小説『項垂れ、乱れて、舞い踊る』
作者:大烏()

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ある日のこと。


(風鈴)「なぁ。」


(鈴白)「なんだ。」


(風鈴)「お前って未だ虫駄目なの?」


(鈴白)「うん。」



・・・・短文で返されるとはらたつ。(^ ^#)



まぁ、それは置いといて。


そんなこんな考えていると、鈴白が話しかけてきた。


(鈴白)「風鈴、いつも迷惑かけてすまない。」


・・・!?何この雰囲気!?今から自害でもするつもりですか!?


(風鈴)「・・・・何言ってんだよ。」


(鈴白)「お前、俺のこと、どう思う?」


即答いたします。


(風鈴)「あんぽんたん。」


(鈴白)「答えを期待した俺が馬鹿だったと思う。すまない。」



(風鈴)「つまり、何が言いたい?」


(鈴白)「え?・・・ただ、俺のこと嫌いじゃないかな〜・・・って」


(風鈴)「俺がお前を好きになる理由がどこにある。」


(鈴白)「ですよね〜・・・。」


(風鈴)「ただ、俺がお前を嫌いになる理由も、無いというわけだ。」



・・・・俺今すごいかっこいいこと言ったよな〜♪(ぉぃ



・・・はっ!来る!お告げが!


(風鈴)「ふぁ・・・ふぁあああ・・・ぶあっくしょぇあああい!(くしゃみである)」


(鈴白)「おまえ!・・・まさか!?」


そのまさかです。


(風鈴)「鈴白君・・・?」


説明しよう!風鈴は、くしゃみをすることによって体内の性別を転換させることができるのだ!最初にもあったように、風鈴はオナベなのである!(解説39((あいよ。



(風鈴)「鈴白君?どうしてここにいるの?」


(鈴白)「いや、ちょっと、お前に用事があって・・・。」


(風鈴)「なぁに?それとも男風鈴にもう言ったの?」


(鈴白)「うん。言ったよ。」


(風鈴)「何って言ってた?」


(鈴白)「結構かっこいいセリフだったよ。」


(風鈴)「分かった。伝えとくね。」


・・・・・ありがとう鈴白!お前いい奴だぁ〜。(by男風鈴)


(風鈴)「それよりさ、鈴白君って、未だ虫駄目なの。」


(鈴白)「・・・・はぁ。」


(風鈴)「え?もしかしてマズイこと言った?私。」


(鈴白)「それね、さっき男風鈴からも聞かれたんだよね。」


(風鈴)「ハッ・・・ごめん・・・。」


(鈴白)「でも、なんで2人して(・・・まぁホントはひとつなんだけど。)おんなじこと聞くの?」


(風鈴)「・・・・男風鈴と気持ちは違うかもしれないけど、私は昆虫採集しに行こうと思ってたんだよね・・・・。」

(鈴白)「あながち間違ってないかもね。男風鈴もおんなじようなこと考えてただろうね。」


・・・ハイ。同じようなこと考えててすんませんでした。


(風鈴)「男風鈴に聞いてみる?」


(鈴白)「もしかして・・・・。」


(風鈴)「うん。紙縒り(こより)使えば男風鈴出てくるよ。」


(鈴白)「いいよそのままでw」


(風鈴)「昆虫採集・・・ダメ?」


(鈴白)「・・・・。まぁ、グロい虫以外なら別にいいけどね。」


(風鈴)「じゃぁ捕まえにいこうか!」


(鈴白)「・・・大丈夫かな。」


(風鈴)「ん?なんか言った?」


(鈴白)「いや、何も。」


・・・・この後鈴白は思いもよらない事態にまきこまれるのであった。





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