガジェットのグループを消滅させていった。

消滅までにそう時間はかからなかった。


―フォワード、ギンガSide

彼女達はガジェットと交戦しながらケースの在処に向かっていた。
ギンガも加わったおかげでかなりの戦力アップがした為、
ガジェットも全機殲滅をし、ケースの近くまで来ていた。

先ほどのフォルクローレのスターライト・ブレイカーに驚いていたが
すぐさま冷静になり、戦闘を続けていた。

「ありました!!」

キャロがケースを見つけたその時、何かを蹴って近づいている物音がした。
物音の正体は球体で、ケースを持っているキャロに近づいていた。

「きゃぁぁあ!!」

黒い物体はスピードを上げ、地面に落下すると衝撃でキャロが吹き飛ばされた。
その衝撃でケースもどこかに行ってしまったようだ。
すぐにエリオが迎撃するが、手傷を負わせられている。

「エリオくん!!」

黒い物体の幻影が解けると、そこには一匹の召還虫だ。

「あっ!!」

召還虫に気を捕らわれていると、紫の髪の少女がケースを奪おうとしていた。
キャロが気が付いて取り返そうとする・・・

「・・・邪魔」

少女の攻撃にキャロはプロテクションで防ぐ。

しかし至近距離で受けてしまったためプロテクションが破られ吹き飛ばされる。
スバルとギンガさんが召喚虫に対応しているが、二人がかりで何とかの状態だった。
スバルが叫ぶ。

「そこの女の子。それ危険なものなんだよ!!こっちに渡して!!」

しかしスバルのその言葉にも全く介さない様子だった。
だが・・・

「・・・ごめんね。乱暴で・・・でもね、これ本当に危ないものなんだよ」

「・・・くっ!!」

そしてスバル達が引きつけてくれている間に、ティアナは少女に近づいていた。
クロスミラージュの魔力刃を首元に近付け、動きを封じる。

【ルールー、1.2,3で目をつぶれ。いいか・・・】

【1・・・・・・2・・・】

【スターレンゲホイル!!】

ティアナが少女を捕縛しようとした次の瞬間、
炎が飛んできて強烈な爆音と閃光が発生した。

あまりの音に皆は耳を塞ぐことになり、少女から注意を逸らしてしまった。
そこに降りてきたのは赤い髪をした30cmくらいの女の子だ。

「ったく、あたし達に黙って勝手に出掛けたりするからだぞ。ルールーもガリューも」

「・・・アギト」

「おう、本当に心配したんだからな。まぁ、もう大丈夫だぞ。何しろこのあたし・・・」

そういうとその小さき少女は叫ぶ。

「烈火の剣精・・・アギト様が来たからな!!
 おらおら、お前らまとめてかかってこいや!!」



同時刻、市街地の一つのビルの屋上に二人の女性が居た。
一人は眼鏡をかけて、髪を三つ編みにし、白いケープを羽織っている。
もう一人はマントを羽織っていて、同じマントで被された大きな物を持っている。
二人共青いスーツを着ており、胸には?と?と刻まれたプレートがある。

「ディエチちゃーん、ちゃんと見えてる〜?」

眼鏡をかけている女性がもう一人の女性に聞く。

「ああ、遮蔽物もないし空気も澄んでる。よく見える」

ディエチの目に模様のような物が見える。
そしてその先には、レリックを持っていた女の子を乗せたヘリコプターがあった。
そして、ディエチの視線からは、そこまでの距離や、風の流れのデータが映っていた。

「でもいいのか? クアットロ。撃っちゃって・・・ケースもマテリアルも破壊しちゃうことになる」

「ドクターとウーノ姉さま曰く、あのマテリアルが当たりなら・・・
 本当に聖王の器なら、砲撃くらいでは死んだりしないから、大丈夫・・・だそうよ。」

「ふ〜ん、まぁ・・・いいけどね・・・」

ディエチはイメースキャノンでヘリの狙撃準備に取りかかった。




「はい、残念!!」

その瞬間灰色のバインドがアギトと呼ばれた少女
紫の少女、そして彼女の召喚虫を縛り上げてた。

ティアナはその声の主を見る。
そこにいたのは・・・

「フォル!!」

「は〜い、スターライトぶっ放したフォルさんです!!」

「フォル・・・キャラ違くない?」

「気のせいです」

「おい、大丈夫か!?」

そんな話をしているとヴィータとりインフォース?がやってきた。

「大丈夫ですよ。バインドで拘束済みです」

「ここまでですね」

「子供いじめてるみてぇでいい気はしないが・・・
 市街地での危険魔法使用に公務執行妨害・・・
 その他もろもろで逮捕する」

ヴィータがそういって、ちょっとした聴取が始まる。
そこへルーテシアに念話が入る。

【は〜い、ルーお嬢様】

【クアットロ・・・】

【なにやら、ピンチのようで、お邪魔でなければクアットロがお手伝いたします】

【・・・おねがい・・・】

【は〜い・・・ではお嬢様・・・クアットロの言うとおりの言葉を・・・
 その赤い騎士に・・・】



空を飛び続ける二人の白と黒の魔導師・・・
彼女達はヘリに向けて進んでいた。

「見えた!」

「よかった・・・間に合った・・・ヘリは無事」

「・・・はっ!」

すると感じるエネルギーの反応

『市街地よりエネルギー反応!』

『大きい・・・』

『そんな・・・まさか!』

『あっ!』

そのころ先ほどのビルの上ではディエチがカノンのチャージをしていた。

『砲撃のチャージ確認・・・物理破壊型・・・推定Sランク!!』


「IS・・・ヘヴィバレル・・・発動!」

「逮捕は良いけど・・・」

そのころクアットロはルーテシアにメッセージを送る。


「逮捕は良いけど・・・」

「んっ?」

「大事なヘリは・・・放って置いていいの?」

「はっ!」

その言葉に驚く全員・・・
硬直していた・・・


「発射まで後12秒・・・」

ディエチはカウントダウンを始める・・・

「11・・・10・・・」

「あぁお嬢様・・・もう一言追加で良いですか?」


「あなたは・・・また・・・守れないかもね・・・」

「ぐっ!!」

ヴィータはその言葉に怒りを向ける。
しかし・・・


「発射!!」

無常にも砲撃はヘリに向かって発射された。
そして・・・爆炎をあげた・・・

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