小説『To LOVEる 殺し屋で料理人な俺は頑張る!!』
作者:霊夜()

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9話目





side シルヴァ





どうも、朝から何故かいやな気がしてすまない
何か、キモいやつがイブに触っている感じ
イブは嫌がってる感じだ・・・
まあ、もしそんなことが起きたら俺が黙ってるわけがないんだけどな
・・・それと、俺の店にはまだ、一人しかいない
ああ、その一人ってのはこの店の常連さんだ
イブは今日、美柑ちさんと遊ぶらしい
・・・うむ、年頃の女の子っぽいな!
平和だな〜
・・・それにしても、あの常連さん、いつも来てるけど
あんまり食べて言ってないな、しかも、なんかこっちチラ見してきてるし!!


「・・・えっと、・・・どうしましたか?」
と、彼女のところに行き、聞いてみた
そしたら、何故だか知らないが、顔を紅潮させている
そして、彼女は、焦りながら


「そ、その、・・・あ、あの・・えっと、・・・こ、このお店に、そ、その・・・す、スマイルって、あ、ありますか?」
・・・はあ?
いや、スマイルってあれだろ?
・・・いや、ないだろ?
・・・うん、なかったはずだ
い、いや、あまり記憶にないぞ?・・・見てみよう
そう思い、俺はメニューを見てみることにした


「すいませんが、メニューを「・・・あ、あの、・・・た、タメ口で、い、いいで、すよ?//////」ですが」
そう言われ、言い返そうとしたが、恥ずかしいのを我慢して言っているみたいだったから
言われた通り、タメ口で話すようにする
それにしても顔が赤いぞ?


「えっと、メニューを見せてほしいんだけど、いいかな?」
さすがに、お客様にタメ口はどうかと思うけど、そうして欲しいと言っていたからそうした
そしたら、彼女はメニューを取って渡してくれた


「ありがとう、お客様」
そう言ったら、彼女は顔を赤くして


「ぜ、ゼシカです/////」
と彼女は言ってきた
えっと、つまりは名前で呼べって?
まあ、名前くらいはいいか


「俺はシルヴァです、それと、ゼシカさん・・は、どこの国の方ですか?」
と聞いてみた
ゼシカって名前は意外と珍しいと思う
そしたら、


「そ、その・・・、うぇ、ウェイズです」
・・・ん?
ウェイズ?・・・どこそれ
いや、そんな国なかっただろ、でも、どこかで聞いたことがある・・・
どこだったっけ・・・?
そう考えていたら、彼女は


「ウェイズ星です」
と言ってくれた
・・・って、星!?
・・・地球人だと思ってた
ウェイズ星ね〜、・・・ああ!思い出した!!
ギドの仲間だった頃、寄ったことあった!!


「行ったことあるよ、そこ」
そう言ったら、何故か嬉しそうな顔をして


「はい!知ってますよ」
と言い返されてしまった
何故に知っている・・・
合ったっけ?・・・どうだったっけな
ん?ゼシカ?・・・この名前も聞いたことがあったきがする
・・・あれ?・・・もしかして


「あの戦争の時の子か!!」
思い出した!確実に思い出した!!
確か、ウェイズ星を侵略しに来たバカどもを説得していた子か!
そして、説得できなかって、殺されかけたところを、ギドと俺が助けたんだ
そのバカどもの乗ってきた宇宙船を燃やしたことを覚えている


「思い出していただけましたか?」
ああ、思い出した
そして、彼女は・・・あれ?
ゼシカって、名前を持っている奴・・・
え?・・・おかしいな
何故か、俺の記憶の中にあるゼシカって名前の子は王女だぞ
・・・もしかして、


「まさか、プリンセス・ゼシカ?」
と聞いたら、彼女は少し眉間にしわを寄せ


「気づくのが遅いですよ」
と言ってきた
いや、しょうがないって、もう何年も経ってるんだからさ
それにしても久しぶりだ


「っで、スマイルだったな、・・・確か」
俺はメニューに目を通していった
・・・あれ?・・・ある
なんでメニューの中にスマイルがあるんだ!?
ま、まあ・・・書き直すことなんてできないし・・・
まあ、いいか


「あったよ」
そう言って、書いてある欄を見せた
それを見た瞬間、少しだけ彼女の顔が明るくなった
そして、


「え、えっと・・・す、すすすすすすすすす、す、スマイりゅ、くだしゃい!!・・・あ・・・/////////」
・・・何を言っているんだ?
俺はプリンセス・ゼシカに水を手渡し


