「なッ!?」
思わず、人形を落としてしまう。
「キャッ!?」
「主殿!?」
エリーは剣を作り出す。
「イタタ・・・先輩、酷いです・・・」
先輩・・・?
「え〜っと、人形さん?あなたは俺の後輩じゃ・・・」
「私ですよ!!『雨宮 千夏』です!!」
・・・
「えぇぇぇぇぇぇ!?」
「とりあえず、エリーさんありがとうございました。」
「う、うむ。」
「待ってくれよ、じゃあ今いる千夏は?」
「あっちは怪異です!!」
・・・まさか、入れ替わっていたのか!?
「エリー!!」
「あぁ、これで辻褄があったな。」
学校失踪事件の犯人は・・・怪異に乗り移られた、千夏だってことか。
「だけど、なんで気づかなかったんだろう。」
「怪異は乗り移った者の記憶を継ぐからな、その者本人となってしまうのだ。」
「ドッペルゲンガーって訳ですか。」
「あぁ・・・しかし。」
「どうかしたか?」
「なぜ、もっと早く言わなかった?」
・・・
「すんません。」
「まぁ、いい、主殿のおっちょこちょいは今に始まったのではないからな。」
「そうですね。」
1人+1体がため息をつく。
「しかし、これならば明日中に決着が付くかもしれんな。」
「ホントか!?」
「あぁ、だがな・・・」