小説『とある絶望の幻想現実』
作者:コンダクター()

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時刻は午前0時ちょっとすぎ、冬風は仕事をしていたので第8学区に居たのだが、当麻から電話が入った。

『大変だ!インデックスが!冬風早く来てくれ!!』
「どぉした当麻」
『インデックスが暴走した』
「すぐ行く」

電話を一方的に切り、自分が大分遠くに来ているのでため息をつくと、

「急いでいかねぇと大変なことになるな。空間移動できるか?俺。当麻の部屋に空間移動」

頭に空間移動能力者の能力を思い浮かべ、空間移動ができるようになったところで、当麻の部屋を思い浮かべるのだが、あることに気がつく。

「あれってどうやって空間移動してるんだ?確か、制限みたいなのがあって、そこまでだったら移動できて、俺の制限って何だ?」

慣れない(と言うよりやったことない)空間移動をどうすればできるのか悩んだ挙句、

「うし、走ろう。健康一番」

諦めて走り出した。それでも能力で光速ぐらいで走っているのだが……










★☆★☆★☆★☆











冬風が寮に戻ると異様な部屋が一つだけあった。中が恐ろしいほど光っているのだ。

「ったく、インデのやろう竜王の殺息(ドラゴンブレス)か?当麻がやべぇな。」

急いで、当麻の部屋の前まで走っていく。中から、

「イノケンティ」

と言う声が聞こえたので、

「その魔術は幻想に変わる。」

っと、中に乱入して、竜王の殺息が発動されたことを幻想にする。全員が冬風を見て驚く。

「冬風!来てくれたのか!」
「ったく、俺だって用事あんだからすぐ済ませるぞ。」
「あぁ」

冬風は、どこからともなくコインを2枚取り出し、先日、美琴に使った必殺技を使う。

「行くぜ、“超電磁砲バージョンダブル”吹き飛べインデ」

コインは、宙を舞いインデックスのほうへ飛んでいく。全員呆けていたので、

「何あほ面してんだ。さっさと動けよ俺だけにやらせるつもりか?」
「馬鹿いうな冬風俺もやる」
「当麻行け、お前の幻想殺しでのどを触れ俺が後ろからサポートしてやる。」
「了解」

走り出す、当麻、インデックスは起き上がっていたようで、

「攻撃対象を暁冬風に変更します」
「やれるもんならやってみな。Desperatio 016(絶望と幻想の創造者)」

冬風が自らの魔法名を名乗ると、インデックスは、ぶつぶつ言って、でかい教会にありそうな鐘を後ろに出し、音を鳴らす。

「おい、なんだ?これ俺知らねぇぞ」
「|最後の警鐘(ラストシャインベル)!」
「何だよそれ」
「音を波動にして飛ばします。防御したり当たったりすると、音が脳まで届いて脳細胞を破壊されます」
「はぁ!?当麻!下がれ!」
「分かってるよ!」

当麻が下がり、冬風の横まで来ると、音の波がゆっくりと迫ってきている

「これならどうだ?神の盾よ。我を守って力とせん『イージス』」

イージスを、起動させて音も防ぎ無効化すると、今度は別のと言うよりまた波動のような物を放ってきたので、

「『現実の絶望、幻想の嫉妬、当たり前の憤怒、全ての恐怖、全ては悪魔のささやきによって起こるものであり、光への扉は硬く閉ざされた。最後の道へと進むとき、負の感情は力を望むものに与えられる_____負完全なモノ」

冬風が迫る波動に手をかざすと、波動は黒く染まり消えていった。そして、その手をインデックスに向け、

「あいつが光だ。包み込め、負のふちへ叩き込め」

刹那、冬風の手から、黒い波動が放たれ、インデックスに覆いかぶさった。

「当麻。行け、もうおしまいだ。」
「何やったんだお前?」
「何でも良いだろ行け鎖をぶち壊しな」

当麻が、叫んで、インデックスののどに触れる。そして、

パキンっ

っと言う音が響いて、インデックスが倒れる。当麻がそれを抱きかかえるが、そこに水を差す2枚の羽

「まずい!あれは竜王の殺息の余波だ!」

ステイルが叫んでも、当麻が聞くはずもないさらに、もう一枚はインデックスに落ちようとしている。

「ハァ、ったく詰めが甘ぇんだよ当麻。竜王の殺息が、当麻とインデの二人を破壊するのなら」

冬風は二人の前に立ち、呟く

「それは幻想に作り変える」

二つの羽を幻想にする。

「まぁ、とりあえず事件は一つ終わりました?」






★☆★☆★☆








あの後、当麻を病院へ贈った冬風の前に一人の魔術師が居た

「なんだ、聖人様」
「その呼び方はやめていただきたいのですが」
「じゃぁ、神裂何か用か、ステイルなしでまさか俺を殺す気か?まぁ無理だけど」
「いえ、一応あの少年にも貴方にもあの子を助けてもらいましたのでお礼です。」
「当麻だけに言え、俺は別に感謝される義理はないお前ら二人ぼこぼこにしたのは俺だろ」
「それでもです。」
「はぁ、じゃぁ貰っとく俺は行くぜ?魔術でも科学でも裏の仕事があるんだ。」
「よくやめようと思いませんね」
「それが仕事で俺の生きがい。ま、お前もあんまり自分で背負わずに人を頼りな、当麻あたりだったら頼んだら絶対手伝ってくれるから」
「ありがとうございます。」
「じゃぁな、俺は裏切り者だ。もしかしたら二度と会うことがないかもな」
「そんなことはないと思いますよ」
「サンキュー」

冬風は神裂にそういうと、学園都市の闇へと消えていった。




















The first incident come to an end, the following story of despair ......(最初の事件は終焉を迎える、絶望の次の物語は……)

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