小説『夜天と勇気と決闘者』
作者:吉良飛鳥(自由気侭)

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 Side:クロノス


 「行け、ジャンク・ウォリアー!キングもけもけに攻撃!叩き込め『スクラップ・フィスト』!!」
 「ダァァァ!!」


 ――バガァァァン!!


 「うわ〜〜〜…」
 茂木もけ夫:LP1300→0


 「おっし、私の勝ち!つーか楽勝?」

 「流石や裕奈♪」
 「く〜〜〜ジャンク・ウォリアーもやっぱ格好いいぜ!!」


 あ、ありえないの〜ネ…まさか茂木が倒されると〜は…!
 彼とデュエルした者〜はやる気を削がれて2度とデュエルできなくなるの〜に、どうしてあの3人には通じません〜〜の!?

 アカデミア代表こそ、万丈目〜が勝ち取ったの〜でブルーの面目は保ちました〜が、このままで〜は…!
 特に明石裕奈、八神はやて、遊城十代の3人〜〜は、早急になんとかしない〜と…。

 む…そう言えばこんな時期に新任教師に1人応募が…くふふふふ良い事を思いついたの〜〜ネ♪
 今度こそ覚悟するの〜ねドロップアウトど〜も!!











  遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX30
 『赤は強いぜ、赤は!』










 Side:はやて


 で、結局本日のもけもけで何発目や?


 「もけ夫君で目出度く10人目。ついでにこれで私、はやて、十代のレッド生に倒されたブルー生も目出度く10人目。」

 「やなぁ…てか、私等にこんなにポンポン倒されるなんてブルーの実力は大丈夫なん?」

 「ダメでしょ?準とカイザー、明日香と委員長と雪乃ん以外には期待出来ないくさい。」


 ホンマやな。
 てか白塗り先生は私等排除しようとブルー生を嗾けるんはかめへんけどもう少し質の高いデュエリストは選べんへんのやろか?
 ハッキリ言うて、今まで叩きのめしたブルー生よりも、模擬デュエルしたレッド生の方が強いデュエリストおんで、ホンマに。


 『その辺は、植えつけられたエリート意識のせいではないでしょうか?
  最上級クラスに所属していると言う事実のみで発生した驕りがデュエリストとしての腕を鈍らせているのかと…』

 『アインスの意見には諸手を挙げて賛成さね。』


 アインスに和美ちゃんもそう思うか。
 まぁ、そうやろな…皆決して地は悪無い筈なんやけど最上級クラスに所属してる言う満足感で成長しとらへんのやろね。


 「先ず間違いねーでしょ?大体中等部からの持ち上がりは問答無用でブルーってのが間違ってるって。」

 「マッタク持って裕奈の言うとおりやな。」

 せやけど其れを提言したところで白塗り先生は聞かへんやろ。
 校長先生までは話通らへんと思うし。


 「ま、来たら返り討ちにするしかねーでしょ?十代や準レベルが来なければ多分余裕で勝てるし。」

 「せやな。白塗り先生の刺客は倒して何ぼや。」

 来る端から倒してけば其のうち諦めるやろ。



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・

 ・・・



 と、そう思ってたんやけど、そうは行かへんのが現実。
 只今絶賛デュエルリングに呼び出されております〜…勿論白塗り先生に!

 てか、裕奈がもけもけ倒したの昨日やで?
 昨日の今日とかドナイな神経しとんねんコイツ!!

 にしても今日はブルーの生徒がおらへんな…如何言う事や?


 「ゴホン、本じーツ集まってもらったの〜は、今度赴任予定〜の新任教師〜とデュエルしてもらうためなの〜ネ。
  彼女〜は非常に高いタクティクスを持ったデュエリストなの〜デ、心しておいた方が良いの〜ネ。」


 …何考えとんねんコイツ。
 新任予定の教師に私等潰させるとか頭オカシイんと違うか?


