小説『異世界旅行券が当たったのでISの世界行ってきます』
作者:読む短刀()

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本編までの間の話です。


中学生編1 鬼ごっこ



AM8時、俺、尾上修司は走っていた。学校に遅刻しそう?学校は8時20分から始まるし、俺の家から学校迄は10分あればつくからそれじゃない。なら何が理由かって?それは背後から聞こえる音が原因だ。

ドドドドドドドドドド!!!

???『待てエェーー!尾上修司ぃぃーー!』(#`皿´)
修司「誰が、待つかー!」
そう、俺は大量の男子達に追われている。振り返って見る限り、1年、2年、3年のほぼ全男子生徒が追ってきている。うわ〜、俺って人気者だ〜。( ̄▽ ̄;)
おっといけねえ、あの男子生徒達…改めモブ軍団から何故俺を追いかけるのか聞かねば。まあ大体の予想は着いているのだが、念のため。
修司「おい!モブ軍団『誰がモブ軍団だ!』うお!?」
返しがはえぇ、ビビった。
修司「聞きたいんだが、何故俺を追いかけるんだ、俺が何かしたかお前達に!?」
モブ軍団『何故、だと?そんなの、お前が毎日4人の美少女と一緒に登校しているからだーー!!!』
やっぱりか、うちの中学で更織姉妹、布仏姉妹を知らない生徒はいない。
モブ軍団『容姿端麗、成績優秀な生徒会長、更織楯無と、同じく容姿端麗、成績優秀な生徒会書記、布仏虚という2大お姉さん。』
モブ軍団『そして、その2人のそれぞれの妹の容姿端麗、成績優秀、眼鏡でクールな更織簪と、容姿端麗、成績優秀?我等がマスコット布仏本音。』
こいつら、「容姿端麗」と「成績優秀」の言葉好きだな〜、それしか女子褒められんのか?というか、楯無と虚さんに比べて簪と本音評価多いな。この学校の男子は年下好きが多いのか?モブ軍団『そんな4人と毎日登校しやがって、羨ましいんだよコンチクショーー!!』
秋次「ただの嫉妬じゃねーか!?男の嫉妬は醜いんだぞ!あと、毎日じゃねーよ。俺1人で登校したことはねーけど、向こうが用事で先にいったりして、人数減ってる時も在るんだぞ!」
モブ軍団『どっちにしろ、誰かとは一緒に登校してるじゃねーか!コノヤロウ!』
オオゥ、墓穴掘ったか?さて、どうしたものか。俺のポテンシャル的に本気じゃなくても逃げきれる。撃退するのは楽だが、メンドイ。よし、逃げきるか。あ、あいつらのせいで、性格戻ってる、けどいいや。










その頃教室では。
本音「シェフは今日も追いかけられて、大変だね〜。」
簪「何時ものことだから、HR始まる頃には普通に教室に来る。本音が心配することじゃない。」
そう、何時ものこと、入学して3ヶ月経つけど、このシュウが言うには「鬼ごっこ」は入学1ヶ月頃には始まってるから、学校の皆ももう馴れてる。そして毎回シュウはHR迄には何事も無かった様に教室にやって来るから心配要らない。
本音「ふーん、じゃあなんでかんちゃんはそんなこと言いながら、時々教室のドアの方を見るのかなぁ〜。」( ´∀`)/~~
(°Д°)
簪「! な、ななな、何のこと!?私はただ先生がまだ来ないのか確認してただけだから!別にシュウが心配でまだなのか確認してた訳じゃ、あ」Σ(゜д゜;)
本音「ふーん、へーえ、そうなんだ〜。」ニヤニヤ
簪「ち、ちが、違うから本音そんなんじゃ「お前!後で覚えてろ!シュうわああぁぁぁぁぁぁ!!!」え、何!?」










