小説『未完結作品のオリキャラがリリカルな世界に転生しちまったよ・・・』
作者:DFGNEXT()

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序章 終わりと始まりと

第四話「休日 たぬきとの出会い」

アインハルトと友達になってから10日後。
今日も訓練と思って道を歩いていたんだそしたら・・・。

「ぐわあああ!!乗り遅れたああ!!」
なにやら茶髪のお姉さんが騒いでいた。日本語で

ちなみに自分はいつもはミッド語で喋っている。
先日のストゥルーダとリガルーダは日本語で喋っていたが、
自分はミッド語で転生者って言ってしまった上に日本語。
父さんにばれるのも仕方なかったんだ・・・。

なんて話はさておき、困っているようなのでお姉さんに話しかけてみる。日本語でね・・・。

「あのお・・・。どうかしましたか?」
「ん?あぁそうなん・・・。って!?日本語!!??」
「はあ・・・。まあ・・・。それはともかくどうかしたんですか?」

「そうなんやよ。せっかく取れた休日町で楽しもうと思ってバス亭に来よったんやけど。
 なんと時間を間違えて乗り遅れてしもうたんや!」

なんか元気があるなぁ。関西弁?ぽいけど。俺はジーンじゃないから方言はさっぱりわからん。
でも一応答えっぽいことは言おう。

「はぁ・・・。どちらにしろ町に行く道は混んでますからね。タクシーも無理でしょう」
「そうなん!?はぁ・・・。どうしよう・・・」

ものすごい困ってる。さっきせっかく取れた休日って言ってたからいろいろ忙しいんだろう。
しかたない・・・。管理局に目を付けられそうだから父さん以外には秘密にしていたが・・・。

「じゃあ俺がレアスキルで送りますけど・・・。」
「ああ、おおきに・・・。ってレアスキル持ちなん!?」
「そうですね。今使えるのはテレポート、アポート、トランスポートですが」
「十分やろ!そんなレアスキル初めて見たわ!・・・。つまり送ってくれはるってことやろか?」

なんか突っ込まれた。厳密にはこの三つは1つの能力なんだけどね。
まあグリーンフォースが来年使えるようになるし、いいか。

「はい。場所はどこですか?送りますけど」
「うーん、私が言うのもなんやけど子供っぽくないなあ」
「はあ・・・」
(なんかこのままだと会話が終わりそうにない。こういうときは・・・。)

「今日自分は暇ですし、付いていきましょうか?」
「それってデートってことか?」
「それは5歳のガキに言う言葉じゃないですけど。・・・とりあえず行きますか?行きませんか?」

調子狂うな、これは・・・。

「それじゃあ、お言葉に甘えて送ってってもらおうかなぁ」
「それじゃあ行きますよ。あっ場所は目的地よりも少し遠いところにしますよ。
 このレアスキルまだばれたくないですから」
「了解や。」
「それじゃあ・・・。行きます!!」

特に気合を入れる必要性はないが、フォルはそう叫ぶとテレポーテーションを発動した。


ミッド某所

「へぇ・・・。管理局の人なんですか。普段は地球に?」
「そうなんや。海鳴市ってところ。来年くらいにこっちに引っ越そうと思っとるんやけど」
「へえ、なぜですか?地球もかなりいいところだと思いますけど」
「うーん話すと長くなるんやけど・・・。
 簡単に言えば管理局で自分の部隊を持ちたいからその根回しのためや。
 あと仕事が忙しいからやね」
「なるほど。確かにこちらにすんでいたほうが何かといいですね」

なんやかんやあってこの人と世間話をしている。
ちなみに名前を聞いたら自分は驚いてしまった。

この人の名前は「八神はやて」さん。今の年齢は15歳らしい。

以前管理局のデータバンクにハッキングして見た情報だと
俺が生まれる一、二年前に地球で発生した「闇の書事件」の関係者。
というよりその闇の書・・・。確か正しい名前は「夜天の魔導書」だったかな?
それの最後の主だったらしい。

今までの闇の書の主は自分の欲望のために闇の書を完成させようとして死亡したが、
はやてさんは完成を望まず守護騎士に家族になってもらいたかったらしい。
そのあとはいろいろあって闇の書事件を根本的に解決したそうだ。

ちなみに八神さんと呼ばないのは本人から言われたこともあるが、
自分の「前世」の知り合いに八神がかなり多いからだ。
想造主曰く「某デジタルな生命体の主人公の苗字が好きだから」らしい。
なんのこっちゃ。

