第26話
Side 中野 梓
私は、軽音楽部に入って先輩方が記念にと記念撮影をやるらしいんだけど・・・
「よしっ、こっちも準備万端だぞ」
律先輩はカメラをセットして私達は音楽室にある長椅子に座り、カメラを向いていたんだけど・・・
「・・・くすっ」
ムギ先輩が赤ちゃんの人形を持っていたので気になったけど・・・何なんですか?それは・・・
「梓ちゃん、前向いて」
唯先輩が私の肩に手を置いたので、私は、ちゃんと前を向いてカメラのシャッターを待つ事数秒後・・・
カシャッ
ようやく記念撮影が終わったので、ムギ先輩がお茶を淹れたり、お菓子を用意して私は思わず
「え!?ちょ、いいんですか?」
この前お菓子やお茶の事を許したんだけど、ムギ先輩の自由な行動に私はツッコミを入れちゃった・・・
「大丈夫大丈夫。さわちゃんだって飲んでいるじゃん」
え?先生はまだこの部室に来ていない筈なんだけど・・・
「そうよー。もっとじゃんじゃん持ってきなさい。私が許可するわ。あ、おかわりお願い出来るかしら?」
い、いつの間にいたんですか!?さっきまでいなかった筈なのに!
「後、やっぱり猫耳似合うわねー。梓ちゃん」
「へ?」
私は恐 る恐る頭に手を乗せると・・・黒色の猫耳カチューシャが私の頭に乗っていた事が分かったんだ・・・
この部変だっ!と後悔しても遅い私はムギ先輩が淹れてくれたお茶を優雅に啜っていたんだーー。