小説『魔法少女リリカルなのは 〜TS少女の最強物語〜(現在多忙の為更新停止中)』
作者:クリス()

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第4話『無口な少女と仲良し3人組+α』

〜ツバサ〜


今日は私立聖祥大附属小学校の入学式の日だ

この1ヶ月ボクは

海鳴市内を探索したり

家の隣にある翠屋でケーキを食べたり

地下の訓練室で技の練習をしたり

書斎で魔法などについての知識を学んでいたり

開発室でロストロギア指定されそうな物を作ってみたりしていた


ボクは制服に着替えてネオが作ってくれた朝食を食べ

その後

「行ってきまーす」

と元気よくネオに言って家のドアを出た

その瞬間ボクの雰囲気から明るさが消え無表情へと変貌した

ボクは外では目立たないように無口でおとなしい女の子というキャラで過ごしてきた

だから家の門をくぐった時には無表情の女の子が無言で歩いて行くという光景が生まれるのだ


ボクはのんびりと歩きながらバス停まで行きバスに乗って小学校へと向かった

入学式が特に何もなく終わって指定されたクラスへとやってきた

どうやら原作組はボクとは違うクラスのようだ

ボクは自分の席に座り机に突っ伏した

その状態から『白眼』を発動させ隣のクラスを確認して見ると

原作キャラの高町なのは・月村すずか・アリサバニングスがいた

他に銀髪でオッドアイの小学生としてはバランスが悪い顔立ちをした男の子がいた

すぐにボクと同じように転生した一人だとわかった

だって見た目もだけど無駄に大きい魔力(なのはの数倍)を秘めていたからだ

こいつとは絶対に関わりたくないとボクは思ったのだった



それからは特に何もなく友達もなく2年の月日が流れた

いや〜転生前は高校3年生だったボクにとって

無邪気で何にでも興味を持って元気にはしゃぎ回る子供たちと友達になるのは厳しかったのさ

ボクが学校ではおとなしい無口キャラでいるのも友達を作ろうとしない理由だったけどね


学校じゃ授業中は常にボーとしていて行事などは適当に参加して

休み時間や昼休みは学校の図書室で借りた本を読んだり寝てたりして過ごしてきた

元々が高3でさらにレアスキルの瞬間記憶で教科書の内容は全て暗記しているため

授業は既に知っている知識を教えられるだけなので真面目に受ける必要性が無く

先生に当てられても瞬時に答えを導き出して答えることが出来るので問題ない

しかしこの2年間でテスト100点を取ったことは無い


もちろんそれは故意的にであり

ちゃんとやれば全教科100点も軽々出すことが出来るのだが

そんなことをすれば学年トップの成績を持つ

原作キャラのアリサ・バニングスや

転生者の霧島白亜に絡まれる可能性が高まるからだ

だからボクはテストの時はわざと何ヵ所か間違えている

毎回どのようにして間違ってやろうと思うと中々楽しかったりもする

テストの点数は常に77・88・99のどれかで

1年の終わり頃から先生達には怪しまれているが問題はないだろう


学校から帰ってからの時間や休みの日は

宿題をしたり訓練をしたりデバイスを作ったりしていた

デバイスはいくつか試作品が完成したけど今のところ使う予定はない



そんなこんなで原作開始の年である3年生の春がやってきた……



ボクは学校に着いてクラス分けの貼り紙を確認して見ると…

原作組&転生者の

高町なのは・月村すずか・アリサバニングス・霧島白亜が同じクラスだった

(わざわざこの年に原作キャラや転生者と同じクラスか…)

ボクは自分のクラスへと入って行き

中に入ると多分原作に出ていない生徒が数人いただけだった

席はとりあえず自由に座っていて良いみたいだったので

窓側の一番後ろの席に座り少し眠ることにした……


10分程経ったころガヤガヤといろんな子の喋り声が聞こえて起きてみると

クラスの生徒が大体集まっていて友達同士で喋りあったりしていた

その中には原作3人組もいた

そしてその3人組に近づいて話しかける銀髪の少年と

話しかけられた瞬間苦い顔をする3人の少女

そんな時教室のドアが開いて

このクラスの担任だろうと思われる

20代前半ぐらいの男性教師が入ってきた

その先生は『熱血』って言葉が似合いそうなめんどくさそうな先生だった

先生は席に座ってない子を注意して座らせた

その時3人組は銀髪から解放されてホッとしていた

全員が座ったのを確認するとこの男性教師は自己紹介をした

「俺はこのクラスの担任の西野修造だ(にしのしゅうぞう)

