小説『とある絶望の幻想現実』
作者:コンダクター()

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「絶望の魔術師(デスペレードマジシャン)なめんな」
冬風は笑う。しかし神裂は、余裕そうな顔を見せる。

「私はまだ、魔法名を名乗っていません。」
「じゃぁ名乗れよ。死にてぇのか?」
「七天七刀を抜いてもないのにそんな強気なことがいえるのですね。」

神裂が続けて言う

「七閃は、ただのトリックです。この先には、唯閃があります。」
「だから?」
「は?」
「だからその唯閃を出したところでお前が俺に勝てる可能性は?まぁ、まず無いだろうな。後もう一つ。俺はまだ能力出してねぇぞ?」

神裂はそれを聞いて驚愕するする。

「ですが、それで私に勝てるのですか?」

また、冬風はニヤリとするそして、もういつもの台詞を言う

「俺の能力は、幻想作り(ファンタジーメーカー)。全ての物事の“ある”を“ない”にして、“ない”を“ある”にすることのできる能力だ」
「な!それでは……」
「あぁ、お前の唯閃なんて、俺の前では無力だ。お前の聖人の能力だって無かったことにできるんだぜ?」
「んな!」

正直嘘だ。人の生命に関することは冬風の能力では操作できない。だが、気が動転している神裂は分かっていない。

「唯閃!」

もう自棄になった神裂が、自らの必殺技を使ってくる。

「もういい。魔術で勝負してやるよ!!!!『神の盾よ。我を守って力とせん____イージス』」

透明な結界がはられ、冬風を囲み、守る

「なんなんですか!あなたは!」
「はぁ、動転しすぎだろ。聖人様?それとも、友人切り?」

神裂は、ゆっくりと話し出す。

「あなたは、完全記憶能力というのは知っていますか?」
「あぁ、知ってるよ。その理論もな」
「なら、あの子が10万3千冊によって、脳の85%を、占めていて、残りの15%の能力しか使えないことで、一年周期で記憶を消さなければならないこともですか?」

それを聞いて明らかに、冬風に怒りの表情が浮かぶそして、神裂に告げる

「お前、それ本気で言ってんのか?ありえなさすぎだろ。ふざけてんのか?」
「どういうことですか?」
「お前が馬鹿だって言ってんだよ!お前の言ってることだと、インデは5,6歳しか生きられねぇぞ!元々人間は140年分の記憶能力がある。何が記憶を消すだ!ろくに調べてもねぇくせに知ったような口してんじゃねぇぞ!!!!どうせローラのドSに変なこと吹き込まれたんだろうがよぉ、大間違い大不正解だ!ネタばらししてやる!あれは、体内に術式が組まれてる。それだから奴は苦しんでるんだ!」

冬風が怒鳴って正解を言うと、神裂が絶望した表情になる。冬風が続けた。

「もういい。あいつは、俺と当麻だけで助けられる。俺がインデを抑えて、当麻が術式破壊すれば終了だ。お前らはおとなしくイギリスでも帰ってな」

そういうと、冬風は神裂に自らの魔術の中でも上位に位置する魔術を唱えた

「『全てを包む闇よ。その役目は解除、もう一つの役目は無。血肉を封じ、相手を止め、全てを開放し、ひれ伏させろ。______無闇の重み』」

そういうと、神裂は、闇に包まれる。そして、

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

っと、叫び声をあげた。当然だろうと言うような顔で、闇から出てきて、意識が朦朧としている神裂に冬風は言い放つ。

「見えたか?お前の最悪のビジョンが、最悪の痛みが。あれは、お前の中の闇を引き釣りだし、それと同等の痛みを与える」
「…………」

もう、言い返す気力もなさそうだ。

「来たいんだったら、お前が言ってた一周期のときに来い。そのときに俺達はインデを助ける。」

そういうと、完全に回復した当麻を連れて、闇夜へと消えていった。
















Treasures of the magic is waiting to the final stage or happiness or nightmare(魔術の至宝は最終段階へ待っているのは悪夢か幸福か)

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