「あれ?直樹?」
廊下で千夏を待っていると、香苗が話しかけてきた。
「よう、どうしたんだ?」
「いや、なんか1人でいたからさ。」
「あぁ、千夏を待ってるんだよ。」
千夏の名前を出した瞬間、香苗が顔を曇らせた気がした。
「どうかしたか?」
「え?ううん、なんでもないよ!!」
「そうか。」
「じゃ、私も一緒していいかな?」
香苗も?・・・まぁ、千夏とも顔見知りだし大丈夫か。
俺は、香苗と一緒に千夏を待つ。