小説『Lost Magic』
作者:イズミ()

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「あれ?直樹?」

廊下で千夏を待っていると、香苗が話しかけてきた。

「よう、どうしたんだ?」

「いや、なんか1人でいたからさ。」

「あぁ、千夏を待ってるんだよ。」

千夏の名前を出した瞬間、香苗が顔を曇らせた気がした。

「どうかしたか?」

「え?ううん、なんでもないよ!!」

「そうか。」

「じゃ、私も一緒していいかな?」

香苗も?・・・まぁ、千夏とも顔見知りだし大丈夫か。

俺は、香苗と一緒に千夏を待つ。



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