ちょっと時間を遡って
モブ軍団『いい加減に捕まれー!』
修司「アホか!捕まったら最後お前らにリンチという名の処刑されるじゃねーか!」
モブ軍団『違う!「リンチという名の処刑」などじゃない。「リア充への制裁という名の死刑」を行うのだ!』
修司「なら余計に捕まるかボケ!」
だんだん面倒になってきたぞ、この「鬼ごっこ」等と考えながら校舎に沿って曲がると、正面に見える剣道場から見覚えのある男子が出てきた。あ、彼奴は、小学3年から同じクラスで親友の「結城哲平(ゆうき てっぺい)」か、よし、巻き込むか。
修司「おーい、哲平!」
哲平「ん、シュウかおは…去らば!」
修司「てめ、何逃げてんだコラ!」
哲平「何でって、そんな沢山の男子に追われているお前を見て、逃げない訳無いだろ!」
修司「はあ!そこは普通親友を助ける為に我が身を犠牲にするもんだろ!」
哲平「他の誰かなら兎も角、お前を助ける為に俺は自分を犠牲にする積もりはない。ってか相変わらす速いな、もう俺の横に並びやがって。」
修司「この薄情者!」
哲平「お前には言われたくない!」
等と言い合いしてたら後ろから。
モブA「おい、尾上の横を走ってるのって、「結城哲平」じゃないか?」
モブB「なに!?1年でありながら既に剣道部エースのあの?」
モブC「イケメンで既にファンクラブがあるというあの?」
モブ軍団『俺達の敵の1人である結城哲平か!』
ほほう、成る程、成る程。
修司「おい、お前ら!俺なんかを追いかけるより、哲平の方がいいんじゃねーか?なにせこいつよく女子からラブレター貰ったりしてるし。」
哲平「な!シュウ!お前、何てことを!」
フッ、これで奴らは哲平の方に行く。その隙に俺はのんびり教室に行かせて貰うぜ。
哲平「お前の思い通りになると思うなよ。それなら、シュウのお弁当は毎日更織会長が作ってくれてるんだぞ!」
な!こいつ何てことを。
モブD「どうする?どっちを狙えばいい?」
モブE「んなの、ファンクラブが在って女子からラブレターを貰ってる結城哲平だろ!」
モブF「何言ってるんだ。会長にお弁当作ってもらってる尾上修司だろ!」
くそ!哲平のせいで奴らがどっちを狙うか迷ってやがる。俺に来ない様にもうひとつほど、投下しとくか。
モブリーダー「落ち着け、お前達。」
モブ軍団『リーダー!』
リーダーなんかいたんだあいつら。
モブリーダー「我々が制裁を降す相手は決まっている。」
モブ軍団『それはいったい。ドッチなんですか!?』
修司(哲平、哲平、哲平)
哲平(シュウ、シュウ、シュウ)
モブリーダー「両方に制裁を降せばいい。」
モブ軍団『成る程!了解しました!』
修司・哲平(なんだとおぉぉぉぉ!?)
修司(くそ!)
哲平(こうなったらもう。)
修司・哲平(あれしかない!)
哲平「シュウ!赦せ!」
そう言いつつ哲平が竹刀を振り降ろしてきた。だが、躊躇が在るのかキレがない、なら。
修司「甘いわ!くたばれ!」
俺は竹刀を避けて、哲平の鳩尾に勢いよく肘を打ち込んだ。(ちゃんと死なない程度で。)
哲平「ぐふ!!?」
鳩尾を押さえて地面に膝をつく哲平。
修司「有り難う、哲平。お前の犠牲は無駄にはしない。俺はのんびり教室に行かせて貰うぜ。この恩は教室に着くまで忘れないぜ!」( ̄▽ ̄)b
哲平「お前!後で覚えてろ!シュうわああぁぁぁぁぁぁ!!!」
聞こえない、後ろから何か聞こえるけど、何かワッカンナーイ。





その後俺は普通に教室行って、普通に授業聞いて、普通に家に帰った。
哲平?あいつは、HR始まって少ししてから体ひきづりながら教室に入って来た。

-5-
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