ただいまの時刻は7時ジャスト。その学園都市の裏路地を冬風は歩いていた。
「ったく!あのババアめ、俺に面倒な仕事押し付けやがって。」
彼が愚痴愚痴言うのには理由がある。
銀行強盗事件の後、警備員などに、事情聴取を受けた冬風に、一件のメールがあった。
『裏路地にいるスキルアウトを殺してくれ。』
一週間に何度かくるなぞの女を名乗る奴から送られてくるメールだ。
まぁ、暇つぶしにはなるので、仕事を請けるようになったのだが、最近はどうも量が多い。
なので、冬風はイライラしているというわけだ。
愚痴愚痴言ってると、目的のスキルアウトが現れた
「お前何もんだ?」
「俺たちの縄張りだって知ってきてんだよなぁ?」
「金出せや金」
十数人のスキルアウトは冬風を取り囲む。だが冬風は微塵も動じないで、
「うるせぇよ社会のゴミ共。俺が直々に殺しに来てやったんだ迅速に死亡しろ。」
「ンだと?テメェ状況が分かってんのか?」
その瞬間、一人のスキルアウトの首が飛んだ。冬風のその手には、日本刀が握られていた。
「てめぇ、それどっからだしやがった!!!」
「答える義務はねぇ!」
そして、また、二人三人と、斬っていく。そして、完成したのは、人間の死体の山だった。
「退屈だ。」
その言葉を残してその場を去ろうとしたそのときだった。
「あれぇ?何で不良がいないのかなぁ?」
そこに現れたのは、冬風が最も苦手とし、この世で一番会いたくなかった女であった。
星の入った瞳に背に伸びるほどの長い金髪に、常盤台中学の制服を着用している他に、レース入りのハイソックスにレース入りの手袋を着用して、レースは蜘蛛の巣を連想させる模様となっている。そして、中学生とは思えない巨乳。スキルアウトのたまり場に突っ込んでは、頭の中を滅茶苦茶にする極悪女
_______________食蜂操祈(しょくほうみさき)だ。
「(一番会いたくないやつが出てきたよ。畜生!今日は厄日だ!)」
冬風は、食蜂から、全力で逃げようとするが、まぁ、直線上にいるのに、姿が見られていないわけがない。
「いたぁ!」
「っち!面倒な!!」
しかも、彼女は、冬風をスキルアウトの不良と間違えたらしく、能力を使ってくる。その瞬間。
___パリーン
っと言う音が、空間に響き渡る。そして、食蜂の視線の先には、左手で、空間を殴っている、冬風の姿があった。
「あっぶねぇ!!咄嗟に当麻の能力使ってよかったよほんと」
冬風は、“左手”に自らの親友、上条当麻の“右手”に宿る神よりも強い能力“幻想殺し”をある状態にして、食蜂の能力を打ち消したのだ。
当然、上条の能力を知らない、食蜂は、パニックになる。
「(何で能力が使えなかったのかしらぁ?)」
そこで冬風は、とある行動に出る。自身の身体能力をフルに使用して、食蜂の、横を通り抜ける。
脚力を異常なほど高くして、重力操作で自身にかかる重力を宇宙空間と同じぐらいにしている為、それこそ光速並に早い。で、結果は成功見事に食蜂の後ろを取る。
「LEVEL5の食蜂といえども、校則位は守りな。じゃぁな。」
「待って。あなた何者なのかしらぁ?私ぃの能力が、打ち消されるなんて初めて何だけどぉ」
「通りすがりの無能力者。もう二度と会いてくねぇな。それじゃ」
唖然としている食蜂を前にそのまま冬風はダッシュで帰っていった。
「(顔は覚えたしちょっとかっこよかったから後で調べてみようかしらぁ)」
★★★☆☆☆
仕事が終わったことをメールで伝え、部屋に戻ると、いい匂いがしてきて、靴が置いてある。
「(最愛が帰ってきたな)」
実は、冬風には絹旗最愛という誠光中学一年生の義妹がいる。なぜそうなったかと聞かれたら、どっかの研究員っぽいやつらに絡まれていたところを助けて、そん研究所をぶっ壊したら、泊まるところがないと言われたので、とりあえず、中学のころから、寮に住まわせている。昨日までは、友達の家に泊まってくるといっていたので居なかった。
「ただいま、最愛」
「超お帰りなさいですお兄ちゃん♪超ご飯できてますから超早く食べましょう」
ちなみに、超〜〜が口癖であり、なぜかB級映画が大好きである。とりあえず、リビングに行くと、それはまぁ豪華な料理がそろっていた。二人で席に着き、
「「いただきます」」
っと夕飯を食べ始める。その日の夕飯もとにかく美味しいのだが、毎回毎回思っていることを聞いてみる。
「なぁ最愛。お前学校の寮に住む気はないのか?いつまでも俺の寮にいるわけにはいかねぇんじゃねぇの?」
最愛は、胸を張って、
「超大丈夫ですお兄ちゃん。校長に、ここに住まわせないと超殺すぞって言ったら超認めてもらいました。」
「いや駄目だからね!!校長脅したら駄目だからね!!」
今度、校長に謝りに行くという行事が増えた冬風だった。
It can be destroyed even know what day is responsible for the casual fantasy(何気ない日常それが壊されることは幻想を司るものにも分からない)