小説『魔法少女リリカルなのは 〜TS少女の最強物語〜(現在多忙の為更新停止中)』
作者:クリス()

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第6話『昨日ぶりの翠屋と少女の過去』

〜ツバサ〜

学校の帰り道でなのはに誘われて

ボクはボクの家の隣にある翠屋へとやってきた……


「此処が私の家族がやってるお店だよ」

なのはがそう言ってきたので


「うん…」
(知ってるよ)


とりあえず返事をして頷いておいた

そして店の中に入ると


「いらっしゃいませ」


声をかけて来たのは

なのはのお母さんの高町桃子さんだった

桃子さんはいつ見ても若々しく3人も子供がいるとは思えないほどだ


「お母さんただいまなの」

なのはがただいまと言うと

「あらなのはお帰りなさい」

桃子さんは笑って答えた


「「こんにちは」」


アリサとすずかは桃子さんに挨拶をして


「2人共こんにちは」


桃子さんもそれに返していた


そして桃子さんはボクを見たので


「こんにちは…」


ボクも挨拶をした

すると桃子さんは


「あらツバサちゃん今日も来てくれたのね。今日はネオさんは一緒じゃないの?」


そう言ってきたので


「うん…今日は違う……」


違うと答えた


「あれ?お母さんツバサちゃんのこと知ってるの?」


なのはが桃子さんがボクの事を何で知ってるのか聞き


「あら?ツバサちゃんは大体週に3回ぐらい来てるわよ?」

「常連…」(・・)b


桃子さんがボクが翠屋にどれくらい来てるかを言ったので

ボクはサムズアップして続けて答えた


ボクもネオも料理はプロ並みに出来るけど

それでも食べに来てしまうぐらい翠屋の料理はおいしいのだ

学校の帰りにはよくシュークリムやケーキを買って帰っている


「「「え〜〜〜!!」」」


なのはすずかアリサの3人は凄く驚いていた


「私お店で会ったことないの!!」

「私とすずかもよく翠屋に来るけど見かけたことないわ」

「うんうん!!」


なのはとアリサが翠屋で会ったことがないと言いすずかは頷いて2人に同意していた

実際ボクがみんなの気配が近くにないのを確認してから

翠屋に来てたから会った事が無いんだけどね……2年間(笑)


まだ何かいろいろ言ってたけどボクはそれをほっておいて

トコトコと空いてるテーブル席に向かい座った


すると後ろから3人が追い掛けて来ながら


なのはは『待ってよ〜』と

アリサは『1人で先に行かないの!!』と

すずかは『あはは…』と苦笑いをしながら

同じテーブル席に座った


席に座っていると黒髪で眼鏡をかけている女の人……

高町美由紀さんがやってきた


「みんな〜注文取りに来たよー」


美由紀さんは注文を取りに来たみたいで手には注文の品を書くためのメモを持っていた


「あれ?ツバサちゃん今日も来てくれたんだ?

それにツバサちゃんってなのはたちの知り合いだったの?」


美由紀さんがそう言ってきたので


「うん…」


ボクは頷いておいた


するとなのはが


「ツバサちゃんは今日同じクラスになって友達になったの

お姉ちゃんもツバサちゃんの事知ってるの?」


今日ボクが友達になったと言い、さらに美由紀さんにもボクの事を聞いていた


「そーなんだ

あれ?なのははツバサちゃんに会った事なかったっけ?」


美由紀さんはなのはの言葉に納得し

ボクの事をなのはも知っているものだと思っていたのかなのはに聞いていた


「ないの……」


なのはが少し落ち込んでいた


「ツバサちゃんが翠屋によく来るようになって2年ぐらい経つんだけどなぁ……」


美由紀さんがそう言うと3人が


「「「え〜〜〜!!」」」


また驚いていた


「昨日もお昼にネオさんと一緒に来てたよね?」


美由紀さんがそう言ったので


「うん…」


ボクはまた頷いた


するとなのはが


「ネオさんってツバサちゃんのお母さん?」


と聞いてきたので


「違う…」


とボクは答えた


「じゃー……」


なのはがネオについて色々聞こうとしてきたので

ボクは念話で


(ネオ〜ちょっと翠屋まできて〜)


ネオに念話すると翠屋の扉が開いて


「あら?ツバサも来ていたのですか」


そう言ってネオが入ってきた


(はやっ!?)