 「今更でしょこの白塗りが頭オカシイのは。」

 「え?クロノス先生って頭オカシイのか?……そう言えばちょっと不思議な髪型だよな。」

 「「アンタが言うな。」」


 流石の十代や。
 てか、髪型云々は一部重力に逆らってる部分があるアンタが言うても説得力のかけらもないからな?
 それと今の場合の『オカシイ』は髪型よのうて頭の中身の方や。


 「?」

 「分らへんのやったらえぇて。」

 で、その新任さんは誰やの?
 『彼女』言うからには女性なんやろけど…


 「ふっふっふ…入ってきなさ〜い!」

 「は、はい…あの、失礼します…」

 「「「……………え?」」」


 ちょぉ待って、この人?
 この眼鏡の美人さんが?……ホンマかいな…
 如何見ても白塗り先生の陰謀に加担するような人には見えへん…裕奈、もしかして…


 「間違いねーでしょ。絶対『生徒と軽くデュエルしてみろ』ってな感じにしか言われてねーって。」

 「やっぱ、そうやろなぁ…」

 今までのブルー生みたいに『レッド潰す!』って感じはせぇへんもん。
 …せやけどこの人は強い――それは間違いないやろ。


 「多分な。見た目はそうは見えないけど、デュエリストのオーラは隠しきれるものじゃないぜ!」

 「はぁ…ありがとうございます?」


 しかもごっつ良い人そうや〜〜!
 それだけに白塗りに騙されて……


 「騙すとは人聞きが悪いの〜ネ。新任教師となる彼女〜に、アカデミア生徒の実力を感じて欲しいと思っただけなの〜ネ。」

 「「だったらブルー生徒使え。」」

 「ちっちっち…ブルー生徒は最上級クラスで強すぎるの〜ネ。
  最下級クラスであるオシリスレッドの実力を見てもらってこそ指導の仕方も分かると言うものなの〜ネ。」


 口だけは達者な白塗りやな……まぁ、えぇわデュエルすればいいんやろ?
 …時に新米先生は名前なんて言うん?


 「あ、申し遅れました。北森玲子と言います。」


 北森玲子…せやったら玲子先生やね。
 私は八神はやてや、よろしくな?


 「明石裕奈っす!」

 「遊城十代、よろしくな先生!」

 「はやてさんに、裕奈さんに、十代さんですね。宜しくお願いしますね♪」


 うん、ホンマに良い人やなこの人は。
 …ん?でも実情知らんで私等のデュエル相手になっとんのよね玲子先生は?

 「なぁ、クロノス先生、私等が勝ったら玲子先生はどうなるん?…まさかとは思うけど不採用とか言わへんよね?」

 「(ビックゥ!)なななな、何を言っています〜〜ノ。そんな事は無いの〜ネ。
  勝てばブルー寮勤務、負ければレッド寮勤務です〜ノ。今のプレッシャーはなんなの〜ネ…」


 やったらえぇわ。
 心置きなくデュエルできるしな。
 で、誰が玲子先生と戦えばえぇのん?
 1人で3人相手するわけや無いでしょ?


 「当然なの〜ネ。シニューラ高森〜が戦いたい相手を選ぶの〜ネ。」

 「はぁ、私がですか。」


 ま、ある意味公平やな。
 さて誰やろか?


 「そうですね…それじゃあ、はやてさんお願いできますか?」

 「ん?私か〜?」

 かめへんよ?寧ろラッキーって感じや♪


 「あ〜〜…良いなはやて。俺もデュエルしてぇ!!」

 「いやいや、十代はこの間アカデミア代表戦で準と三沢と戦ったっしょ。
  私は昨日もけもけ倒したし…此処ははやてに任せようぜ?」

 「あ〜…言われてみればそうだな。ちょっと残念だけど、頑張れよはやて!」

 「任せときや2人とも。」

 やる以上は勝ってなんぼやからね。
 ほな、行こか?


 「はい、お願いしますね。」

 「此方こそや♪」

 今回はドナイな理由くっつけて私等排除する気か知らんけど、言わんところを見ると私が負けたら言う気やろうな。


 「其れで〜ハ、デュエル開始なの〜ネ!」


 せやけど思い通りにはならんからな?
 玲子先生は負けてもレッド寮に来るだけやから遠慮は要らんやろ。
 寧ろ遠慮する方が失礼や!


