小説『魔法少女リリカルなのは 〜TS少女の最強物語〜(現在多忙の為更新停止中)』
作者:クリス()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

第16話『最終決戦!!ルナVSなのは&フェイト』

〜ツバサ〜

管理局が来た翌日の朝

ボクはなのはとフェイトに念話をした

(おっはよーなのはにフェイト〜)

(ふぁ…えっ!?ルナちゃん!?)

(うん。おはようルナ。どうしたの?)

なのははまだ寝てたのか寝呆けたような反応だった

フェイトはボクが念話をした理由聞いてきたので

(昨日は邪魔されちゃったからね
改めて今日ジュエルシードを賭けて最後の勝負をしようかなぁって
)

(私はいいよ)

(私もいいの)

(オッケーじゃー昼頃に昨日の海上でやろうか)

2人の返事を聞いてボクが時間と場所を伝えると

(ルナ今日は勝たせて貰うから)

(ぜぇーったいに負けないの!!)

(ボクも負ける積もり無いよ。じゃーまた後でねー)

2人の宣言を聞いてボクも『負けない』と答え

ボクは2人との念話を終わらして戦いの準備をする事にした


そして数時間後

ボクはネオとユニゾンした状態で

指定した海上付近へとやってきた

すると丁度なのはとユーノが来て

すぐにフェイトとアルフもやって来た


そしてついでに管理局のクロノと銀髪君も現れた


「なのはにフェイトあとユーノとアルフも今日は負けないからね」

ボクはとりあえずクロノと銀髪君を無視して4人に話し掛けた

「うん。私達も負けないよ」

「今日は勝たせて貰うの」

「あたし達が結界を張るから存分にやりな」

「なのはもフェイトもルナも全力でやっていいよ」

4人もクロノと銀髪君には触れずに話していると

「おいってめぇ昨日はよくもやってくれたな」

「ルナって言ったね。昨日も言ったが
君の行為は公務執行妨害…立派な犯罪だ!!」

2人が何か言ってきた…

とりあえずボクは高速で動いて銀髪君の後ろに回り込んで攻撃し

銀髪君を気絶させ

銀髪君が倒れた音を聞いてみんなが銀髪君の方を見た時には

ボクは既にクロノの後ろに回り込んでいて

銀髪君と同じように気絶させた

そして

クロノが倒れた時には

ボクは元の位置に戻っていた

「よしっ邪魔そうな2人は気絶させたし2人共やろっか」

ボクがそう言うと

「えっ!?えっ!?これルナちゃんがやったの?」

「ルナの動き全然見えなかった…」

なのはは急な事に驚いていて

フェイトは何か呟いていた


そして海上へ向かおうとしたら

【少し待ってもらえるかしら?】

ボクの目の前にモニターが現れてリンディさんが話し掛けてきた

「はぁ〜邪魔しないで欲しいんだけどなぁ」

ボクが溜め息を吐いて文句を言うと

【申し訳ないけれど昨日の話の続きを聞かせて貰うわ】

「こちらは特に話す事はありませんのであきらめて下さい」

ボクはそう言って外部からの通信妨害の結界を張った

すると目の前のモニターは消えて再び現れる事は無かった

「これでよしっと。じゃーユーノにアルフ結界よろしく〜」

ボクがそう言うと

「任しといてよ」

「ルナはやり過ぎないでくれよ?」

ユーノは自信満々に

アルフはボクにやり過ぎるなと

「大丈夫だよ。結界が壊れるような攻撃は……多分しないと思うよ…」

ボクはそんな攻撃しないと言おうと思ったけど

対戦相手の2人の事を考えると

必ずしも使わないと断言出来なかった

そしてその対戦相手の2人は……

「ルナちゃん。私達の全力見せてあげるの!!」

「ルナも本気で来てね」

バリアジャケットを展開しデバイスを構えていた

そしてフェイトの言葉に対して

「ボクが本気を出したら地球が無くなっちゃうよ?」

ボクがそう答えると

「……………」×4

全員が沈黙した

「えーと……どうしようなのは!?勝てる気がしなくなったよ!!」

「にゃー!!私もだよフェイトちゃん!!」

「ちょっと私達の結界で守れる範囲にしておくれよ!?」

「いくらルナでも地球を破壊するのは無理なんじゃ……」