「これ飲んで落ち着いて」
そう言ったら、彼女はその水を受け取り、ゆっくりと飲み
一度、深呼吸をしてから


「スマイル一つください!」
と言ってきた・・・
まじですか
いや、それ以前に、王女様がスマイルを欲しがるって・・・
まあ、お客様だからいっか


「分かりました、では」
そう言って、満面の笑顔を向けた
流石にこれは引けるだろう・・・
だが、彼女はケータイを出して構えている


「撮影料が必要ですけど」
そう言うと、一万円出してきた
・・・はあ、これが王女様のすることか?
そして、連発で撮ってきた・・・
宇宙人がするようなことだとは思えない


「あ、ありがとうございました!!」
そう言って、走って店を出ていった
・・・お釣り・・・
そう一瞬思ったが、明日も来てくれるだろうと思ったから、明日にでも渡そうと思った
・・・それよりも、はじめの時みたいに嫌な予感がする
いや、それ以上か・・・







side out




side イブ(金色の闇)






私は美柑と買い物に来ています
今は、服コーナーと言われるところにいます
美柑が私のために、いろいろな服を渡してきます
私はそれを見て、全く同じの服装をトランスで作り、変装してみせた
それを見た、美柑は喜んでくれた
お兄ちゃんと一緒にいるときとは違うこの気持ち
・・・これが、友達と呼ばれるものなのでしょうか?
そして、特にいい感じの服がなかったら、そのお店を出て、今は外を歩いています
(美柑は服を買った)
・・・嫌な予感がします
お兄ちゃんを探すためだったけど、少なくとも私は殺し屋です
こういった感じには、敏感なんです
そして、誰もいないところまで来た瞬間、嫌な予感が強まった
そして、殺気を感じた
私は、トランスで髪を伸ばし、美柑を捕まえて後ろに下がった
その瞬間




ズガーン!!!!!!!




空から大きな生き物が落ちてきました
・・・あれは、私がこの星に来た頃に戦ったイロガーマです
それに、5匹いる
そして、その上には、ラコスポがいました


「・・・この間の仕返しに来た!」
そう言いました
・・・相変わらず小さいと思う
確か、イロガーマの能力は、服を溶かすだけだったけど
今は人がいないが、家に帰るまでには人が通る
もし、美柑に当たると・・・美柑が恥をかくことになります
そんなこと許しません
だからと言って、ヌルヌルする生き物に近づくのには気が引けます
そして、それのヌルヌルが5匹もいる
逃げきれない・・・
どうしよう、・・・私は柄にもなく、焦っています
戦ったとしても、あの肌を切ることは難しいと思うし、5匹もいる
1匹でも、美柑の方に行ってしまうと守る意味がなくなります
空を飛んで逃げようと思ったけど、こんなやつ相手に背を向けることがいやでした
屈辱です
せめて、美柑だけでもと思い、頑張って、美柑を逃げさせようと行動に出ました


「・・・できるのならば、やってみてください」
と、挑発した
その瞬間、私の髪の毛を使って、美柑に逃げるよう言いました
そして、少しだけ後ろを向いて、笑いかけました
それを見た美柑は走って、家に向かいました
・・・ですが


「ガマたん!そいつを止めて!!」
と、イロガーマに命令した
・・・気がつけなかった、イロガーマは、5匹ではなく、6匹いたことに!
しまった!と思い、そのイロガーマに切りかかりましたが
後ろの5匹の舌につかまりました
・・・服が溶けてく
私はトランスで右手を剣にしましたが、やはり切れません
・・・私には戦う術がありません






・・・お兄ちゃん、助けてください
私は気づけば、兄に助けを求めていました






side out






side シルヴァ






嫌な予感がした瞬間
イブの声が聞こえた
・・・お兄ちゃん、たすけてください、・・・と
・・・見よ、これがシスコンパワー
俺は、全力でイブを探した
・・・誰だ、イブに手を出した奴は・・・
一秒も経たないうちに、イブを見つけた
俺の速度を測れるものなんて無いだろう

そして、目の前には、気色の悪いカエルに捕まっている、イブと美柑さんがいた
・・・なんだこのカエルは、何そんなキタネエ舌でイブの体と、友達の妹の体を触ってんだ?
そして、そのカエルの上には、どこかで見た小さいやつがいた


「おい、お前らいったい誰の妹とその友達に手を出してんだかわかってるのか?」
と殺気全開で聞いたら、そのチビは


「だ、誰だ!」
と聞いてきた
・・・馬鹿だろ、お前
・・・ああ、うざい
そんなキモい顔で人の妹見てんじゃねえよ


「おい、顔面溶かすぞ」
と言ったら、口の端を釣り上げ


「そんなことができるのかな〜?こっちには人質がいるんだよ」
と言ってきた
それは、挑発だよな?
・・・挑発したってことは、相手に何されてもいいってことだよな?


