小説『オシリスの天空竜になって魔法少女リリカルなのはの世界に転生しちゃいました』
作者:神夜 晶(のんびりだらだら晶の小説日記)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

『アクセス数10万突破記念〜IFストーリー〜“ハイスクールD×D(4)”』


「此処は……」


レイナーレは目を覚ました
目が覚めたら辺り一面の空間は動物さえ存在しない暗闇の空間だった
暫く考えて自分は何故此処に居るのか考え思い出した


「確か私は、あの子の目を見て気を失ったんだわ」


そう、私が見たのは黒い星型の模様だったわね……
あの子が切れたのも無理ないか
私は結局誰かに頼らなければ何も出来ない女だったって事ね


「それにしても精神だけ来たのかしら?」


「その通りだ、レイナーレよ」


不意に声を掛けられてバッ!と後ろを振り向いた
其処に居たのは、あの子だった……


「アンタは……」


「此処は貴様の精神世界であり我の精神世界でもある」


「つまりは合体してるって事?」


「簡単に言えば、そうだな」


「どうして私を此処に?」


「貴様は“死”を知らな過ぎだからだ
例え誰かを殺したとしても何も思わないだろう?」


「ええ、そうね」


何で当たってるの!?
やっぱり神だからかしら?


「どうして、当たったのか? って顔してるな」


「え、ええ……」


逆に当たり過ぎて怖いわね
というか、早く此処から帰してほしいんだけど……


「貴様の顔を見れば直ぐに分かる
言っておくが……貴様が死を理解するまで此処から出す気はないぞ?」


「何でよ!」


「何で? そうだな……それは我の御節介とでも言っておこうか
我は死んでも良い命など何処にも存在しないと考えている
だから、どんな悪人でも更生させて一から遣り直させるのだ
まぁ、貴様以外にやった事ないがな」


「ふ〜ん……」


「精々、早く帰れるように死を理解するのだな」


「あ、ちょっと!?」


あの子は言い終わったら消えてしまった
何で私が死を理解しなくちゃなんない訳!?
でも……今まで私に付いて来てくれた
ドーナシーク、カラワーナ、ミッテルトは死んでしまった
私は、あいつ等の事をどう思っているのかしら
死んでしまったものは仕方がないと言えば仕方がない
でも、本当に仕方がないの一言で済ませられるの?
分からない……何なの? この胸を締め付けられる様な感覚は


「それが仲間を思い遣るという気持ち」


「!?」


空間全部から、あの子の声が聞こえた
何処から喋ってるのかしら


「仲間を失いやられたら其処までだったという気持ちで
貴様は本当にそれで良いのか?」


「私は……」


私は……どうしたいの?
三人が死んだというのを聞いて驚きはしたものの特には何もなかった
でも、いざ考えると私は本当に薄情な堕天使なのね


「其処まで気付いていれば、もう分かるだろう?」


そうね、ようやく分かって来たわ
私は、カラワーナ、ミッテルト、ドーナシークに心の何処かで
死んでほしくないと望んでいた
やっと分かったわ……
”死”とは何なのかがね!



「ええ“死”とは『 』よ!」


「ふふ、正解だ……ようこそ、新しい人生へ!」


世界に光が届き暗闇の空間から真っ白な空間へと変わった
何故だか分からないけど身体が軽いわ
私という存在は静かに真っ白な空間から消えていった

-22-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




魔法少女リリカルなのは 全5巻セット [マーケットプレイス DVDセット]
新品 \84600
中古 \16979
(参考価格:\)