小説『誠の時代に』
作者:真田尚孝()

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「お前がもし失踪しないでいたら、一体今はどんな感じになってただろうな……あ、俺今年から大学院生なんだぜ?散々お前にバカだのなんだの言われてた俺が……」


どこか遠くを見るような目は、特に何かを見つめているわけではなかったが、何故かそうしてしまっていた。


今年から大学院生と言うと年齢的な計算上変に感じるだろうが、別に大学や高校を単位が取れずに留年したと言うわけではない。
単に大学3年を向かえる前に、大学の友人数人と休学して1年間アメリカの大学に語学留学していたからだ。


4年になり就職も考えたが、まだまだ色々な言語を勉強したいと思い、語学系の大学院への進学を決めた。

無論英語はマスターした。今度はどの国の言葉にしようか……まだ悩んでいる。

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