小説『項垂れ、乱れて、舞い踊る』
作者:大烏()

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──────────はい。ここからナレーションが私に代わります。(byつきびと「瑠衣(ルイ)」)


風鈴様が退室なさったあとの話に御座います。


(医者)「風鈴様はいつもああですな。・・・先ほど胸倉をつかまれました・・・トホホ・・。」


(鈴白)「大丈夫ですか・・・?あいつは俺にもそんな感じです。この間はまさかりで喉笛をかっきられるところでしたw」


(医者)「それは笑いごとではないと思うのは私だけか」


・・・正論に御座います


     
(鈴白)「まぁ、あいつの行動にはもう慣れてきたので、大丈夫です。」



(医者)「はてさて・・・貴方様は本当の風鈴様をしらないでしょう。」


(鈴白)「・・・なんのことでしょうか。」


わたくしもポカンとしてしまいました。


(医者)「風鈴様は・・・鈴白様のことを誰よりも理解しているはずです。」


(鈴白)「え・・・?」


(医者)「貴方が結核で死んでしまうような男ではないと・・・。」


(鈴白)「・・・それはただのあいつの推測にすぎません。」


(医者)「・・・と、思われますでしょ?」


(鈴白)「思われます。」


思われますね。ハイ。


(医者)「・・・先日、このようなものを手に入れまして。」


その袋には‘‘結核ニ善クキク泌薬’’と書かれていました。


・・・非常に申しがたいのですが、秘薬のヒが間違っていますよ〜・・・。


このお医者さん・・・やぶではないのでしょうか・・・。


すると鈴白様がこう申されました。


(鈴白)「あの・・・秘薬の秘が泌尿器科の泌になってますけど?」


流石鈴白様!りりしいです!


しかも泌尿器科にたとえるとは・・・・。


(医者)「おっとこれは失敬。」


(鈴白)「大丈夫なんですか?」


(医者)「・・・・多分。」



・・・その時でした。



(風鈴)「まてーい。まてまてまてーい。」


・・・・え!?


───ナレーション代わりますよ〜(by風鈴)───


只今参上!風鈴仮面!と言わんばかりにやってきたのは俺様だ。



(風鈴)「そこの医者よ。」


(医者)「はっ・・・はい。」


(風鈴)「貴様はわたくしの母上を救ったものだ。されど貴様はヤブだ。」



(医者)「いかなる理由に御座いましょうか・・・。」


(風鈴)「・・・貴様がヤブなのではないのは分かっているが、その薬は偽物だ。」


(医者)「えぇっ!?」


(風鈴)「モノホンは・・・これだろ。ホラ、秘薬の秘も神秘のピだ。これであっているだろ?」


(鈴白)「ホントだ!泌尿器科じゃない!」


・・・どこにくいついてるんだよ。


この事件は簡単だ。


この心やさしい医者が、どこぞのヤブ医者に薬をもらったのだ。



それが偽の薬だったというわけだ。


意外と鼻のきく俺は、それがただの麻薬ということがわかった。


だって臭いもん。(え



(風鈴)「ま、その医者が悪いわけではない。どこぞのヤブ医者が悪いのだろう。」


(医者)「(小声)ね?風鈴様って意外とやさしいでしょ?」


(鈴白)「(小声)そうですね・・・。意外と可愛いです。」


・・・・聞こえておる。俺は耳もネコ並に優れておる。





・・・・・その結核に効く薬をのんでから、無駄に調子が良くなったのだ。


それからというもの、鈴白が俺に対して優しくなった。


・・・・、まぁ前から優男だったのだが。


〜〜〜〜というわけで、こいつは一番の親友だ。(そんな紹介でいいの?((いいのさ。




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