『アクセス数10万突破記念〜IFストーリー〜“ゼロの使い魔(3)”』
｢ルイズ、お前の使い魔は外に置いて来たんだろうな！｣
｢はぁ？ 此処に居るじゃない｣
｢え？｣
｢だから、私の肩に乗ってるじゃない！｣
｢小さくなってる！？｣
｢リオは大きさが変えられるのよ｣
｢リオ？ その使い魔の名前か？ 変な名前だな！｣
カチン！デデーン！
あの貴族はアウトになりました
｢ちょっと、マリコルヌ！早くこの子に謝りなさい！｣
｢何で僕が使い魔に謝らなくちゃいけないんだよ！｣
｢この子が怒ったら大変な事に……遅かったわね｣
｢え？｣
｢一応言っておくわ……リオ、死なない程度に加減はしなさい｣
私は貴族の人の後ろに回り込みます
貴族の人が此方を向いた瞬間
｢グガァァァァ！｣
｢ひぃ！？｣
ヒュッ！ドゴォ！
私は尻尾で頭を叩き机にめり込ませました
｢ぐへぇ！｣
｢グォォォォォォォ(名前を馬鹿にした罰です)！｣
私はルイズさんの所に飛んで行き目の前の机に下ります
ルイズさんが頭を撫でてくれます
気持ちいいです！
｢グルルルルル！｣
｢アンタ、猫みたいに鳴くのね｣
｢グォォォ？｣
｢でも、可愛いから大丈夫よ！｣
｢ちょっと、ルイズ！｣
｢何、キュルケ？｣
突然赤い髪の女性がルイズさんに話しかけました
お友達でしょうか？
｢何って、貴方の使い魔……凄いじゃない！｣
｢ふふん！この子は私のなんだから、触らないでよね！｣
｢ちょっとくらい、良いじゃない！｣
｢駄目よ！ねぇ、リオ？｣
｢グガァ？｣
｢ほら、良いって言ってるじゃない！｣
｢違うわ、駄目って言ったのよ！｣
余り喧嘩しないでほしいのですけど……
とにかく、私がこの人の手に行けば
すぐにほとぼりも冷めるでしょう！
｢グォォォォ！｣
｢あら、良い子ね！｣
｢ちょっと、リオ！｣
｢それにしても、この竜がルイズの召還した竜なんてね｣
｢さっきも言った様に大きさを変えられるのよ｣
｢手に乗る大きさでしかも竜なんてね……｣
｢リオは特別な竜なのよ、だから何でも出来るんだわ｣
｢ふ〜ん……この子貰っても良い？｣
｢駄目に決まってるじゃない！さっさと返しなさいよ｣
｢ケチね……｣
｢ケチって……アンタにもサラマンダーが居るじゃない｣
｢そうなんだけど、この子見てたら欲しくなっちゃって｣
｢あげないわよ？｣
｢分かってるわよ｣
私は赤い髪の女性からルイズさんの元へと戻ります
赤い髪の女性は自分の席へと戻って行きました
｢リオ、勝手にキュルケの所に行っちゃ駄目よ？｣
｢グガァァァァ(分かりました)！｣
｢宜しい、そろそろ授業始まるから大人しくしててね｣
｢グォォォォ(はい)！｣
私はルイズさんの机から外に飛び出て行きます
此方の授業は良く分からないので
外に出てみると青い竜が居ました
｢キュイ！キュイ！｣
｢グォォォォ？｣
此処からは普通の言葉で、お楽しみ下さい
｢もしかして、貴方様は私達竜族に伝わる神様なのね？｣
｢私ですか？ 私は一応竜でもあり神でもありますけど……｣
｢やっぱりなのね！｣
｢でも、私はこの世界の竜じゃないですよ？｣
｢言い伝えだと……
違う世界より伝説の者が竜神を呼び出すと言われてるのね！｣
｢伝説の者ですか？ もしかして、ルイズさん……？｣
｢分からないのね！でも、それには続きがあって｣
｢続きがあるんですか？｣
｢きゅい！きゅい！
その竜神、赤き鱗を宿し世界を救うと伝えられてるね｣
｢それは……(竜神は私じゃなかったとしても赤き鱗は間違いなく私ですね)｣
｢だから、神様なのね！｣
｢成程、そうでしたか｣
｢きゅい！きゅい！｣
｢恐らく、それは私で合ってると思います｣
｢やっぱりなのね！会えてとても嬉しいのね！｣
｢少し恥ずかしいですね……///｣
｢照れてるのね？｣
｢少し照れてます！｣
｢きゅい！きゅい！神様はとても初心なのね！｣
｢……///｣
私に会いたいと言ってくれるのは悪い気はしませんね！
というより何方が、その言い伝えを教えたのでしょうか？
不思議ですね……