 「デュエル!」
 「デュエルです。」


 はやて:LP4000
 玲子:LP4000


 「え〜と…こう言う場合のデュエルって生徒さんが先攻ですよね普通は?」

 「ん?ん〜〜?どうやろ?まぁ、一般的にはそうやないの?」

 「ですよね。なので、はやてさんの先攻でどうぞ。」


 ドンだけ良い人やねんこの人…まぁ、せやったらありがたく先攻は貰うわ。私のターン!

 「手札から速攻魔法『手札断殺』を発動。互いのプレイヤーは手札を2枚捨て、その後デッキから2枚ドローする。
  カードを2枚伏せ…『インフェルニティ・コマンドー』を攻撃表示で召喚や。」
 インフェルニティ・コマンドー:ATK1200


 コマンドーは攻撃表示で存在する限り戦闘では破壊されんし、手札0の効果も中々やで?これでターンエンドや。


 「私のターンですね。ドロー。…手札からフィールド魔法『パペットキングダム−チェスボード』を発動しますね。」


 フィールド魔法…此れはまるでチェス盤やな。
 ドナイな戦術やろか?


 「このフィールド魔法の効果で私は1ターンに1度レベル4以下の『パペット』と名の付く戦士族モンスター1体を特殊召喚出来ます。
  その効果で『パペット・ポーン』を守備表示で召喚します。」
 パペット・ポーン:DEF1200


 「更にパペットポーンをリリースし、手札から魔法カード『プロモーション』を発動します。
  この効果でデッキから『パペット・ポーン』と『パペット・キング』以外の『パペット』と名の付く戦士族モンスター1体を特殊召喚します。
  私がデッキから特殊召喚するのは『パペット・クィーン』です!」
 パペット・クィーン:ATK2200


 「続いて魔法カード『死者蘇生』を発動し、私の墓地から『パペット・キング』を蘇生召喚します。」
 パペット・キング:ATK2800


 「パペット・キング…そか、私が使った手札断殺で墓地に送ったんやね?」

 「はい。そして、同時にその効果で死者蘇生も引き当てました。」


 引きも強いな…でもそれ以上に行き成りの上級モンスター2体とは出来るな?
 しかもマダ通常召喚権は残ってる。


 「マダマダ行きます!
  私のフィールドに『パペット・クィーン』と『パペット・キング』が1体ずつ存在するとき『パペット・ナイト』は手札から特殊召喚できます。」
 パペット・ナイト:ATK2100


 「最後に『パペット・ビショップ』を攻撃表示で通常召喚しますね。」
 パペット・ビショップ:ATK1800


 な…!1ターンで4体ものモンスターを揃えたやと?
 私や裕奈にも引けとらん速さや…こら凄いな。


 「そしてパペット・ビショップの効果。このカードが攻撃表示で存在する時、私のフィールドの『パペット』の攻撃力は500ポイントアップします。」

 「へ、ちょぉ待って?と言う事は…」


 パペット・ビショップ:ATK1800→2300
 パペット・ナイト:ATK2100→2600
 パペット・クィーン:ATK2200→2800
 パペット・キング:ATK2800→3300



 …マジンコデ?
 流石にちょっとキツイでこれは…


 「おぉ!玲子先生スゲェ!!」

 「やっべ、本気で強いじゃん!」


 十代と裕奈も驚くわな。
 白塗り先生は……ほくそ笑んでるわ。
 まぁ、状況だけ見ればこのターンで終わりやからね…


 「バトルフェイズ。パペット・キングでインフェルニティ・コマンドーに攻撃します!『マジェスティックチェッカー』!」


 普通やったらな!

 「トラップ発動『インフェルニティ・インフェルノ』!
  手札を2枚まで捨て、捨てた枚数分デッキから『インフェルニティ』と名の付くカード墓地に送る。
  私は2枚の手札を全て捨て、デッキから『インフェルニティ・デーモン』と『インフェルニティ・ネクロマンサー』を墓地に送る!
  そして手札が0枚になった事でインフェルニティ・コマンドーの効果発動!手札が0枚の時元々の攻撃力は2000になる!」
 インフェルニティ・コマンドー:ATK1200→2000


 「攻撃力が…!でも、攻撃力はパペット・キングの方が上です。」


 ――ガァァン!


