小説『項垂れ、乱れて、舞い踊る』
作者:大烏()

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えっ・・・ちょ・・・ま・・・え?



山太郎がしゃべった!!



てれれれってってってー(どら○え的効果音



山太郎はレベルが上がった



「しゃべる」を覚えた(何



(山太郎)「あのぉ、ぼくぅ。一応妖怪なんでぇ、怖がってもらえないとぉ、悪役にぃ、向いてないってぇ、社長にメンバー除外されるんですけどぉ。」



しかもなにとなく語尾を伸ばすという特性をもっている。かっこいいのが台無しである(ぉぃ




(風鈴)「のぉ、山太郎よ。」




(山太郎)「はぃ。なんでしょぉか。」



(風鈴)「メンバー除外されたくないんだろ?」



(山太郎)「当たり前ですぅ。ずっとこの小説出たいですぅ。」



(鈴白)「これが小説である前提か!悪い奴の味方から追い出されるのを前提としてじゃないのか!」



(秀礼)「夢がないな。」



(風鈴)「なら、俺たちの味方にならんか?」



(山太郎)「真のはなしにございますかぁ?!」



(風鈴)「ただし、語尾を地味に伸ばすの禁止な。伸ばしたら切腹。」



(山太郎)「了解っす。」



生真面目に語尾をかえるやつであった。そんなにキャラ設定ほしいのかおまえ。



(風鈴)「あと、お前!(秀礼)」



(秀礼)「俺!?」



(風鈴)「そうだお前だ。お前もこれから仲間になれ。」



(秀礼)「これから!?」



(風鈴)「あぁ、それから、風鈴様が直々に矢車家に伝わる掟を教えてやろう。」



(鈴白)「おい、俺そんなのきいてねーぞ。」



と、いうわけで、いったん帰宅。


(鈴白)「ていうかさっきのゴキブリ湧いてたとこ何処にあるかものすごく気になるんだがあああああ!!」




(風鈴)「また教えてやるから辛抱してほしいんだがあああああああ!!」




(秀礼)「で、掟ってなによ。」



(山太郎)「ぼくも気になるッス。」



山太郎が、妙にとび職のような雰囲気になっているから、地味に笑える。



(風鈴)「掟というのはだな、まず説明からだが、決まりのことだ。ウチでは掟を破ると切腹or島流し的なくらい重罪だから気をつけておけ。」


(鈴白)「おk」


(秀礼)「おk」


(山太郎)「分かったッス。」



(風鈴)「・・・お前ら返事が軽いぞ・・・・。まぁよい、ちとまっておれ。掟の書かれた巻物をさがすからの。」




えっと〜・・・確かこの辺に〜・・・。あ、あったあった。



欄間の龍の模様の口の間にあるギザってるところになんかかくしてあった。




(風鈴)「これだ。」



ばさっと、巻物を広げる。




(鈴白)「ん〜、なになに? 矢車家ニ伝ワリシ怪談話・・・・ん!?」



(山太郎)「其ノ壱、ウシミツドキ ニ 厠ヘ行クト ゴキブリ ガ 出ル・・!?」



(風鈴)「マジで!!明日うしみつどきに厠行こ。」



(秀礼)「ゴキブリが出るなんか怪談話じゃねーし。てか!俺たちが見たいのは掟なの!」



(風鈴)「あぁ、ちがっておったか。すまんな。」



こっちか。いたって普通に巻物隠しておくアレの中にあった。



(山太郎)「え〜と、 矢車家ノ掟 ・・・お、これは本物みたいっすね。」



そこにはこうかいてあった。



其の壱、早寝早起き朝ごはん


其の弐、朝は六時起床


其の参、夜は壱〇時参〇分までに就寝


其の四、貴族だからといって、己を飾ってはならない。流行に便乗したり、装飾品に金を費やしてはならない。

其の伍、勉学に励め。


其の六、庶民をいじめない。


其の七・・・・我が跡継ぎよ・・・。 続き考えといてネ☆



約束破ったものは腹筋壱〇〇〇回 背筋壱〇〇〇回 腕立て伏せ壱〇〇〇回じゃああああ!!

(この筋トレメニュー、ちゃんと体の負担をかんがえてるからネ★



(風鈴)「なっ・・・!!」



(鈴白)「たしかに、破ったらハードなことはさせられるけど・・・。」



(秀礼)「どこの小学校のお約束なんだ。」



(山太郎)「風鈴さん・・・。続き考えといてネ☆ってかいてますよ。」



(全員)「・・・どーする?」








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