小説『魔法少女リリカルなのは〜心の剣と小さな奇跡〜』
作者:ディアズ・R()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

第四話・魔法×失敗





今日は、魔法の練習をすることにした。
いろいろあって、何もしてなかったからな。
やり方は分からないが、とりあえず魔力を集めてみた。
魔力球が浮かび上がる。
純白の魔力だ。
赤とかだと思ってたんだがな。
もう一個魔力球を作る。
漆黒の魔力になった。
二つあるのか?
魔力って不思議だな。
それとも、コレが女神の加護の力か?
とりあえず、二つの魔力球は浮かばせておく。
魔法の基礎である、火を出してみよう。

「メラ!」

……何も出なかった。
当たり前か。
このメラとか言うのは、「メラではない、メラゾーマだ!」とか訳の分からん事言って、最終的にドラゴン関係無い冒険のゲームというのをやらされたんだよな。
確か、?で主人公一人で外に出たら、スライムとかいう奴等にボコボコにされたんだっけか?
どうでもいいな。
シャイニングシリーズから、なんか使える魔法ないかな。
フォースとイクサの魔法か、ブレイドの歌魔法(フォースソング)とかぐらいかな?
ただ、フォースの魔法は武器とかに固定されてる奴だった気がするんだよな〜
それはフォースネオだっけ?
まあいいや。
歌魔法(フォースソング)は、強化と回復しかなかった気がする。
てか、それ以外の魔法だとキャラ専用のだった気がするんだが。
どうしたもんか。
魔道具として、作るか!
歌魔法(フォースソング)もあった方が何かの役に立つだろ。
フワフワ浮いていた魔力球を叩き落して、気合を入れる。
地面が陥没したが、気にしたら負けだ。
ここの倉庫、使われてないから何とかなるさ。


◇◇◇◇◇


やっぱりダメだったよ。
魔道具とか、誰か作り方教えてくれ。
歌魔法は、[紅き情熱の唄]もどきと[母なる大地の歌]もどきが使えるようになった気がする。
それぞれ、魔力上昇と魔法防御上昇なんだけど……自分にかけても上がった気がしない。
魔力の方は、ほんの僅かだけど上がった気がした。
てかさ、俺の持ってる魔力と歌魔法の魔力は同一なのか?
考えるのが面倒になってきたな。
誰か魔法使わないかな〜
まあ、普通に考えて魔法なんて使う奴いないか。

「暇だ」

魔法の練習が出来ないんじゃ、やることが無い。
はやて用のパンでも考えるか。
今度は、イチゴとブルーベリーのタルトでも焼くか。
まあ、それだけだとつまらないから、見た目は同じだけどトマト(唐辛子入り)とめちゃくちゃ苦い紫色の危ないハーブ(食べても安全)を混ぜて、二つで一つとして渡すか。
そうしよう。
一個大丈夫だからって、もう一個が大丈夫なわけ無いだろ?と言う教訓を与えてやろう。
そうと決まれば、早速作成しにいかないとな!
見た目を同じにしないといけないから、結構難しいぞ。


◇◇◇◇◇


はやての一日。
今日も外出する。
まずは図書館。
のんびりと本を読む。
お昼頃になったら夜空の家兼パン屋のル・クールに行き、普通に美味しいパンと夜空の作った謎のパンを学習せずに買う。
普通に作ったパンは、普通に美味しいから買っているのだけど。
ちなみに、夜空の作ったパンにはアタリとハズレがある。
そして、今回はアタリだった。
アップルジャムとクランベリーのパイだ。
ちなみに、名前と味がまったく違うことがある。
だからこそ、アタリとハズレが分からないのだ。
はやては調子に乗って、もう一つ夜空作のパンを買って食べる。
買ったのは、そこはかとなく甘酸っぱいミルクパン。
食べた瞬間、酸っぱいものが出そうになったが何とか思いとどまった。
耐性が付いて来た事に喜ぶべきか、悲しむべきか。
夜空はいないので、少し霞さんと話してそのまま帰宅。
復学しようか、本気で悩み中。
そんな、はやての一日。


◇◇◇◇◇


なにやら、はやてにおいしい所を持っていかれた気がする。
アイツのことだ、あのミルクパンでも食べたのだろう。
とにかく、アイツの事はどうでも良いんだよ。
何か、魔法らしいものが使いたいな。
むぅ〜そうか!シャイニングシリーズで考えるからだ!
他ので考えれば……シャイニングシリーズぐらいしか知らねぇよ。

「ダメだ……完全に詰んだ」
「くぅ〜?」

魔法のことを考えてから三日。
最終的に、狐と遊び始めてしまった俺がいる。
無理だよ。
魔法とか、何すれば良いんだよ。

「お前、魔法使える?」
「クゥ?」
「ですよね〜」

首を傾げる姿は可愛いが、それだけじゃダメなんだよ。
抱っこして、そこら辺の岩にねっころがる。
お腹の上に乗っけるようにして、狐を撫でる。

「あぁ〜暇だ」
「くぅ〜」

のんびりと日向ぼっこした。


◇◇◇◇◇


神咲那美との出会い。
日向ぼっこしていた夜空に、一人の女性が近づく。
それに気付いた夜空が、起き上がる。

「どちらさ……コスプレの方ですか」
「へ?………コスプレじゃないよ!?本物の巫女だよ!!」
「へ〜ふ〜ん、ほ〜そうですか。よかったですね」
「そんな温かい目で見ないで!!」

しっかりからかう夜空。
ちなみに、夜空本人にからかってる自覚無し。

「えっと、私は神咲那美。その狐は、久遠って言うの。君の名前は?」
「久遠か。俺は水無月夜空。神咲さんは、久遠の飼い主なんですか?」
「ん〜そんな所かな。それと、那美お姉さんって呼んでね♪」
「那美。喉渇いたからコーラ買って来い」
「あれぇ!?」

律儀に買いに行った那美であった。
そして、一緒にコーラを飲んだ。

-5-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




キャラクタースリーブコレクション 魔法少女リリカルなのはViVid 「八神 はやて」
新品 \2850
中古 \
(参考価格:\699)