小説『とある絶望の幻想現実』
作者:コンダクター()

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7月20日。夏休みの初日であるこの日、今日も最愛に起こされた冬風は、朝食を食べていたのだが、隣の部屋にいる上条当麻の絶叫というか悲鳴というか、が聞こえてきた為、確認の為に、隣の部屋に不法侵入を果たす。そこにいたのは、


____________裸の銀髪ロリッコと我らが、ハーレム男上条当麻であった。

冬風は、即座にケータイを取り、警備員に連絡を入れる。

「もしもし、ここに___「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!!!!ストップ!!!」__っち!」
「何最後のの舌打ち!!」
「いや、まさか親友が、ロリ銀髪を、部屋に連れ込んで、裸にしてるとは思わなかったから。」
「こいつが分けわかんねーこと言うからだっつーの!」
「(禁書の野郎か。面倒ー。知らない振りして)分けわかんないこと?」
「魔術はあるんだってーーーーー!!!」
「な?」
「頭逝かれてるなこいつ。」

裸のままで、赤面で叫ぶ少女と、それを、冷めた眼で見る二人の少年。

「オイ。お前名前はなんだ?」
「私はね、禁書目録(インデックス)って言うんだよ?イギリス清教所属の」
「ん?ならインデ俺の名前は、暁冬風だ。覚えとけ」
「うん!分かったよふゆかぜ」
「なんか仲良くなってるし!!」
「うるせぇぞ当麻」
「うるさいよとうま」

二人がシンクロして、ちょっと一悶着あって、インデが飛び出して、当麻が補修へ言った。取り残された俺は、

「あれ?もしかして俺暇?」













★★★★★











ここは、第7学区のとあるゲームセンター。ここのバーチャルサッカーゲームにものすごい奴がいた。

「おいおい、何あいつ」
「すごくね?」
「超強いな」

暇人と化した冬風である。彼はサッカーが大得意で学園都市の外では、世代別日本代表の天才ファンタジスタであるがために、この自分がカプセルの中に入り、選手としてサッカーをするこゲームでは、無敵の強さなのである

「あいつをチームに入れたら強くね?」
「でも、今あいつ別のチームにはいってるんじゃぁ」
「助っ人だよアイコンよく見ろ」

あまりの強さに助っ人として扱われる冬風は、ただいま絶賛助っ人出場ハットトリックである。

「(弱すぎてつまんねー)」

そう思いながらも、暇つぶしのために昼までそのゲームをしていたが、いざ外に出るとまた暇人なので、とりあえず、裏道を歩いていたら…

「おいおい、ここは俺たちのシマだぞ?」
「通行料置いてけや」

不良に絡まれてしまった。いつもなら面倒なので逃げるのだが今日は違う。

「迅速に死ね!!」

身体能力だけで相手をする。一人目を蹴り上げて、二人目も殴り飛ばす。それを続けていくと

「あら不思議、死体の山のできあがりっと。」

満足して、寮に帰ろうとすると、あいつが目の前にいた。

「あれぇ?もしかして冬風さん?」

食蜂操祈だった。それを確認した瞬間ダッシュで逃げる準備をするが、

「待った」

襟元をつかまれ逃げられなくなった。

「っち!何のようだ? 食蜂操祈」
「あ!やっぱり私ぃのことぉ知ってたんだねぇ?」
「あぁ。LEVEL5第5位 食蜂操祈。常盤台の女王様?」
「すっご〜い☆わかっちゃったぁ〜?」
「有名だっつの。帰らせろ」
「なんで?」
「眠いから」

呆れ顔で言うと、

「家に連れてってよねぇ?」
「嫌だ。何でだよ」
「なんでもぉ〜」
「駄々っ子か!無理。お前に能力使われると面倒だ。じゃあな!」

そこまで言うと、光学操作で自分を見えなくして逃げていった。











「やっぱりかっこよかった。私ぃあの人好きかも」

また最悪のフラグを残して。


☆☆☆☆




そして寮に戻ると、なぜか寮が燃えていた。

「いやいやいやいや!何で燃えてんの?」

一人で突っ込みを入れて、寮にダッシュで入っていく。

「おい!だれかいないのか!」

自分の部屋のフロアに行くと、神父の服を着た、赤髪の煙草吸ってる命名不良神父と我らがハーレム王子様上条当麻が相対していた。

「(どうしよ、インデ絡みだな。ほっとこうか)」

そう考えた瞬間。当麻が冬風に気づいたらしい。

「冬風!逃げろ!!」

当麻が大声を張り上げるが、逆効果、神父まで気づいた。冬風は、ため息をついて、

「馬鹿当麻大声張り上げたら逃げれないだろ?」
「どうでもいいから早く逃げ…」

神父が無言で、炎の剣を向けてきて、切ろうとするが、

「おいおい、やめなさい不良神父。

_____神の盾よ。我を守って力とせん

『イージス』」

冬風の周りに、淡い赤色の壁ができて、炎の剣を拡散させる。神父ははっとして

「なんだいそれは、そんな魔術は見たことがないし、大体君は魔術師かい?」

神父は聞いてくるが、冬風は黙っている。だが、当麻のほうを向いて、

「当麻!インデつれて小萌んとこ逃げとけ!」
「お前はどうすんだよ!」
「こいつ殺す」
「頼んだぞ。」
「誰にものを言ってやがる」
「あぁ」

当麻は、インデをつれて、寮の外へ逃げていき、俺は、神父が追うのを止める。

「っち!君を倒さないといけないみたいだね」
「そうだな。お前の名前を教えろ不良神父」
「ステイル=マグヌスっと名乗りたいところだけどここはFortis931(我が名が最強である理由をここに証明する)っと名乗ろうか」

ニヤリと笑う不良神父それに対し冬風は、眉一つ動かさず、

「俺も名乗ろう。俺の名前は暁冬風

______魔法名は、Desperatio 016(絶望と幻想の創造者)」








Illusion of despair, to destroy the world of witchcraft(絶望の幻想は、魔術の世界を破壊する)

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