 「く…!!」
 はやて:LP4000→2700


 せやけど攻撃表示のコマンドーは戦闘では破壊されへんで?
 どないする?


 「此処は攻撃します!続いてパペット・クィーンの攻撃、『チェックメイトフラッシュ』!」


 ――ドゴォォォン!


 はやて:LP2700→1900


 「更にパペット・ナイトの攻撃!『ジャンプチェッカー』!」


 ――ドスゥゥゥン!


 はやて:LP1900→1300


 「最後の1体、パペット・ビショップで攻撃です。『マジックチェッカー』!」


 ――ゴォォン!


 はやて:LP1300→1000
 「くぅ…効いたぁ…一気にライフが初期値の1/4になってもうた…激しい攻めやね?」

 大人しそうな顔して中々どうして…魂に響く攻撃してくるやないの♪


 「はい。…実を言うと昔はこんなデュエルはしていなかったんです。
  徹底的に守備を固めて相手のデッキを破壊して勝つ戦法をとっていたんです。」

 「ほへ?そうなん?」

 意外やな…マッタク以って真逆の戦術やん。
 其れがどないしてこんな激しい『攻め』のデッキに?


 「ある人とデュエルした時に言われたんです『守ってばっかで闘わずに勝ってもデュエリスト同士の魂の交流は生まれない』って。
  そのデュエルで初めて自分から攻撃したんです…結果は負けちゃいましたけど、でも初めて心から楽しいデュエルが出来たんです。
  それからデッキを組みなおして、モンスター以外は略全てのカードを入れ替えて闘えるデッキにしてみたんです。」

 「そやったんか……良いデッキや。響いたで今の攻撃!」

 「削りきれませんでしたが。…カードを1枚伏せてターンエンドです。」


 良いデュエリストに会って変わる事が出来たんやね。
 せやったら今の攻撃には全力で応えんといかんな!私のターン!…よし、行ける!

 「今度は私の『ハンドレス』の真髄みせたる!『インフェルニティ・ミラージュ』を召喚!」
 インフェルニティ・ミラージュ:DEF0


 「インフェルニティ・ミラージュは手札0枚の時、自身をリリースして墓地の『インフェルニティ』を2体特殊召喚する。
  インフェルニティ・ミラージュをリリース!出番やで『インフェルニティ・デーモン』『インフェルニティ・ネクロマンサー』!」
 インフェルニティ・デーモン:ATK1800
 インフェルニティ・ネクロマンサー:DEF2000


 さぁ、此処からがハンドレスの真骨頂や…手加減無しで行くで?
 先ずはインフェルニティ・デーモンの効果!
 手札0で特殊召喚に成功した時デッキから『インフェルニティ』と名の付くカードを手札に加える事ができる!
 私が手札に加えるのは永続魔法『インフェルニティ・ガン』や!


 「インフェルニティ・ガン来たーー!!」
 「行っけー、はやて!!」


 勿の論や!

 「『インフェルニティ・ガン』を発動し、インフェルニティ・ネクロマンサーの効果発動!
  手札0枚の時、墓地からインフェルニティ1体を特殊召喚出来る!この効果で『インフェルニティ・リベンジャー』を召喚や!」
 インフェルニティ・リベンジャー:DEF0


 ほな行こうか?

 「レベル3のインフェルニティ・ネクロマンサーとレベル4のインフェルニティ・デーモンにレベル1のインフェルニティ・リベンジャーをチューニング。
  黒き炎の刃が天と地の狭間を切り結ぶ。シンクロ召喚、烈火の将『煉獄剣士 シグナム』!」
 『瞬刃烈火…迷いは無い。』
 煉獄剣士 シグナム:ATK3000


 更にインフェルニティ・ガンの効果。
 手札0の時、このカードを墓地に送り、私の墓地のインフェルニティを2体まで特殊召喚出来る。
 もう一発頼むで『インフェルニティ・デーモン』『インフェルニティ・ネクロマンサー』!