「いやルナちゃんなら出来そうなの!!」

「ルナなら出来るかも…」

「ルナなら本気でやりかねないね」

何かみんなが色々と言っていた

「大丈夫。実際出来るだろうけど当然やらないから」

ボクはそう言い

「それに2人が協力して戦えば万に…億?兆?…無限に1つの可能性で勝てるかもしれないしね」

「無限に1つって……」

「それってフェイト達に勝ち目が無いじゃないか……」

「ルナちゃんに私達の全力を見てもらうの!!」

「そうだねなのは!!今日は勝つとかじゃなくて私達の全力をルナに見てもらおう!!」

ユーノとアルフは何か『ぶつぶつ』と言っていて

なのはとフェイトは目標の修正を行っていた

「えーと…とりあえずやろっか」

ボクはそう言って海上へと飛んでいった

するとなのはとフェイトもボクに付いてきた

ユーノとアルフは地上で結界の維持をしている


ボクとなのはとフェイトが空で見つめ合い

「この勝負で2人が勝ったらボクが持っている19個のジュエルシードをあげる
でもボクが勝ったら2人のジュエルシードを渡して貰うね」

ボクがそう言うと

「えっと……先に渡しとこうか?」

フェイトがどうせ勝てないなら先にジュエルシードを渡すと言ってきて

「私も渡しとくの」

なのはもデバイスからジュエルシードを取り出して渡してきたので

ボクは2人からジュエルシードを受け取って

ポケットから緑の葉っぱの形をした水晶体を取り出し

その中へ収納した

そして

「よしっこれで全部集まったよ。じゃー少し待っててね」

ボクは2人にそう言って地上の方へと飛んでいき

「はいっユーノ。これあげる」

ジュエルシードを収納した葉っぱの形をした水晶体をユーノに渡した

「えっ!?どういうこと?」

ボクの行動に驚いているユーノに対して

「ボクがジュエルシードを集めていたのは
ほっといたら危険だったからだよ
それで今集め終わったけど持ってても必要ないから
元々これはユーノが見つけた物らしいし
後の処理はユーノに任せようかと思ってね
でもまた地球にばらまくとかは止めてよ?」

ボクがそう言うと

「ジュエルシードは僕がばらまいたんじゃなくて
運送を依頼した時空船が事故を起こして
偶々地球にジュエルシードが落ちただけなんだよ!!」

ユーノが『自分がばらまいたんじゃない』と言ってきたんだけど

「そこは別にどうでもいいんだけどね
とりあえずジュエルシードは渡しとくから後はよろしく〜」

「うん…わかったよ。責任を持ってこれは僕が管理局に届けるよ」

「あ〜結局管理局に届けるのか〜
じゃーそこで寝てるクロノだっけ?その人に渡したら?」

「えーと…ルナはそれでいいの?」

「別にいいよ。ユーノが最善だと思うやり方でやってくれたら」

するとユーノは少し考えて

「これは僕が直接管理局本部に届ける事にするよ」

クロノ達には渡さないと遠回しに言った

「うん」

ボクはそれに頷き

「あっそうだ
ジュエルシードが収納されてるそれは
大量の収納領域を持っていて
補助魔法及び回復魔法や捜索魔法などを特化させたデバイスなんだ
その分バインドとかは使えるけど攻撃魔法は一切使えないけどね
もし良かったらユーノが使ってみない?」

ボクがそう聞くと

「え!?これデバイスなの!?しかも貰っていいの?」

ユーノは何か驚いていた

「いいよ
そのデバイスの名前は『リーフ』
ボクが作ったデバイスの試作2号機なんだ」

「え!?これルナが作ったの!?」

「うん。そうだよ」

「えーと…じゃー使わして貰うね…えと…リーフだっけ?」

【はい。私の機体名称はリーフです。貴方が私のマスターですか?】

「ルナ!?リーフってAI搭載してるの!?」

「そりゃAI搭載してる方が使い易いし愛着が湧くしね」

「でもAI搭載のデバイスだと結構お金かかるんじゃ…本当に貰っちゃっていいの?」

「うん。問題ないよ
ボクって結構お金いっぱい持ってるし
リーフはせっかく作ったんだけどボクじゃ収納用にしか使い道が無かったからね
ユーノならリーフを使いこなしてくれると信じてるよ」

