小説『未完結作品のオリキャラがリリカルな世界に転生しちまったよ・・・』
作者:DFGNEXT()

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序章 終わりと始まりと

第二話「デバイスマイスターへの道(仮)そして出会い」

とりあえず、次元世界最大のデータベースである無限書庫へ向かった。

そこは・・・・・・何というか、混沌としていた。
気の遠くなるほどの規模で本棚が並んだ書庫。
形状は円筒形で、縦に長く伸びており、通路と思われる部分がその内部を縦横に走っている。
内部は無重力状態のように見える。もうすこし整理しろよ・・・。

「おや、ここに人とは少し珍しいね・・・。しかもこんな小さい子が・・・・・・」

きょろきょろと辺りを見回していると、目の前に眼鏡をかけた少年が現れた。
ハニーブロンドに翡翠色の目をしている。
しゃべり方は大人っぽいが、どう見ても・・・11歳くらいじゃね?

「今ここは整理の途中だから少しざわついてるけど、気にせずに本を探してくれていいよ」

その人から検索魔法と読書魔法というものを教えてもらった。
ついでにマルチタスクというものも教えてもらった。
複数の思考行動・魔法処理を並列で行うというのは、かなり便利そう。
というかこの世界じゃ常識っぽい。家の世界じゃジーンが使えたくらいか・・・

とりあえず早速検索魔法を活用する。

「まずは『デバイスの作り方』と『デバイスマイスター』・・・かな」

結構な数が来た。文章を読書魔法で試し読みして取り敢えず選別。その後、一気に読み始めた。

ちなみにこんな本を読んでいるのは前世でもガジェットは自作していたが、自分はかなりの機械好きだ。
そこでこの世界のデバイスというものを作ってみたくなった。
デバイスマイスターというのは魔導師用のデバイスの製作・管理を行うことが出来る資格らしく、
ぜひこの世界で手に入れたいと思った。成功すれば最年少記録ももてるし。

ほとんど読んだあとは適当に魔法関係の本を見て家に帰る。帰り道瞬間記憶能力とマルチタスクで記憶した内容をきちんと整理した。
家に帰ったあとは親に頼みデバイスマイスター試験のための参考書を買ってもらった。

勉強するかたわら前世の習慣を忘れずに訓練をする。
といっても子供の体なのでかなり昔にやっていた、腕立て、腹筋、ランニングなどの簡単なメニューを極短時間やるに抑えた。
さらにどうやら右利きで生まれたらしいので前世どうよう両利きにするために左利きの練習をする。
デバイスは前世同様二刀流で二丁拳銃にする予定だからだ。

お金の問題があるので当分未来になりそうだが・・・。この世界ジャンクパーツがかなり少ない。

魔法の練習も忘れずに行い、練習しているうちに「シュテンゲル家の次男は天才」とかいう噂話がたってくれた。

前世でもかなり頭はよかったほうだが、それは瞬間記憶能力によるものが多いから正直5歳で中学生卒業レベルという肩書きは下に見られていた。
その際たるものとして得にそんなものもないのに5歳で「大学院卒業レベル」の頭脳を持った堅児がいた。
正直レベルが違いすぎて唖然としていたが、この世界では天才扱い。正直うれしかった。

中には単なる努力家といってくれる人もいたが、それはそれでうれしかった。記憶力がよくてもそれ以外は努力で埋めるしかないからな。

ちなみに想造主が設定してくれた魔導師ランクSSとはかなり上位に入るらしく、まだ試験を受けていないが正直今後が不安になった。
あのやろう・・・。あと俺はベルカ式ではなくミッドチルダ式のほうにしようと思う。砲撃使うし。

ところが問題発生。
そうやって練習して勉強してという生活を繰り返すと思わぬ弊害が出てきた。

友達がほとんどいないのだ。
あまり遊びもしないし。時々来る兄さんの友達と少し言葉を交わすくらいだ。妹はまだ友達らしい人はいないからね。

そもそも前世では人見知りだった。堅児に矯正されたからエンドウやジーン等とも友達になれたが、
それでも友達のほとんどは彼等からの紹介だった。自分からは三人しかいないしそのうち一人は自分の任務のときに知り合っただけだ。

親にかなり心配されたが、とりあえず当分待ってと言っておいた。

そして二年後。私フォルクローレ・シュテンゲルは五歳になりました。
本日は相変わらず魔法の練習と勉強をしたあとテレポートで家に帰った。時間は3時くらい。

今日は兄さんはまだ学校だ。イルマは熟睡中。母さんは仕事。父さんは休暇だが居間でゆっくりしていた。

イルマを起こさないように部屋に帰る。扉を開ける。

ガチャ

(よう!圭哉久しぶり)
(元気だった?)

ガチャン

―あれ?今のって・・・。

もう一度すばやく扉を開けて、部屋に入る。
そこにいたのは・・・。

(どうした?)
(そんな顔して)
「なんでお前等がいるんだよ・・・」

前世での彼のガジェット「ストゥルーダ」と「リガルーダ」がそこにいた。

(義人が「お前等あいつがいない世界はやだろ?この世界に戻ってくることは出来ないけど、それでも転生したあいつに会いたいか?」って言ったから)
(二人で納得してこの世界に来たんだ。さっき)
「あんのやろう・・・。でも良かった・・・。お、お前等とまた会えて・・・」
話しているフォルの青き瞳に突然涙があふれていた。約五年ぶりの再会。
彼の心には今幸せがいっぱいだった。

「とりあえず聞いていると思うけど。俺が転生者だってことはバラすなよ。ややこしいことになるから」
フォルは一番心配していることを言った。

(それに関しては今プロテクトをかけたから大丈夫)
(そうそう問題・・・。な・・・)
「ん?どうしたリガルーダ。」
フォルが聞く。リガルーダはすぐに返答した。

(フォル・・・。後ろ・・・。)
「後ろ・・・?・・・・・・・・・あっ・・・」

フォルが後ろを振り向くとそこにいたのは

「おい、転生者ってどういう意味だ?」

「父・・・さん・・・」

やべぇ言ったそばから父さんにばれちゃったよ。



以下以前の後書き

フォル「なんで父さんにばらすようなストーリーを?」

作者「だって理解者がいたほうが、StrikerSに参加させやすいだろ?」

フォル「そういうことか・・・。」

作者「ちなみにフォルは前世では次回で話すからあまり明かさないが、
   かなりシビアな生活を送っていた。
   二つのガジェットとの関係は主従の関係でも相棒の関係でもなく、家族というのが正しいもの。」

フォル「だから俺・・・。泣いちゃった・・・。」

作者「それでは皆さんまた次回で!」

フォル「無視しやがった!!」


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