 インフェルニティ・デーモン:ATK1800
 インフェルニティ・ネクロマンサー:DEF2000


 「また手札0でその2体…と言う事は…!」

 「正解や。インフェルニティ・デーモンの効果でデッキから『インフェルニティ・ファントム』を手札に加える。
  そして、今手札に加えた『インフェルニティ・ファントム』は手札がこのカード1枚のみのとき特殊召喚出来るんや。」
 インフェルニティ・ファントム:DEF1300


 でもってネクロマンサーの効果で再びリベンジャーを蘇生すんで?


 インフェルニティ・リベンジャー:DEF0


 「レベル3のインフェルニティ・ネクロマンサーとレベル4のインフェルニティ・デーモンにレベル1のインフェルニティ・リベンジャーをチューニング。
  煉獄に、虚空を切り裂く雷鳴が轟く!シンクロ召喚、金の閃光『インフェルニティ・ヴァルキリー−フェイト』!」
 『疾風迅雷!』
 インフェルニティ・ヴァルキリー−フェイト:ATK3000


 って!フェイトちゃん『真ソニック』かい!…気合入ってるなぁ…。
 まぁ、せやったらドンドン行こか?

 「更にレベル4のインフェルニティ・コマンドーに、レベル3のインフェルニティ・ファントムをチューニング!
  煉獄より出でし鉄槌よ、その力で眼前の敵を粉砕せよ!シンクロ召喚、鉄槌の騎士『煉獄鉄騎 ヴィータ』!」
 『おし…行くぞ!!』
 煉獄鉄騎 ヴィータ:ATK2500


 「一気に上級モンスターが3体も…!」

 「いんや、まだ終わりやないで?」

 「まだ続くんですか!?」

 「せや!墓地の『インフェルニティ・シャーマン』の効果発動!
  手札0の時このカードとこのカードを含むモンスターを除外する事でモンスターをシンクロ召喚できる!
  私はレベル1のインフェルニティ・ミラージュとレベル4のインフェルニティ・デーモン、
  レベル3のインフェルニティ・シャーマンを除外してチューニング!
  天と地の狭間、煉獄から挫けぬ翼が空に舞う!シンクロ召喚、不屈の心『インフェルニティ・ウィッチ−なのは』!」
 『全力で行こう、はやてちゃん!』
 インフェルニティ・ウィッチ−なのは:ATK2500


 勿論の全力全壊や!
 此れにて『起動六課』の隊長陣勢揃いや!


 「手札0枚から上級モンスターが4体も…!凄いですはやてさん!」

 「全力に全力で応えるんはデュエリストの礼儀やからね。バトルや!フェイトちゃんでパペット・ビショップに攻撃!」

 『撃ち抜け…雷神!』
 「Jet Zamber.」


 ――ズバァァ!!


 「きゃぁ!」
 玲子:LP4000→3300


 「更にフェイトちゃんの効果、手札0枚で戦闘を行った時、ダメージステップ後に相手フィールド上のモンスターを全て破壊する!」
 『プラズマランサーファランクスシフト。撃ち抜け…ファイアー!!』


 ――ドガァァァァァァァァン!!


 守備モンスターが居ったら追加ダメージなんやけど…ま、しゃー無いか。
 けどパペットモンスターは全て破壊したで!


 「一気に全滅だなんて…けど、カウンタートラップ『シークレットピース』を発動します。
  私の場の『パペット』が効果破壊されたときデッキからレベル4以下の『パペット』を特殊召喚します。
  この効果で『パペット・ルーク?』を特殊召喚します!そしてこのモンスターは戦闘では破壊されません。」
 パペット・ルーク?:DEF1800


 む、カウンターじゃなのはちゃんでも無効にできへんな…。
 けど、その戦闘耐性も…頼むでヴィータ!


