第11話
さて、入学式も終り原作への道が見えてくる。
学校では、部活の勧誘が後を絶えない。
掲示板を見てみると、たくさんの部活動のチラシがあるが、まだ『軽音楽』というものがない。そういえば、唯は一週間程どのような部活をするか迷っているシーンがあったらしいな。
数日後、教室で部活入部希望用紙を睨んで『うーん』と唸っている。これは、軽音楽が無いことへのイラつきだ。
「どうしたの?唯。」
和だ。和は一緒のクラスなのだ。
「いやー。部活何かに入ろうと思っているんだけどねー」
「まだ決めてなかったの!?はぁ、こうやってニートが出来上がるのね」
む、失礼な。入るべき部活は決まったのだが、それはまだ存在しないのだ。
「ま、まぁ文化系のどれかに入ろうとは、しているんだけどね」
俺は、というかこの体が運動音痴なので運動には適してない。
「そう。ほら音楽が始まるから移動しましょう」
「はーい」
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和と共に音楽室へと足を運び、音楽担当である山中さわこ先生という人物を待っているのだが・・・
「ちょっと遅いわね」
「そうだね〜」
とまぁ、他愛の無い雑談を交わしていく。
「平沢さーん。呼んできてー」
クラスの一員である女子が言ったのだが、ん?呼びに行け?ハイハイ。
俺は入学生代表をやったのから学級委員とやらに強制させられた。はぁ、やれやれ。
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「失礼します」
職員室のコーヒーの匂いが鼻につん、とくるが。
ん?あの黒い長髪と、でこを丸出しにしたカチューシャの人物がいる。あれは・・・・ん?どこかで・・・見た気が・・・あっ!まさか!あのキャラ達はっ!
前者は秋山(あきやま)澪(みお)
後者は田井中(たいなか)律(りつ)
まさかまさかの主要キャラが二人もいるなんて、と少し怖じ気づきながらも
「先生ー」
「あぁ、ハイハイ今行きます」
音楽担当の、山中さわ子を呼び出し一緒に音楽室へといく。
あの律や澪の存在が気になって俺は先生に話しかける事に。
「先生。今のあの人達の話聞かせてください」
「ん?いいわよ。軽音楽部が無いのかという話でね?もう廃部しちゃったという話したらあの子達なんだか、軽音楽部を作るらしいの。平沢さんもどう?」
軽音楽部・・・そういえば、友達曰わく軽音楽部は廃部寸前の所を律や澪、そしてまだ見ぬ紬(つむぎ)、そして唯が部を存続させたらしい。とりあえず、俺は口を開く。
「あ、はい。考えておきます」
「ふふ。」