第10話
side 琴吹 紬
私の名前は琴吹紬。中学3年生の中学生だったんだけど、普通に憧れているの。私が通う中学校はお嬢様学校で、全然普通とは、かけ離れていて、私はそれがそれが嫌で嫌でお父さんに私の意志で普通の高校に通いたいと真剣な眼差しでお父さんに訴えかけるの。
「・・・そうか、紬がこんなワガママいうのは始めてだな・・・いいだろう、ただし、後悔はするなよ。紬」
「あ、ありがとうっ!」
私は、やっと普通の友達が出来るっ、やっと普通の学校に行けるっと大興奮して『私立桜が丘高等学校』に入学する手続きをお父さんと共にやっていたの。
うふふ♪楽しみだわー♪
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side 平沢 唯
俺は、ようやく高校生となった朝。その時はまだ眠りについていたのだ。すると・・・
「「じりりりり!」」
二つのアラームが鳴り響く。うるせぇっ!
なんとかアラームを切り朝食を食べに、リビングへと行く。
「おはよーお姉ちゃん!」
憂はトーストを焼き、作ったスクランブルエッグを食卓へと置く。
「あー、いい匂い」
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食事を終え、制服を着る。やはりスカートは、いつまでも慣れない。下半身がスースーする。
制服は紺色一色で首に青いリボンがある。
「んじゃ。行ってきますー」
「いってらっしゃい。お姉ちゃん」
高校の入学式が始まった。それと同時に原作も始まったのである。
その頃、俺はというと・・・・
「ーーーー以上。入学生代表、平沢 唯」
また、入学生代表で立たされた。前代未聞だろうな。