 『任せとけ!轟天爆砕…ギガントシュラ〜〜〜ク!!』


 「戦闘では破壊できないんですよ!?」

 「せやね。けどヴィータは手札0の時、戦闘を行う相手モンスターの効果を無効にし、
  戦闘破壊したモンスターの効果を無効にしてゲームから除外する!
  この効果でルーク?の戦闘耐性は無くなるで!」

 「そんな…!」

 『うらぁ…ぶっ飛べぇ!!』


 ――バガァァァン!!


 追撃のダイレクトアタックやシグナム!


 『了解です、主はやて!覇ぁぁ…飛竜一閃!』


 ――ゴォォォォォ!!


 玲子:LP3300→300
 「きゃあ…す、凄い…!」

 「此れで最後や…強かったで、玲子先生♪なのはちゃんでダイレクトアタック!」
 『全力全壊、スターライトォォォ…ブレイカァァァ!!』


 ――バガァァァァン!!!


 「きゃぁぁぁ…!!」
 玲子:LP300→0


 私の勝ちや!…良いデュエルやったな?


 「はい…負けちゃいましたけどとても楽しかったです。」

 「全力デュエルやから当然やて。」

 「流石ははやて♪」
 「やっぱハンドレスはスゲェ!!」


 ありがとさん♪
 さて、私が勝った訳やけどこのあとドナイするんや白塗り先生?


 「ぐぬぬぬぬ…し、シニューラ北森〜はレッド勤務なの〜ね…!こ、此れで解散です〜ノ!!」


 ――シュン!


 「…逃げたな。」
 「逃げたね。」
 「クロノス先生、足速え♪」


 ホンマ、逃げ足は驚きの速さやね。


 「あの〜…あの方はどうして行き成り…」

 「気にしたら負けだっぜ玲子ちゃん。野望崩れた悪役なんてあんなもんだから。」

 「はぁ…そうですか。」


 ま、気にしたらアカンて。
 そないな事より、レッド勤務言う事みたいやし、改めてよろしくや♪


 「一度必要なものを取りに戻りますから正式赴任は週明けになりますけど…はい、宜しくお願いしますね♪」

 「おう、宜しくね玲子ちゃん!」

 「今度、俺ともデュエルしてくれよ!」


 なはは、十代はしゃーないなぁ。
 せやけど、玲子先生が来たら、ま〜たレッド生の実力が上がるな。
 うん、えぇ事や♪














   To Be Continued… 






 *登場カード補足




 パペット・ポーン
 レベル3    地属性
 戦士族
 ATK800    DEF1200



 パペット・ビショップ
 レベル4    地属性
 戦士族・効果
 このカードが表側攻撃表示で存在する時、
 自分フィールド上に表側表示で存在する「パペット」と名のつく戦士族モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
 ATK1800    DEF1000



 パペット・ルーク?
 レベル4    地属性
 戦士族・効果
 このカードは戦闘によっては破壊されない。
 ATK1200    DEF1800



 パペット・ナイト
 レベル5    地属性
 戦士族・効果
 自分フィールド上に「パペット・クィーン」と「パペット・キング」が1体ずつ表側表示で存在する時、
 このカードは手札からリリース無しで特殊召喚出来る。
 ATK2100    DEF1500



 パペット・クィーン
 レベル6    地属性
 戦士族
 ATK2200    DEF2500



 プロモーション
 通常魔法
 自分フィールド上の「パペット・ポーン」1体をリリースして発動する。
 デッキから「パペット・ポーン」と「パペット・キング」以外の「パペット」と名の付いた戦士族モンスター1体を特殊召喚する。



 パペットキングダム−チェスボード
 フィールド魔法
 1ターンに1度、手札からレベル4以下の「パペット」と名の付く戦士族モンスターを特殊召喚出来る。
 また自分のターンのドローフェイズにカードをドローする代わりにデッキから
 「パペット」と名の付く戦士族モンスター1体を手札に加える事ができる。



 シークレットピース
 カウンター罠
 自分フィールド上の「パペット」と名の付く戦士族モンスターが相手の効果で破壊された時に発動できる。
 デッキからレベル4以下の「パペット」と名の付く戦士族モンスター1体を特殊召喚する。



 

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