「うん。ルナの期待に応えれるようリーフとこれから頑張って見るよ」

「リーフはまだ試作機だから
もし不具合があったらボクに言ってね
ボク以外の人が中のデータを解析しようとしたり触ったりしたら
自動でシステムがロックされて動かなくなっちゃうから
もしロック掛かっちゃった場合はボクに言ってくれたら解除するよ」

「わかった」

「じゃーボクはなのはとフェイトの所に戻るね
あっリーフは結界魔法のサポートもしてくれるから試しに使って見てね
それじゃ〜」

ボクはそう言ってなのは達の元へと戻っていった


〜side out〜


〜ユーノ〜

ルナにジュエルシードとデバイスのリーフを受け取った僕は

「えーと…リーフこれから宜しくね」

【はい。宜しくお願いします】

「それじゃ結界を張ろうか
アルフとリーフはサポートをお願い」

「わかったよ」

【了解しました】

2人の返事を聞いて僕は結界魔法を発動した

すると僕がいつも張る結界に比べてかなり分厚く硬そうな結界が張られた

「これは…」

僕が驚いていると

【対物理及び対魔法用の結界をマスターの結界の上から掛けさせて頂きました】

リーフが説明してくれた

【この結界ならルナの攻撃以外で壊れる事はほぼ無いでしょう】

これほどの結界を用意してもルナの攻撃は止めれないらしい


〜side out〜


〜ツバサ(ルナ)〜

ユーノにデバイスとジュエルシードを渡し

なのはとフェイトの所に戻ってきた

「それじゃー改めてやろうか」

ボクがそう2人に言うと

「ルナちゃん最初から全力全開でいくの!!」

「ルナに一撃与えれるよう頑張るよ」

2共準備万端のようでデバイスを構えて言ってきた

「うん。それじゃーまずは…スタンセットアップ!!」

ボクがそう言うと

ボクの首に掛けられたネックレスが光り

ボクの手には青い鞘に収まった刀が現れた

そしてボクは居合いの構えをして

一瞬でフェイトの前に移動して斬り掛かった

だけどフェイトもすぐに反応して

ボクの一撃をバルディッシュ受け止めた

「さすがフェイト。ちゃんと反応出来たね」

ボクが少し離れてそう言うと

「始まったばかりだからね
まだやられるわけには…いかないよ!!」

フェイトはそう言いながら斬り掛かってきた

さらに後ろからなのはが5つのスフィアを展開して放って来ていた

ボクはすぐに周囲に8つのスフィアを展開させて

5つはなのはのスフィアと相殺させて

残りの3つでなのはを攻撃して

さらに斬り掛かってきたフェイトに向かって

横薙ぎに刀を振るい斬撃を飛ばした

フェイトはすぐさま方向を変えて上昇した

そしてなのはは新たにスフィアを展開して相殺していた


そしてフェイトはボクよりも少し高い位置から

「アークセイバー!!」

鎌のような形のデバイスの魔力刃の部分を飛ばしてきた

ボクはすぐに

「月牙天衝!!」

スタンを縦に振るって黒い斬撃を飛ばして相殺させた

でもその一瞬でなのはがボクの後ろに回り込んでいて

デバイスで殴り掛かってきた……


けれどボクはそれを左手で受け止めて

「ん〜なのはに接近戦は向いてないよ」

そう言ってフェイトの方へ投げ飛ばした

なのはは『にゃー!!』と言いながら飛ばされていったが

フェイトが上手くキャッチした

「大丈夫なのは?」

「う〜大丈夫なの〜」

「やっぱり前には私が行くね」

「うんお願いなの」

そして素早く会話したあと

もう一度フェイトが此方に向かってきた