そのあと俺がフォルクローレ・シュテンゲルと名乗ったら
すぐさまシュテンゲル家の噂の次男かと言われた。
夜天の書に関わったからか、ベルカのことに結構詳しいらしく。
普段は地球にいるが噂は聞いていたらしい。

せっかくなので買い物に付き合うことにした。
お金自体は父さんからもらった分があるので、特に問題はなかった。

2時間後・・・。

「買い物付き合ってもろて、ありがとな」
「いえいえ、こちらこそ。はやてさんの話は面白いですね。」
「ふふ、そうやろ!・・・せや、そろそろお昼やから なにか食べへん?」
「そうですね。それじゃあ近くにおいしい蕎麦屋があるらしいんで行ってみませんか?」
「おお、それはえぇーな。早速いこう!」

昼飯は以前兄さんの友達に聞いた蕎麦屋に行くことにした。
個人的には前世の出身地的にうどんのほうが好きなのだが
はやてさんが関西弁なので、関東風の蕎麦のほうがいざこざが少なそうなのでこちらにしてみた。
結構自分偏見持ってるなw


手打ち蕎麦屋 カキネ

店名がなんか日本語で書かれていた。
店主によると店主の先祖は地球の東京都出身だったらしく、
代々受け継がれたそばつゆをずっと守り続けているらしい。
店主はまだ行ったことがないらしく、今度行ってみたいと言っていた。

席が空いたので座る。ちなみに個室だ。どういう・・・ことだ・・・?

はやてさんは「たぬきそば」
自分は「もりそば」を頼んだ。

「それにしてもベルカ自治領生まれの・・・
 しかもあのシュテンゲル家の次男が日本通やったとはなぁ」

はやてさんが独り言のようにそんなことを言う。

「とゆうよりも行動やなんやら、全部みんな日本人みたいや」
「まあ・・・。いろいろあるんですよ・・・」
「なになに?なんかあるん?」
「え、え〜と・・・。えと・・・」

(どうしよう・・・。返答ミスったかな?別に話してもいいんだけど・・・。信じてもらえるかなあ・・・?)

「おまちどお!もりそばとたぬきそばです」

フォルが悩んでいると店員が注文品を持ってきた。

「おおきにな。・・・・・・。さてフォル君?それを食べたければ話してもらおうか?」
「・・・・・・。信じてくださいよ?」
結局フォルは話すことにした。彼はかなり押しに弱かった。

内容は父さんに話したのとほとんど同じ内容だ・・・。
父さんと同様にあのことについては話してはいない。

ちなみに店主と店員と他のお客さんは今この場にいないし、
日本語で話したので聞かれる心配はとりあえずなかった。

それにしてもはやてさん・・・。いくら伸びるからって話してるのに食べなくても
少し仕返ししてやる・・・。

「ほう、にわかには信じがたいけど・・・そのほうがつじつま合うな。それにしても転生者か・・・」
「ええ、先ほどのレアスキルも皆前世の魔法ですよ」ずずー

「向こうとこちらでは魔力の概念が違うので魔法ではなく
 レアスキルと言うことにさせてもらっています」ずずー

「だから探知もされませんし、こちらの魔力も消費しない。戦闘にはかなり有利です」ずずー

「ほう・・・。もうちょい年齢が上やったら私の部隊にスカウトしたんやけどなぁ。
 というか話しながら食うな!行儀悪いで!」

「ちょっとしたお返しです。まあ立場が違いますけどね・・・。
 というか当分管理局と関わる気はないですけどね・・・。
 ふう・・・。ごちそうさまでした」

「それじゃあ、そろそろ続き行こか?」

「そうですね。行きましょう」

最終的にさらに2時間ほど店を回った後、朝あった場所まではやてさんを送って今日は家に帰った。

(なんでばらたし!)

帰ったら電源を久々に入れたリガルーダに怒られた・・・。
俺が何したし!!

Side out・・・.

「ふふふ、あの子面白かったなぁ」
地球に帰ったはやては家で料理を作っていた。
ミッドで会った少年を少し気にしていた。

「はやてちゃん。キャベツ切りましたよ。」

「ありがとな。シャマル。それじゃあ向こうで待っとてな。」

「う〜。そろそろ私に料理を作らせてもらっても・・・。」

「「「「「それは絶対にだめだ(や)」」」」」

「う〜皆ひどいです。」

今日も八神家は(いろいろな意味で)平和である。

-7-
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