そんなこんなで数時間経ち、停まる事なく航海し続けていた戦艦が、停まった。
とうとう着いたのか・・・・・北海道に・・・・・。
AチームBチームCチームは全員集められ、再度作戦を伝えられた。
場所は北海道のとある草原。
周りには何も無く、ただ広がるのは草だけの広い場所だという。
「Cチーム。貴様らの武器は戦場に着いてから渡す。今持たせたら何に使うか分からないからな。」大崎が嫌味っぽくそう言った。
Cチーム全員は深刻な顔をしていた。
それもそうだ。この中にはただ一人、戦闘経験のある者は居なかった。
前まではただの一般人だったのだ。
そんな事もつゆ知らず、大崎は話をドンドン進ませ、全員が戦艦から降ろされた。
3隻の戦艦からはぞろぞろと何百人の兵士が降りてきた。
戦車や軍事のトラックなども降りてきた。
まるで第3次世界大戦でも起こすようだ。
その中のCチームはかなり浮いていた。
目の前に広がるうっそうとした森に、その行列は入っていく。
ザッザッと、草を踏む音がうるさいくらいに響く。
「ここからかなりの距離があるぞ!!気を引き締めていけ!!」
その時だった。
近くで聞いた事のない爆音が鳴り響いた。
ドン!!!!!
流石に大崎もこれには驚きを隠せなかった。
「な、何事だっ!?」大崎が叫ぶ。
「隊長!!大変です!!Aチームの数名が地雷で負傷しましたっ!!」一人の兵士が駆け寄ってきてそう言った。
「何っ!?草原に着くまで相手は攻撃してこないのではなかったのか!?」
じ、地雷!?
そんなものがここには埋ってるのか!?
それを聞いた瞬間、Cチームは身震いした。足が震える。
「くっ!だが、こんな事でひるんでいられない!!我らは国を死んでも守る意義でここに来ている!!こんな事ではひるまんぞっ!!!進めっ!!!」大崎は言った。そしてすぐに、
「Cチーム!!貴様らが先頭だっ!!前に出ろっ!!」と、大崎率いるA、Bチームは後ろに下がった。
犯罪者のCチームは地雷でやられてもいいってか。
新はA、Bチームを睨む。
何が国を死んでも守るだ!お前らはそう言って逃げてるじゃないか!
Cチームは前に足が出せなかった。
1歩でも歩いたら、足元が爆発しそうで怖かった。
「早く進めっ!!ここで私に射殺されるのとどっちがいい!!」大崎が叫ぶ。
それを聞いて、Cチームが1歩1歩とゆっくり進んでいく。
「ダメだっ!!もうこれ以上進めないよっ!!」どこからかそんな声がしてきた。
それを聞いた大崎は凄い見幕でその男に歩み寄った。