小説『Lost Magic』
作者:イズミ()

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一瞬の静寂のあとに周りから音が戻ってくる。

「終わったみたいだな。」

「だが、これからも襲って来るかもしれんぞ?」

「その時はその時だ。」

・・・今日、香苗まで巻き込まれた。

「直樹殿、安心なされ私が守りますから。」

「エルス・・・ありがとな。」

「えぇ・・・」

エルスは俺から離れ消える。

「き、消えた!?」

「気にするな、香苗。帰っただけだ。」

「エリーちゃんもおかしくなった!?」

「ふむ、私はこちらの方が不思議なのだが。」

香苗は不思議そうにエリーを見ている。

「・・・え?もしかして私だけおいてけぼり?」

「ま、そういうことだな。」

「そうですね。」

千夏はクスクスと笑っている。

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