【エリーside】
「わたし、エリーあなたは?」
「へぇ?あなたもエリーっていうんだ。なかよくしようね?」
そこで、目が覚めた。
「・・・寝てたか。」
久々に体で動くと中々疲れるものだ。
「エリー殿起きたのか。」
「見ればわかるだろう。」
エルスは今で剣を出したり消したりしていた。
「熱心だな。」
「早く、この力の使い方を覚えなければな。
いざという時に使えなかったら後悔する。」
力の使い方・・・か。
私は香苗に教えてもらった動く箱を動かす。
箱の中で人は喋り続けている。
「こんな物、昔では考えられなかったですな。」
「あぁ、」
「さて、エリー殿1つ聞きたいことがある。」
エルスは剣を消し、私に話しかける。
「私の記憶が正しければ、魔女は『炎・水・土・風・光・闇』といたはずだが・・・」
そうエルスの言うとおり『魔女』の中に『剣の魔女』は・・・いない。
「時が来たら話す・・・。」
「・・・わかりました。」
エルスはまた剣を出したり消したりする。
「エルスは主殿をどう思う?」
「直樹殿は良い方だ。」
「お前も一緒か・・・」
主殿は怪異に襲われていても千夏を守ろうとしていた。
たぶん、無意識だろうがそれでも主殿は守ろうとしていた。
「ところで、エルス殿はどの位剣を生み出すことが?」
「さぁな、大体は10本もあれば事足りるからな。
なぜ、そんなことを?」
「いえ、ただの興味ですよ。」
「ただの興味か。」
「えぇ、ただの興味です。」
思わず、私は笑ってしまった。
この時代に来てから私は笑ってばっかりだな。
それも良いと思ってしまっているのが少し怖いがな。
まぁいい、今はこれでいいのだろう。