ボクはスタンを待機状態に戻して

ボクは霊気でサッカーボール大の霊球を造り

「裂蹴紫炎弾!!」

それを蹴った

するとそれは複数に分かれて

散弾のようにフェイトを襲った

しかし

フェイトはそれを次々と回避していき

当たりそうなのはプロテクションで守りながら

どんどんとボクの方へ近づいてきた

さらにその遥か後方からはなのはがデバイスを此方に向けて

砲撃魔法の準備をしていた

そしてフェイトが上から斬りかかって来たため

ボクはディスクをセットアップして

フェイトの攻撃を受け止めた

するとすぐにフェイトはその場を離脱し

ボクが前を見ると

桃色の砲撃が迫っていた

「ナイス連携っ…でも…」

ボクはなのはの攻撃に対して

「絶対防御圏(イージス)!!」

ボクは自分の周囲にバリアーを張って攻撃に耐えた

「さて次はボクから行かして貰うよ」

ボクはそう言ってから

ディスクからカードを引こうとしたのだけれど

「バインドっ!?」

ボクの両手と両足が

黄色のバインドで拘束されていた

「捕まえたよルナ!!」

ボクの正面にいたフェイトが

喜びの顔をしながら呪文の詠唱を始めた


ボクの予定通りに…


〜side out〜


〜フェイト〜

よしっ捕まえた!!

私はルナの動きを止めた事を喜び

「アルカス・クルタス・エイギアス。疾風なりし天神、今導きのもと撃ちかかれ
バルエル・ザルエル・ブラウゼル…フォトンランサー・ファランクスシフト」

今私が出来る最大威力の攻撃……フォトンランサー・ファランクスシフト

この魔法は多数のフォトンスフィアを展開し

そこから秒間7発ずつのフォトンランサーを放つ魔法だ

私が今出せる全力は38基!!

その38基のフォトンスフィアをルナの周りに展開した

そして……

「撃ち砕け、ファイアー!!」

私が攻撃を開始すると

38基のフォトンスフィアから一斉にフォトンランサーが発射し

秒間266発のフォトンランサーがルナを攻撃した

この攻撃は私じゃ今の私じゃ4秒間ぐらいが限界……

でも合計で1064発にも及ぶ攻撃がルナを襲った

「はぁ…はぁ…これが私の全力の攻撃……でもルナなら…」

「うん。中々の攻撃だったよ
相手がボクじゃなかったら高確率で倒せてただろうね」

私が思った通り煙が晴れたそこには無傷のルナがいた…

「うん…でも私の攻撃は本命じゃないよ」

私はルナを見てそう言った


〜side out〜


〜なのは〜

私はフェイトちゃんがルナちゃんをバインドで止めている間に

ルナちゃんの上空で全力全開の攻撃の準備をしていた

私・フェイトちゃん・ルナちゃんが使用した魔力を集めて行き

レイジングハートの前には大きなピンクの魔力の塊が出来ていた

私が準備している間に

フェイトちゃんがルナちゃんに向けて

「フォトンランサー・ファランクスシフト…撃ち砕け、ファイアー!!」

大量のスフィアを展開し一斉射撃をした

その攻撃によって生まれた煙でルナちゃんは見えなくなったけど

「うん。中々の攻撃だったよ
相手がボクじゃなかったら高確率で倒せてただろうね」

煙が晴れたそこには無傷のルナちゃんがいたの

「うん…でも私の攻撃は本命じゃないよ」

フェイトちゃんがそう言った瞬間

「そうだよ!!
受けてみてディバインバスターのバリエーション!!
これが私の全力全開!!
スターライト…ブレイカー!!!!」

私は自分の全力の攻撃をルナちゃんに向けて放ったの!!


