第35話
学園祭ライブが終わり、休日。
俺、憂、和は、その休日遊ぼうとしていたので、俺、憂は今、和を集合場所にて、待っている。
「えへへ〜。楽しみだね〜。お姉ちゃん」
「そうだね〜。憂」
俺、憂は、のほほんとしながらも、和を今か今かと待っている。すると、和がやって来た。
「あ、ごめん待った?唯、憂」
「「全然待ってないよ〜。和ちゃん」」
俺、憂は同時に言葉を発し、和は
「くすっ。そう。じゃ、行こうか」
「「は〜い」」
俺、憂は本当に姉妹なのな、と再確認する事が出来た。
和、憂と共に映画行ったり、ショッピングに行ったりと、休日を楽しんでいた。
「は〜。次、どこ行こっか?お姉ちゃん、和ちゃん」
「そうだね〜。そろそろお茶にしない?和ちゃん」
「うん。そうね。お茶にしよっか」
俺、憂、和はキヤッキヤッと次の目的地へと行くのだが、男が二人、俺達の近くに近づいて来た。何の用だろうか?
「(A)ねー、一緒に遊ばない?俺達と。」
ナンパだ。人生初のナンパをされた。だが、憂、和は
「す、すみません。お断りします」
「本当に申し訳ないわ」
憂、和は深々と頭を下げたので、俺も一礼。
「(B)えー。いいじゃん。遊ぼうよー」
この男達は、しつこく言ってくる。また、憂、和は
「ほ、本当にすみませんが、私達は今、お茶にしようと思いまして・・・」
「だから私達は、忙しいのです。申し訳ありません」
憂、和は俺の手を握り『行こう』と話し、俺も、そそくさと歩く。
「(A)えー!だから一緒にそのお茶にしようか!うん!それだ!」
「(B)おー!お前は頭がいいな」
一人は憂に、一人は和の手首を掴み、慌てている。
「ち、ちょっと。離してください!」
「け、警察呼ぶわよ!」
だが、男達は手を離さない。憂は涙目だ。許さない。憂を悲しませる奴は許さない。和が嫌がっている姿なんて、見たく無い。許さない。
「(A)おー。君も可愛いなー」
憂を引っ張りながら俺へと近づいて来る。やめろ。やめろ。憂が痛がっている。やめろ。
俺の手首を掴み、暴れる憂は、
「きゃっ!」
ずてん。と地面に尻餅を・・・俺は、理性が、飛んだ。よくも、憂を・・・
「・・・おい。そいつに何やった?・・・」
「(A)んー?君、気が強いんだねー」
「(B)俺、君みたいな子、好きだなー」
そんな事は、聞いていない。何やっていたかを聞いただけだ。
男は、再び和や憂を力で、抑えている。やめろ。男は俺の肩に手を置いた。俺は
「・・・おい。汚ねぇ手で、さわんじゃねーよ・・・コノヤロー・・・」
俺は男達に『ギンッ!』と睨んだ。男達は、
「「ひ、ひぃっ!」」
と悲鳴をあげ、どこかへと逃げる。それよりもだ。
「・・・憂。大丈夫だから・・・泣かないで・・・」
「ひ、ひっく。お、お姉ちゃーん!」
憂は俺を抱きついて泣く。俺は、あやすように、憂の頭を撫でる。
「・・・さ、お茶しようか。憂、和ちゃん・・・」
「うん!」「え、ええ」
ーーーーーー
喫茶店に入り、お茶をしている。憂はケガが無かったようだ。安心した。和は、
「びっくりしたわよ。唯。私、唯が怒った事、今日初めて見たもの」
和は、笑顔で今日の恐怖が無かった事にしているようだった。
「えへへ〜。私は二回目だよ?和ちゃん。今日も格好良かったな〜。」
憂も、泣き止んで、ぱあぁと笑顔を・・・本当に良かった。
「へー。その事を詳しく聞かせてくれない?憂、唯」
「うん!いいよ!」
「い、いや〜。お恥ずかしい〜」
俺は照れるが憂は、とても嬉しそうに話していたので、止める気は無い。はぁ、やれやれ。