小説『異世界旅行券が当たったのでISの世界行ってきます』
作者:読む短刀()

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第8話 クラス代表決定戦3



セシリアSide
今わたくしは混乱している。なにせ今現在戦闘中の相手のISがファースト・シフトを行ったから。つまりわたくしは初期設定の機体とさっきまで戦っていて、それに一撃も当てられ無かった。そんな相手がファースト・シフトしたのなら、わたくしの攻撃は当たらない!?
修司「それじゃあ、行くぜ!」
その言葉にまだ戦闘中だと思いだし、わたくしはスターライトMK?を相手に構える。しかし…。
セシリア「な!?いない!?一体どこ「ビタン!」なんですの!?」
相手がいなくて、ハイパーセンサーで捜そうとした瞬間に、後ろの方で音がし、振り返って見れば。
修司「いっつ〜。速すぎだろ。ほんの少しのスピード出そうとして、こうなるなんて…げっ!シールドエネルギーが減ってやがる!?」
アリーナのシールドバリアーに激突している。鳴神がいた。





修司Side
鳴神がファースト・シフトしたことにより、[ブレード]二本が、[ムラマサ]と[ソードサムライX]に、[剣]二本が[エクスカリバー]と[カリバーン]となった。これで無双が出来るな。って、またメッセージ?
拓真『ファースト・シフトは完了したようだな。さて、お前の武装だが、[ソードサムライX]は本来なら、エネルギー攻撃を全て無効化出来るが、普段はリミッターを掛けていて、ビーム攻撃しか無効化出来ない。[ムラマサ]はシールドエネルギーが少なくなれば成る程威力が高くなる。[エクスカリバー]と[カリバーン]はチャージ式だ。どれも強力だから注意しろ。』
成る程、どっちにしろ、セシリアには無双出来るな。
修司「それじゃあ、行くぜ!」
その言葉に反応してセシリアがスターライトMK?を構えようとするので、俺はセシリアに接近しようとすると…。

ビタン!

俺はシールドバリアーに激突していた。速すぎる、しかもシールドエネルギーが減った。ほんの少しだけのスピードを出そうとしてこれは、まずいな。
警告!敵IS射撃体制!
っと、避けねえと。
セシリア「また消えた!?」
修司「アブねえー、またぶつかりかけた。」
今度はシールドバリアーにギリギリでぶつからなかった。このままじゃ意味がない。
…しゃあない、激突上等!動き回ってこいつに馴れるか。そう決めると、俺はアリーナの中を動き回る。壁やシールドバリアーにぶつかってシールドエネルギーが減るがまだ問題ない。
セシリア「そんな!?ハイパーセンサーで追いきれない!?」
セシリア(これでは、ビットもミサイルも意味が無い。それどころか、あのスピードで当たられたらこっちが大ダメージをくらう。本来なら、当てられ無いようにわたくしも移動するのが普通ですが、ハイパーセンサーで追いきれない相手、下手をすれば自分でぶつかりに行ってしまいますわ。)
よし!ようやくコツが掴めた。まったく、ファースト・シフトして、最適化もすんでるのにこれとは。だが、もう問題ないな。アリーナの真ん中に行って止まるか。
修司「さあ、俺はここだぜ!もう動かねえから攻撃してこい!」
セシリア「そう仰るなら、くらいなさい!」
セシリアがビームを放つが、俺は右手にソードサムライXを呼び出し、ビームに触れさせる。

パシュン

セシリア「な!?防いだ!?」
防いだんじゃないんだよなぁ〜。ソードサムライXに触れたビーム攻撃は全て吸収され、柄にある飾りが外に放出する。
セシリア「ティアーズ!」
ビット兵器が俺を囲んでビームを放つが、ソードサムライXは武装の一部でも触れれば、吸収し、放出する。数射てばいい訳じゃない。
セシリア「何故、攻撃が当たらないんですの!?」
修司「タネを明かせば、このソードサムライXはビーム攻撃を無効化するんだよ。」
セシリア「な!?それでは、わたくしの攻撃は。」
修司「実体系のみしか効かないな。」
それを聞いてセシリアの顔が絶望に変わるのを見て、俺はソードサムライXをしまった。
セシリア「え!?何を?」
修司「やめだ。元々スピードが有りすぎる上にソードサムライXまで使ったら、ただの弱い者苛めだ。そんな事はしたくない。」
そう言って、俺はセシリアに拳を向けて言う。
修司「全力で来い。鳴神のスピード相手じゃ、当たらないかも知れないだろうが、全て出し切れ!」
セシリア「そんなことをして、何になると言うんですの!」
修司「さあ?」
セシリア「はあ!?」
修司「ただ、後悔はしないと思う。」
セシリア「後悔…。」
修司「全部出し切りゃ、負けても悔いはない。俺はそう思ってる。だから、全力で来い!セシリア・オルコット!」
セシリア「わかりましたわ!全力で行きますわ、“修司さん”!」
俺はブル・ティアーズが追えるスピードで移動を始める。
セシリア「もう動かないんじゃなかったんですの?」
修司「何言ってんだよ。そしたらただの的だろ。」
セシリア「ふふ、それもそうですわね。」
のんきに会話をしながらも、俺はセシリアの攻撃を避け、セシリアは俺に攻撃を当てようとする。
修司「お前に全力で来いって言って、俺が攻撃しないのは変だからな。行かせてもらうぜ!」
セシリア「返り討ちにしてさしあげますわ!」
俺は弾幕を潜り抜けながらセシリアに接近する。
セシリア「甘いですわ!こちらには、まだこれがありますのよ!」
ブル・ティアーズからミサイルが発射されるが俺は接近を止めない。

ドガアァァン!

セシリア「勝った?」
修司「まだだよ!」
煙の中から飛び出した鳴神の右手は雷を帯びて突きだされていた。ミサイルが当たる直前に雷鳴を使いギリギリシールドエネルギーを残した。
修司「これで…。」
鳴神の右手をブル・ティアーズに触れさせる。
修司「終わりだ!」
瞬間、右手の雷がブル・ティアーズに迸る。
セシリア「きゃあああぁぁぁぁ!?」
アナウンス『ブル・ティアーズ、シールドエネルギー、エンプティー。よって勝者、尾上修司!』
俺の勝利が決定した。

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