〜side out〜


〜ツバサ(ルナ)〜

ボクはバインドにわざと捕まって

正面にいるフェイトを眺めていた

ボクを捕まえたのが嬉しかったのか

嬉しそうな顔をして呪文の詠唱を始めた

「アルカス・クルタス・エイギアス。疾風なりし天神、今導きのもと撃ちかかれ
バルエル・ザルエル・ブラウゼル…フォトンランサー・ファランクスシフト」

(おぉ〜これがフェイトの必殺技かぁ)

ボクはそんな事を思いながら自分の周りに展開されていくスフィアを眺めていた

そして……

「撃ち砕け、ファイアー!!」

フェイトの掛け声と共にスフィアから大量のフォトンランサーが放たれた

ボクは…

「一方通行……ボクに触れたものを反射する……」

とあるの一方通行の能力を使った

すると

ボクに当たったフォトンランサーは180°向きを反転して

次のフォトンランサーにぶつかり相殺……

それが次々と行われていった

約4秒間の攻撃が終わって……

「うん。中々の攻撃だったよ
相手がボクじゃなかったら高確率で倒せてただろうね」

ボクはフェイトに向けてそう言った

だけど…

「うん…でも私の攻撃は本命じゃないよ」

フェイトがそう言った瞬間ボクは気を探りなのはを探した

するとボクの上空から


「そうだよ!!
受けてみてディバインバスターのバリエーション!!
これが私の全力全開!!
スターライト…ブレイカー!!!!」

なのはがスターライトブレイカーを放ってきた……

ボクは反射の能力を解除して

指先に霊力を集中させて

昔銀髪君を倒した遊び半分の攻撃ではなく

「2ndリミット解除……」

2ndリミット解除状態での全力の50%ぐらいの力で

なのはのスターライトブレイカーに向けて

「レイガン!!」

スターライトブレイカーと同じぐらいの

霊力の塊を打ち出した

そして

2人の魔力と霊力の塊同士がぶつかり合い

お互いが弾き合って

ボクのレイガンは海の向こうの結界の端にぶつかり

なのはのスターライトブレイカーはユーノ達の方の結界の端にぶつかった

そしてボクは

魔力を殆ど使い切って

ふらふらと飛んでるなのはとフェイトに向けて

「さてと…思ってたより2人共強かったよ」

ボクはそう言った

すると

「にゃはは……やっぱルナちゃんは強いの…」

「うん…やっぱルナは強いや……」

2人は疲れた顔をしながらも笑っていた

「ルナ…ジュエルシードは集まったけどまた今度模擬戦してくれる?」

フェイトがそう聞いてきたので

「いつでも相手になるよ」

ボクはそう答えて

「それじゃユーノとアルフの所に戻ろうか」

2人に戻ろうと言ったのだけど

「えーと……さっきので魔力使いすぎて落ちそうなの……」

「えっ!?」

「実は私も……」

「えっ!?」

そう言って『フッ』となのはとフェイトが落ちていった……

「えぇ〜!?」

ボクは急いでなのはを背負いフェイトを抱きかかえた

「にゃはは……ごめんねルナちゃん…」

「ルナありがとう…」

そしてそのままユーノとアルフの所へ向かった


〜side out〜


〜ユーノ〜

僕とアルフはルナに貰ったデバイス…リーフと共に

周囲に結界を張って3人の戦いを眺めていた


なのはとフェイトが射撃や砲撃や近接攻撃など

いろいろとルナに向けて攻撃しているけど

ルナはそれを全て防いでいた

でも

なのはの砲撃を防いだ後に

フェイトのバインドが決まり

ルナの動きを止めた

そしてフェイトが呪文を唱え出すと

「ちょっと!?フェイトはあれをやる気かい!?」

隣にいるアルフが驚きの声をあげた

「あの魔法はそんなに凄いの?」

僕がそう聞くと

「あの魔法は30以上のスフィアから
秒間7発ずつのフォトンランサーを放つんだ
そんなのくらったらあのルナだって……
あれ?大丈夫な気がしてきたよ」

