2人がいなくなった部屋では、近藤と土方の両名が唖然としたまま取り残されていた。
「いやぁ……これで安心だな、トシ」
「まぁな……これで山崎の心配もする必要がなくなったかぁ……あ、まだ誠太のがあった」
「む?二瓶君に何かあったのか?」
チッと舌打ちする土方に、近藤はニコニコと笑ったまま尋ねた。
「いや、アイツの悩みだけは絶対に尽きないってことだけさ……近藤さん、あんたに話してたら日を跨ぐぞきっと」
はぁ……と溜め息をつく土方。
近藤はニコニコしたままはてなマークを浮かべるだけ。
そんな2人のやりとりは誰も知らない。