ボクは内心物凄く驚いていた


ネオは少し桃子さんとお話しをしてこっちにやってきた


するとなのはが小声で


「あの人がネオさん?」


ボクに聞いてきたので


「そうだよ…」


ボクが『そうだ』と答えると


「私ツバサちゃんのクラスメイトで高町なのはって言います」

「同じくクラスメイトのアリサ・バニングスです」

「私は月村すずかです」


3人はネオに自己紹介をして


「なのはちゃんにアリサちゃんにすずかちゃんね

私は不知火ネオ。ツバサの親戚で叔母にあたります」


ネオも自己紹介をした


「ネオさんはツバサちゃんと一緒に住んでるの?」


なのはがそう聞くと


「はい。私はツバサと2人で暮らしています」


ネオがそう答えた


「2人って…ツバサちゃんのお父さんとお母さんは一緒に暮らしてないの?」


なのはが何気なくボクの親について質問してきた…

その時周りの面々はなのはの何気ない爆弾発言に驚いていた

ボクは自分の親についての設定がどうなっているのかとネオの方を見ると


「ツバサの父はツバサが生まれる前に事故で…

母はツバサを生んですぐに亡くなってしまいました…」


ネオが若干暗めにボクの親の設定を言ってくれた

すると周りの人たちが『やっぱり』と暗い雰囲気になり…なのはも


「ごめんなさいなの…」


と謝っていた


とりあえずボクは


「コレ…」


メニューに指を指して美由紀さんに向かって言った


「え!?あっうん」


美由紀さんは驚きながらもボクの注文をメモって

他の面々にも何が良いかと話題を変えるように明るく言った



その後

他3人も注文をし、ネオはカウンター席に移動して桃子さんとお話をしていた

料理がきてからはみんな楽しくお話をしていた

途中ネオが用事があると言って先に帰って行った



お昼ご飯を食べ終えて翠屋から出ると


アリサちゃんが


「ツバサ家まで送ってあげるわ」


と言って翠屋の前に止まっている車を指差した

でもボクは


「近いからいい……」


それを断って


「ばいばい…」


と言ってトコトコと歩いて行った


後ろから


「ツバサちゃんバイバイなの」

「ばいばいツバサまた明日学校でね」

「ツバサちゃんばいばい。また明日ね」


3人も『ばいばい』と言ってきた

ボクはそのまま10mぐらい歩いて

翠屋の隣のボクの家の門をくぐった辺りで…


「ツバサちょっと待ちなさい!!」


アリサが大きな声でボクを呼び止めた…


ボクは門から出てみんなの方を向き


「何…?」


コテッと小首を傾げて聞いた


「ツバサちゃんのお家って翠屋の隣なの!?」


なのはがこっちにやってっ来て驚いたように聞いてきた


「そうだよ…」


ボクが答えると


「今からツバサちゃんの家にお邪魔してもいいかな?」


すずかがボクの家に入ってもいいかと聞いてきたので


「問題ない…」


ボクは了承した


「私もいいかなぁ」

「私もお願いするわ」


するとなのはとアリサも『入りたい』と言ってきたので


「問題ない…」


ボクは2人にも返事をした


アリサは『ちょっと待ってて』と言って

呼んでいた車の運転手に一言二言言って戻ってきた


ボクはその間に念話で


(今から3人家に連れて行くね〜)


ネオに念話しておいた


(わかりました)


ネオからはすぐに念話が返ってきたので

戻ってきたアリサと他の2人を連れて家の中へと入って行った…


家に入ると

玄関にはネオが待機していて


「おかえりなさいツバサ」


『おかえり』と言ってきたので


「ただいま…」


いつもと違って静かに『ただいま』と言った

後ろになのはとすずかとアリサがいるから無口キャラのままだ


「「「ネオさん。おじゃましま−す」」」


3人が元気よく言って


「みんないらっしゃい」


ネオも笑顔で迎え入れた


リビングに行くと机の上には既に4人分のジュースとクッキーが置いてあって

なのはたちは少しびっくりしていたみたいだった


その後は何故か家にあったゲームを4人でやって……



?ぷよぷよしたものが落ちてくるパズルゲーム

『ばよえ〜ん』『ばよえ〜ん』『ばよえ〜ん』……

「ちょっとツバサ!!何で4人対戦で16連鎖とか出来るのよ!?」

「これぐらい…普通……」



?パワフルな野球

『カキーン』

「またホームラン打たれたの…」

「コールド……」



?ヒゲのおじさんとかが出てくる大乱闘ゲーム

『GAME SET !!』

「1対3のチーム戦で1%もダメージ与えれないって……」

「みんな…よわい……」



ボクの圧勝で今日のゲーム大会は幕を閉じた(笑)



日も落ち始めて外が少し暗くなってきたため


「みんさんそろそろお家に帰らないと親御さんが心配するわよ」


ネオがそう言うと


「〜〜悔しいけど今日の所は帰るわ!!」


アリサがとても悔しそうにしていた


みんなが玄関から出て


「ツバサちゃんバイバイなの」

「ツバサ次は負けないからね!!」

「ツバサちゃんばいばい。また明日ね」


そう言ってきたので


「またね……」


ボクも返事をして今日は別れた……


なのはたちが帰ったのを確認したボクは


「あ〜疲れた〜まさかなのは達と友達になるとは思わなかったよ」


喋り方を元に戻してネオに言った


「私もツバサに呼ばれて翠屋に行った時にツバサがあの3人と一緒にいてびっくりしましたよ」


ネオも翠屋に来たときにあの3人がいて驚いたそうだ


「まぁ学校じゃボクが魔導師って事もこんなキャラだって事もバレないようにするけどね」


ボクが自信満々に言うと


「まぁツバサなら大丈夫でしょうね」


ネオも『大丈夫』だと言ってくれた



この後ネオにこれからの予定を言った


「そろそろ海鳴市にジュエルシードが落ちてくるはずだから

落ちてきたらユーノが来る前に原作で重要な所の奴以外は先に集めちゃお」

「どうやって探すのですか?」

「ジュエルシードは『魔力の結晶体』だから気配を探ればすぐ見つけれると思うよ」

「ではツバサが学校に行っている時に落ちてきた場合は私が集めておきます」

「うん。回収しなくて良いのは……」

・最初の林の中1つ

・神社の1つ

・すずかの家の林の中の1つ

・温泉宿の近くの森の中の1つ

・ビル街の1つ

・海辺の公園の1つ

「この6つだけで他は手分けして集めるよ」

「わかりました」

「海の中の6つはボクじゃ無理だからネオお願いね」

「ふふっわかっています」


こうしてボクは今後の予定を立ててこの日を終えた……



作者コメ
どもクリスです

読んで頂いた方ありがとうございます。

やっと次回から原作に突入出来そうです。

次回『原作開始!!だがジュエルシードは残り6個!!』

-8-
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