小説『項垂れ、乱れて、舞い踊る』
作者:大烏()

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たしか・・・・。



(風鈴)「貴様がうちの隣に越してくるまでは信頼できるものがもう一人の自分以外誰もいなかった。



父上は我の顔を見ることなくこの世を去り、母上も一度はあの医者に命を救われたが、



後を追うようにこの世を去ったわ・・・・。



使いの者と無邪気に遊んだ頃もあったが、それから数年たつと




もう玩具などには興味を示さないお年頃になったのじゃ・・・・。



それからというもの。外に出て片っ端から籠の中に虫を詰めていった。



庭で蝶を追いかけまわして捕まえたり、



台所にゴキブリが出れば使いの者に見つからんように外へ逃がしてやったり・・・・。



たまに虫と話したりもしたな・・・。うん。」



(鈴白)「つまり、お前の遊び相手は虫だったということか。」



(風鈴)「おう。まとめてくれたか。うぬ。分かりやすくするとそうなるな。」



(鈴白)「・・・・・というより風鈴様・・・。提案なんですけど・・・・。」



(風鈴)「なんじゃ。申してみよ。」



(鈴白)「ここから早く出たいんですけどw」



あ、サーセンwwwww



───数分後 ポッポ(え



(風鈴)「ひあ ういー あー」



(鈴白)「なんか風鈴ちゃんとおんなじこと言ってるのにお前は発音がおかしいんだよ。」



(風鈴)「女風鈴も言ってたのか。」



(鈴白)「言ってますた」


(゜д゜)イシンデンシーーーーン


まぁよい。



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