「えっ!?大丈夫なの!?」

「あぁ。ルナならもしかしたら無傷かもしれないねぇ…」

「そんなまさか……」

僕はそれほどの攻撃を受けて無傷だなんてありえないと思い

3人の戦いの方を向くと

ルナの周りの煙が晴れて

何事もなかったように無傷のルナがいた

「あ〜…やっぱルナは強いねぇ……」

僕の隣でアルフがそう呟いていた

「あれで無傷だなんて…ルナって何者なの…?」

僕はそう呟きながら眺めていると

ルナの上辺りでピンク色の光が見えた

それはどんどん大きくなり

「なっ…なんだい!?このバカ魔力は!?」

「これは…多分なのはだよ」

直径数メートルもの大きな球体が出来ていた

そしてそれがルナに向けて放たれた…

「さすがのルナもあれを受けたら堕ちるだろうね」

「あぁ…いや…何か大丈夫な気がするよ……」

アルフがそう言った瞬間

ルナの前にも大きな球体が生成されていた

だけどそれからは全く魔力反応が無かった

「えっ!?あれは何なの!?全く魔力が感じられないんだけど!?」

「私にもわかんないよっ!?」

僕たちがルナの前に現れた球体に驚いていると

【あれは霊力で作られていますね】

リーフが説明してくれたんだけど…

「霊力って何だい?」

「僕も知りたいな」

【霊力と言うのは簡単に言えば魔力と同じような力ですよ】

「魔力と同じ?」

【はい。違うと言えばリンカーコアは必要無いですが
霊力を使う才能が無いと使う事が出来ないぐらいですかね?
魔力で出来る事は大体の事が霊力でも可能です】

「つまりルナは2つの力を持ってるって事?」

【正確には2つではありませんが…
これ以上はルナに止められているので申し訳ありませんが話すことが出来ません】

そう言ってリーフは黙ってしまった

そして

なのはが攻撃を放ち…ルナも同様に攻撃した

すると2人攻撃はぶつかりあって…

お互いが弾き合い…

ルナの攻撃は海の向こうへ…

なのはのは…

「ちょっと!?こっちにきたよ!?」

「あんなの止められないよ!?」

僕たちが慌てていると

【大丈夫ですよ。角度的にマスター達の上を通過します】

リーフが『大丈夫』と言ってくれたけど

「って言うかこんな攻撃受けたら結界が!?」

【それも大丈夫ですよ。ルナはかなり手加減してくれてますから】

リーフがそう言った瞬間

結界に2人の攻撃がぶつかったけど

結界は無傷だった…

「今のルナの攻撃って手加減してたの?」

僕はおそるおそるリーフに聞いてみると

【ルナの全力の50%ぐらいですかね?(あの状態の…)】

僕は驚いて

「50%の力であれほどの攻撃が……」

「この結界は何%ぐらいまでなら耐えられるんだい?」

【70%ぐらいまでなら何とか…80%以上になると紙きれのように破壊されますよ】

「「………」」

この結界でもルナの全力の7割ぐらいが限界らしい……

僕たちが沈黙していると

なのはを背負ってフェイトを抱きかかえたルナがこっちに戻ってきた


〜side out〜


〜ツバサ(ルナ)〜

ボクが2人連れて戻ってくると

何故かユーノとアルフが驚いたような顔をしていた

「どうしたの?」

ボクがそう聞くと

「ルナのさっきの攻撃が全力の50%って本当かい?」

アルフがそう聞いてきたので

「2ndリミット解除状態ならそれぐらいだね」

ボクは素直に答えておいた

すると

「2ndリミットって?」

ボクの背中の上にいるなのはが聞いてきた

「ボクは魔力やら何やら高すぎるから普段はリミッターを掛けてるんだ」

「それっていくつ掛けているの?」

次はボクの腕に抱かれた状態のフェイトが聞いてきた

「3つだよ。いつも戦ってる時は1stリミット解除状態で
温泉旅館近くで戦った時に2人の攻撃を押し返した時や
さっきのなのはの攻撃を相殺した時とかが2ndリミット解除状態だよ」