「知らないのか?・・・俺のことを知らない奴っていたんだ」
そう言って、トランスで昔殺し屋していた頃の服装に変装した
そして、相手を睨みつけ


「俺は、銀色の破壊王、シルヴァだ、・・・蒸発しろ」
俺はそう言って、一瞬にして、イブと美柑さんを助けて
俺の名前を聞いて、青ざめたラコスポと、イロガーマに


「死ね」
と、一言いい
相手には、いや、誰にも見えない早さで相手(ラコスポ以外の全員)の体に熱を通し、通り抜けた
そしたら、一瞬にして、イロガーマの体は蒸発して骨だけになった
俺は右手を巨大な爪にし、横に振ったただそれだけの動作で、骨は粉々に砕け散った
それを見たラコスポは気絶している
・・・殺してやろうか、と思ったが
さすがにどうかと思ったから、記憶を飛ばし、右手を切りはずした
そして、ギドに連絡した


『おお、久しぶりだな、シルヴァ』
画面越しでもわかってしまう
・・・小さいな、まあ、口には出さない


「ああ、久しぶりだ」
そう言い返したら
いきなり、ギドは俺の方を睨み


『さっき、小さいと思っただろ』
と言われた


「い、いや、思ってないぞ?それは自分がそう思っているから勝手にそう意識してしまうだけだ」
と言ったら


『まあ、いいか、・・・っで、どうしたんだ?』
と聞いてきた
ああ、そうだ、こいつ・・・えっと、名前は・・・


「ちょっと待って」
そう言ってから、後ろを向いて


「なあ、イブ・・・こいつ誰?」
そう聞いたら


「確か、ラコスポですよ」
・・・ああ、ラコスポか〜
そんな奴がいたような気もする


「ありがとう」
そう言って、モニターの方に顔を向け


「そのラコスポを、捕まえたから取りに来て欲しい」
そう言ったら


『・・・はあ?地球にはザスティンがいるだろう』
はあ、部下に頼むんすか?ええ?


「たまには、体を動かせろ」
そう言うと、鼻で笑って


『残念だが俺は忙しいんだ、ほかを当たれ』
・・・うざい


「・・・お前の娘をもらうぞ?」
と冗談めかしで言うと


『・・・お前が言ったら、本当にしそうだ、・・・はあ、しょうがねえな、ザスティンに頼め』
・・・おいおい、そんなに嫌なのかよ
・・・めんどくさいけど、ザスティンに頼もっと
ああ、そうだ


「知ってると思うが、俺の妹に手を出したら誰であろうと蒸発させるからな」
と言ったら、笑いながら


『安心しろ俺とお前の中だ、お前の嫌がることくらいはわかる、しかも、今ではお前に勝てる自信がないしな」
さすがは、友だ


「ありがとう、・・・ああ、そうだ、ザスティンに聞いているかもしれないが、俺の店に来てくれたら嬉しい、名前はルナティーク、じゃあな」
そう言って、画面を消した
そして、ザスティンに、ここの地図をつけて、メールを送った
嫌な予感とはこのことだったのか
確かに嫌な事だな


「イブ、美柑ちゃん、ごめんな」
そう言うと、二人は驚いたような顔をして、どうしたのか聞いてきた


「いや、あんなクズどもが来たなんて気づけなくてさ」
と言った
そしたら、二人はいきなり赤面して、結城家に向かって走っていった






・・・少し、殺し屋だった時の感じが戻ってきてしまった
相手が気づかないうちに、蒸発したり爆ぜる、それが俺の攻撃の殆どだったな







side out




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後書き



この話(ToLOVEる)には合わない(←勝手な想像なのですが)戦闘描写を出してみました
今回の話で、イブと美柑の好感度が上がりました!
これからも頑張るのでよろしくお願いしますね!!

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