小説『俺は平沢唯に憑依してしまう。【完結済】』
作者:かがみいん()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

第13話

side 平沢 唯

さて、次の日も学校に行き、掲示板を見ると掲示板に新たに「軽音楽部」のチラシが貼ってあった。

そこには、ギター募集と書いていた。

俺は原作を楽しみたいし、ギターにも興味あるしバンドにも興味が出てきたのでこの部に入ると決心した。

ーーーー

「とりあえず、軽音楽という部に入ろうと思います!」

和に報告を伝える。和は驚いた表情で俺に

「唯。その軽音楽部って何する部か分かっているの?」


うむ、分かりきっているが。

「なんだかバンドするらしいのね?楽しそうと思って、つい」


「くすっ。頑張って。唯」

あぁ、頑張るよ。和。


ーーーーー

で、学校が終わり、帰宅して
俺は、憂に軽音楽部に入る。という事を話したら・・・・


「すっごい!楽器とか弾いて歌うんだ!お姉ちゃん!」


あぁ、だが俺がボーカルをやるのだろうか?澪あたりがやってくれそうだが、澪を始め律、紬は俺のことは知らないはずだ。それに友達曰く、澪は恥ずかしがり屋らしいからな。


はぁ、まだ知り合ってもないのに、こんなに知ってるのなんて、あり得ない話だ。


「あははっ。頑張るよー」


次の日の朝、担任に部活入部希望用紙を出し、あれよあれよと時間が過ぎ・・・・


放課後、俺は軽音楽部に行くために音楽室へと緊張の表情で一歩一歩、近づく。


来た・・・・俺は、ついに原作に入り込める。さぁ、俺を楽しませろよ!


ゆっくり、ゆっくりとドアノブに手をかける。緊張しすぎて、手が震える。


「スゥー、はぁ、」


深呼吸し、入ろうとするが後ろから急に


「あなたが平沢唯さん!?ギターが上手いんだってね!?」


突然、田井中律が話しかけられた。俺はギターなんて弾けないと思うんだが、コードだけは覚えている。


「や、あの、私は・・・・」

「さぁさぁ!入って入って!」


話を聞かない人だな。俺の腕を掴み、ずんずん音楽室へと入る。


すると、秋山澪、金髪で眉が特徴的な琴吹(ことぶき)紬(つむぎ)だっけか?がこちらを見て驚きの表情をする。嬉しい表情も伺わせる。

さて、俺の目の前にショートケーキと紅茶がある。


三人とも、俺を見る。


「ど、どうぞ」

「は、はぁ」


じー、と見ている。食べづらい。何とかケーキを口にし


「ん?これっ・・・・」

かなり旨い。甘過ぎず、ちょうどいい甘さでスポンジもかなりふわふわしている。


「お、美味しくなかった?」

このケーキを持ってきたであろう琴吹紬は悲しそうな顔で聞いていた。


「あ、いやっ、すごく美味しいよ!」


それを聞き皆は、ほっとしている。

「あ、あの・・・私初心者ですけど、入るのはダメですか?」


ここでダメ、ということになったらこれからどうなるのだろうか?想像できない。頼むぜ、律、澪、紬。



「あ、い、いいよ!初心者でも大歓迎だよ!」

「そ、そうだぞ?気にしなくていいから、な?」

「そ、そうよ。またお菓子とか用意するから」


三人は、笑顔でそういってくれる・・・いい人達だ


俺は軽音楽部に入部することが出来たのだった。

-14-
Copyright ©かがみいん All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える