これから1年間遊びも勉強も一緒に楽しくやって行こう」

先生は自分の自己紹介を終えると入り口側の前の人から順に自己紹介をするように言った

ボクは窓側の一番後ろだから一番最後になる

クラスの子が次々と自己紹介をしていき

それをボクは瞬間記憶で顔と名前を覚えていく

原作3人組の自己紹介も終わりあの転生者の自己紹介なんだが……


「俺は霧島白亜だ(ニコッ)」

何人かの女子が嫌そうな顔をした

「知ってる奴もいると思うが俺は常にアリサと同じで学年上位の成績だ」

アリサがかなり嫌そうな顔になった

「運動も得意ですずかと並ぶぐらいだ」

すずかが嫌そうな…いや何かめっちゃ霧島を睨んでいた

って言うかすずかが運動神経抜群って知ってる人なら凄いと思うけど

知らない人からしたら『女の子と同じ運動神経です』って言ってるようなものだ

「あぁ後このクラスの男子に言っておく!!」

正直女の子で良かったと心から思った

「なのは・すずか・アリサは俺の彼女だから手を出したら許さねぇぞ!!」

どんまい原作3人組……

「まぁ他の女の子たちもその内俺の彼女にしてやるぜ」

前言撤回…女の子で良かったと思ったことを心から後悔した……

その後バニングスが銀髪に対して色々文句を言っていたが先生が途中で止めた

そして次の人が自己紹介を始めていった……


自己紹介も進んでいきボクの番になった

ボクは席から立ち上がり

「不知火ツバサ……」

名前を言って席に座った

すると先生が

「不知火もう少し趣味とか特技とか何か言えないか?」

と言ってきたので仕方なく

もう一度立ち上がって

「趣味…読書…特技…ない…」

と言って席に座った


先生は今ので何故か満足したみたいで

「よしっでは全員の自己紹介が終わった所で席替えをするぞ」

先生は事前に作っていたのであろうクジの入った箱を取り出した

黒板に席ごとの番号を書いて引いた人から順に席を移動するみたいだ

移動した席に座っている人が次にクジを引いていくという感じで席替えが行われていった

そして最後までボクの番が回っては来なかった……


よってボクの席は変わらずに窓側の一番後ろの席のままだった

正直とても嬉しいこと何だが……

「えーと不知火ツバサちゃんだったかな?私高町なのはっていうの。よろしくなの」

隣にこの2年間関わらないようにしてきた

『原作主人公』『魔法少女』『魔王』こと高町なのはがそこにいた

内心焦りながらも

「ん。よろしく」

と返事をしておいた


原作キャラたちの席順は

ボクが窓側の一番後ろ

高町なのはがボクの右隣

アリサバニングスがボクの列の一番前

月村すずかがその隣

霧島白亜が入口側の一番前だった


今日は授業もなくこれで帰宅となるのだが

隣にいる高町なのはが色々話しかけてきて

なかなか帰る事が出来ずにいた

(もー原作介入はしようと思ってるけど学校じゃ関わる気なかったのにー!!)

ボクは心の中で文句を言いながらも

高町なのはの話を聞いていた

「私の家って喫茶店をしていて結構有名なんだよ」

「そうなんだ…」

(うん。知ってる。しかもボクは常連客だよ)

「友達にアリサちゃんとすずかちゃんって子がいて……」

(うん。もちろんそれも知ってる)

長々と原作知識で知っていることを言われ適当に相槌を打っていると

「なのはーそろそろ帰るわよ」

アリサ・バニングスと月村すずかがやってきた

「あれ?なのはちゃんその子は?」

と月村すずかが聞いてきて

「新しく出来た友達なの!!」

となのはが…言った……

(あれぇボクいつの間にか友達認定されちゃってる!?)

ボクは外面は無表情のままだが内心で凄く驚いていた

するとバニングスと月村が

「じゃー私たちとも友達ね。私はアリサ・バニングス。アリサでいいわ」

「私は月村すずかだよ。すずかって呼んでね」

(当然のように友達2名追加!?)

「あぁー!!私も『なのは』って呼んで欲しいの!!」

アリサとすずかが名前で呼んで良いと言ったあと

なのはも名前で呼んで欲しいと言ってきた。


それは置いといて

とりあえずボクも自己紹介をする事にした

「私…不知火ツバサ……ツバサでいい……」

ボクは学校では無口キャラで行くため簡単に名前を告げた

「オッケーツバサね。これかろよろしく」

「ツバサちゃんよろしくね」

「ツバサちゃんよろしくなの」

「よろしく…」

そうやって喋っているっと後ろから

「よぉなのはにすずかにアリサ。まだ帰らないのか?」

銀髪オッドアイの気持ち悪い笑みをした少年がやってきた

「ん?その子は……」

この少年がボクを見た瞬間アリサが急にボクの腕をとって

「みんな帰るわよ!!ほらっツバサも!!」

と言って席から立ち上がり逃げるように走って教室から出た

後ろから何か言ってる少年がいたが全員無視していたため

ボクも無視することにした



学校から出て少し行った所でアリサが

「はぁはぁ…ツバサあいつとだけは関わっちゃいけないわよ…」

と肩で息をしながら注意してきた

他の2人も…って言うかなのはが『ぜぇぜぇー』言いながら死にかけていた

(なのは体力無さすぎだろ…)

ボクは原作開始前のなのはの持久力の無さにびっくりしていた

ちなみにボクは汗1つ掻いてないし息も乱れていない

アリサに

「ん。わかった」

って返事をしたらアリサに

「何でアンタ息1つ切れてないのよ!!」

何故かつっこまれた

「運動は…得意……」(・・)b

ボクがそう答えると

「そうなんだ。私も運動得意なんだよ」

既に息を整えたすずかが言ってきた

その隣でまだなのは沈黙中

少しアリサ&すずかと喋っていると

ようやく回復したなのはが

「今からみんなで翠屋にこない?ツバサちゃんにも紹介したいの」

なのはが翠屋に誘ってきた

「私はいいわよ。行きましょう」

「私もいいよ。ツバサちゃんも行こうよ」

「わかった…私も…行く……」

(あ〜紹介ってボク常連だからなのは以外の高町家の面々とは顔見知りなんだよぁ)

そんなことを思いながらボクも行く事にした


どうせボクの家はその隣だしね




作者コメ
どもクリスです

今回はツバサと原作組の絡みでした

あとちょっとした設定で括弧の使い方

会話 「〜〜」
思惑 (〜〜)
念話 (〜〜)
強調 『〜〜』


次回はなのは視点の話になります

次回『新たな友達!!青い髪の女の子』

-6-
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