「3つって事はその上があるの?」

ユーノが聞いてきたので

「あるけど今の所使い道は無いかな」

そう答えておいた


その後少し談笑してから結界を解除して

「じゃー2人共またね」

そう言って帰ろうとしたら

「「待ってルナ(ちゃん)!!」」

なのはとフェイトに呼び止められた

「どうしたの?」

「えっと…ジュエルシード集まっちゃったから…」

「次はいつ会えるのかなぁ…って…」

「あ〜なるほど。じゃあ……」

ボクが2人に何か言おうとしたら

「てめぇさっきはよくもやってくれたな!!」

「2度に渡る公務執行妨害!!絶対に君を捕まえてやる!!」

銀髪君とクロノが起き上がり騒ぎ出した…

さらにボクの目の前にモニターが現れて

【アースラまで来てくれないかしら?色々と話がしたいんだけど?】

リンディさんも喋りかけてきた…

「はぁ…」

ボクは溜息を吐いてとりあえずなのは達に触れて

プレシアさんの気を辿り瞬間移動した…


〜side out〜


〜リンディ〜

結界が解除されてやっと現場の状況がわかるようになり

映像を見て見ると

丁度クロノ達も起き上がって

あのルナと言う魔導師に話しかけていた

私もすぐに通信モニターをあの子の前に展開して話しかけたのだけど

あの子はすぐに他の人達を連れて転移してしまったわ

「エイミィ!!どこに転移したかわかる!?」

私は慌ててエイミィに聞いたのだけれど…

「目標ロスト……全く追う事が出来ませんでした……」

前回と同様にエイミィの力でも追う事が出来なかった…

私は現場に残った2人に対して

「クロノは白亜君を連れて戻ってきて…白亜君もいいわね?」

そう言うと

【わかりました艦長】

【あぁいいぜ。その代りさっきのアイツの情報を教えて貰うぞ】

あの子の情報何て結界のせいで殆どわからなかったけど

「えぇわかったわ。」

私はそう言って白亜君ももう一度アースラに来て貰う事にした


その後クロノと白亜君がアースラに戻って来て

「すみません艦長…」

クロノがルナさんの捕獲の失敗を謝罪してきたけど

「いいえ、仕方ないわクロノ」

クロノ達が気絶させられた現場はモニターで見ていたから

あれは仕方ない…だから私はそう言った…

「それでアイツの情報を教えて貰おうか」

白亜君がそう聞いてきたので

「えぇ今回ので私達が得た情報は……」

私が今回の事を話したら

「ってアイツの戦闘シーンとか全くわかんねーのかよ!!」

痛い所を突かれてしまったわ…


〜side out〜


〜白亜(銀髪君)〜

さっき俺が気絶させられていた間に起ったであろう

アイツとなのは達の戦闘の記録を見せて貰おうと思っていたら

何か結界で守られていて中の様子がわからなかったらしい

「ってアイツの戦闘シーンとか全くわかんねーのかよ!!」

俺はそう突っ込んでから

高速で思考を巡らせた…


今回の戦いはイレギュラーが入ってるが

なのはとフェイトの無印最後の戦いのはずだ

っと言う事はこの戦いが終わった後で

プレシアがフェイトとアースラに攻撃してくるはずなんだが…

リンディの話しを聞いている感じでは

プレシアからの攻撃は無かったみたいだ

これはどう言う事だ?


考えるんだ俺!!


ジュエルシードは昨日の時点でアイツが19個で

なのはとフェイトが1個ずつだった

それで今日3人が戦闘を行った…

そして俺が目覚めた時にアイツらを見たら

なのはとフェイトはボロボロだったけど

アイツは無傷だった…

この事からアイツが勝利したんだろう

すると今アイツがジュエルシードを全て持っていて

それなのにプレシアが攻撃してこなかったのは……

「そうか!!アイツとプレシアは協力関係にあるんだ!!」

俺がそう叫ぶと

「急に何を言ってるんだ君は!?」

「白亜君どうしたのかしら?」

クロノとリンデイがそう言って来た

(ちっあんまり原作知識をこいつらに教えたくないが
あのイレギュラーを捕まえる為だ)

俺はそう思い

フェイトが人造魔導師である事

プレシアがジュエルシードを使って娘を甦らせようとしている事

そしてアイツとプレシアが協力関係にあるであろうと言う事を話した


「何で君はそんな事を知っているんだい?」

クロノがそう聞いてきたので

「俺は次元漂流者でね…少し未来からこの世界に来たんだ
まぁ俺の知ってる未来にあのルナって奴が居なかったから
後手に回っているけどな」

俺がそう言うと

「じゃー白亜君の親はこの世界には居ないのかしら?」

リンディがそう言って来たので

「あぁ…」

俺が返事をすると

「それじゃ白亜君私の養子にならないかしら?」

「母さん!?」

リンディが俺に養子にならないかと誘ってきた

(ここで養子になれば綺麗な母親をゲット出来て
さらに後々フェイトも養子になるだろうから
フェイトが妹になる
これは嬉しい…嬉しいんだけど……)

「お断りだ」

俺はリンディの誘いを断った

(クロノの弟になるなんて絶対に嫌なんだよ!!)


〜side out〜


〜リンディ〜

私は昨日白亜君に会ってから

これほどの魔力を持った子が管理局に入ってくれたら

凄く助かる…私はそう思いどうやったら管理局に誘えるか

コッソリと考えていたのだけれど

今白亜君が次元漂流者だと聞いて

この子を養子にすれば

自然と管理局に入ってくれるんじゃないかしら?

私はそう思って

「それじゃ白亜君私の養子にならないかしら?」

私がそう聞くと

「母さん!?」

横にいたクロノが驚いていた

白亜君は少し考えて…

「お断りだ」

キッパリと断って来たわ

「そう…仕方ないわね…」
(そう上手くは行かないか…)

そしてこの話しは終わって

「それでプレシアの居る場所に心当たりはあるのかしら?」

私が白亜君に聞くと

「プレシアは時の庭園って言う次元間航行も可能な移動庭園にいる」

そう答えたのだけれど

「時の庭園の場所はわかるのか?」

「座標は忘れた…だがジュエルシードを使ったら
その反応で場所がわかるだろ」

クロノが時の庭園の場所を尋ねたら

白亜君は場所はわからないと答えたけど

ジュエルシードを使うだろうから

その反応によって場所がわかると進言してきた

私はすぐに

「エイミィ聞いてた?」

そう言うと

(ジュエルシードの反応が無いか既に調べてますよー)

さすがエイミィね…私が言う前に既に反応を探していてくれたわ


そして私はすぐに武装隊を編成して

いつでも時の庭園に突入出来るように準備をしたわ

「あのルナって奴は俺が相手するぜ?」

武装隊と共にいつでも行けるように待機していた白亜君が

私にそう言って来たので

「えぇお願いするわ」

私はそう答えた

この艦にルナさんに対して勝てる可能性があるのは

クロノぐらいしか居なかったので白亜君の言葉はとても嬉しかったわ


そしてそれから数時間ほど待機していたのだけれど

ジュエルシードの反応はなく

「武装隊は交代で休息をしながら待機
捜査隊は交代でジュエルシードの反応を探って」

このまま全員が緊張状態だと

時間が経つに連れて

体力的にも精神的にも消耗してしまうと思い

私はそう皆に指示した

「白亜君もアースラで待機してて貰えるかしら?」

白亜君にそう言うと

「あぁわかった」

白亜君も了承してくれたので

この日から

ジュエルシードの反応を探す日々が始まった……



作者コメ

クリスですです(・・)/


皆様から頂いたコメントを参考に

銀髪君がプレシアさんの事やフェイトの事を

密告したりするシーンを追加したら

何か今回の話が凄く長くなっちゃいました(笑)

分けた方が良かったなぁと若干後悔中


最近1話1話が長くなってきてる……

もう少し短くして

更新速度を上げた方が良いんだろうなぁ

そう思う今日この頃(笑)


まぁとりあえず

ジュエルシード集め終了!!

何とか無印も終わりが見えてきました

前回の話しで皆様にいろいろアイデアを頂き

それを糧に無印終了を目指して頑張って行きたいと思います。



そして報告何ですが

何かアクセス数が10万アクセス突破してたΣ(・・)

まぁこれは置いといて

次の話しは時の庭園にて

原作無印最終話のあのシーンが……です。

次回『正体バレた!いやバラした!!仕方がないさ友達イベント』

-18-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




魔法少女リリカルなのはViVid (5) (角川コミックス・エース 169-7)
新品 \588
中古 \1
(参考価格:\588)