小説『夜天と勇気と決闘者』
作者:吉良飛鳥(自由気侭)

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 Side:はやて


 カイザーが吸血鬼のオバサン倒して数日。
 只今、裕奈と一緒に大浴場でお風呂の真っ最中〜〜。


 デュエルが終わったらクロノス先生は、バッチリ見事に元に戻ってたわ――私等が行ったら店で店長とデュエルしてたけど。

 元に戻ってから、クロノス先生も随分変わったな。
 レッド生を『ドロップアウト』呼ばわりしなくなったし、本気で『教え導こうとしてる』のが分るな。
 うん、『教育者』としてのあるべき姿やね。


 せやけど、ソレとは別に、アレ以降『セブンスターズ』の襲撃がないんはちょお不気味やな?
 連続して2人も倒されたから警戒しとるのか、或いは元々個人が好き勝手やる連中なのか…其れは分らへんけどね。


 「まぁ、襲撃無いなら無くても良いじゃん?大体頻繁に来られてたら私等も身が持たないっしょ?」

 「確かにそうやな。……時に、十代達はどないしよ?」

 この前のデュエルからと言うもの、十代や皆には『迷い』が見える。
 あないな『命がけのデュエル』を目の当たりにしたら当然かも知れへんけど……迷いがあるままじゃアカンよね?


 「だねぇ…つっても此ればっかりは如何しようもねーと思うよ?
  私とはやては前世でガチの命懸けの戦い経験してるからアレだけど…十代達は未経験だからね〜…
  まぁ、十代が立ち直れば他の皆も立ち直るとは思うんだけど…」

 「やね。十代は周りに与える影響大きいからなぁ?」

 何とかして『デュエルの楽しさ』が『怖さ』を上回る事でも起きてくれるといいんやけどなぁ…











  遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX41
 『VS青眼の白龍!』










 「店長にでも頼んでみる?ショップ大会でも開いて貰って…」

 「ソレも悪ないなぁ?」

 『ストラクチャーデッキ限定大会』とかも面白そうや。
 けどアレやなぁ…なんかこう『インパクト』に欠ける気がするなぁ?

 例えば優勝者には『ガツン』と来るような賞品があるとか…


 「インパクトかぁ……なら優勝者には!」

 「優勝者には?」

 「『ドキッ!高町教官と1日マンツーマン戦闘訓練』をプレゼント!」

 「別のトラウマ生まれてまうわそんなモン!!」

 確かにインパクトはあるけどな!?


 「更に!」

 「まだあるん!?」

 「訓練後はシャマル先生の愛情たっぷりの手料理が振舞われます!」

 「優勝者殺す気か!?」

 「やっぱインパクト求めるなら此れ位は必要でしょ!」

 「せめてもちっと平和的な物の例えは出来へんのかい!!」

 流石は裕奈…例えのベクトルが半端やないわ。
 まぁ、今のを生き残ったら間違いなくメンタルが超強化されて『鋼の心』を入手やね…



 ――ガラガラガラ…



 ん?誰か入ってきた?


 「大丈夫っすかアニキ〜?」

 「んあぁ…まぁな…」

 「お前がそんなだと些か調子が狂うぞ…」

 「しっかりするんだな十代〜〜。」


 は?
 ちょお待って?何で十代達が入ってきてるん!?
 入り口の立て札『女子使用中』にせぇへんかったの!?


 「え?はやてがしてくれたんじゃないの?私は変えてねーよ?」

 「へ!?てっきり裕奈が変えてくれた思たから、私何もしてへんよ!?」

 ちゅー事は何か?立て札は『未使用中』のままやったって事か?
 そうなるとつまり…


 「アレ?裕奈とはやて?」

 「なっ!お前達如何して!!」

 「うわっ…ぼ、僕は何も見てないっす!」

 「お、俺もなんだな。」


 まぁ、こうなるわな。
 うん、立て札直すの忘れとったわ……堪忍な。

 まぁアレや、お湯は白濁系の温泉やから見えへんやろ?
 でる時は身体にタオル巻けば大丈夫や。


 「ソレでいいんすか!?」

 「良いも何も、こうなっちゃった以上其れしかねーでしょ?」

 「ま、そう言うこっちゃな。もう少し浸かったら私と裕奈は上がるから、準達はゆっくりしてけばえぇよ。」

 お風呂はゆっくりゆったり浸かるモンや。



 …にしても、やっぱし少し元気ないか十代?


 「ん?あぁ…ダークネスと闇のデュエルやって、この前のカミューラのデュエル見て…ちょっとな…」


 こりゃ結構来てるみたいやなぁ…う〜〜〜ん…


 「あれ?なんか湯気の量が増えてないすか?」

 「翔君?」

 そう言えばさっきよりも増えてる気が……って!これ湯気と違う!!
 メッチャ濃い魔力の霧やで!?


 「魔力の霧って…ちょっと待ってよスゲーやな予感すんだけど…」

 「この間の遺跡洞窟みたいに何処かに転送されるんじゃないだろうな…!」


 準…残念やけどその予想で当たりみたいやで〜〜!!
 ほないってみよか〜〜〜!!



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・

 ・・・



 と言う訳で転送されてしまいましたとさ。
 う〜ん、ご丁寧に制服着用状態やね。


 さてと…此処は前みたいな『精霊世界』なんやろか?


 「多分そうだと思うよ?少なくともこんな場所はアカデミアには無いもん。」

 「やなぁ……おぉ〜〜い、誰かおらへんの?」



 ――ざっ…



 「まさか此処に人間が迷い込むとはな…いや、或いはこのカードが貴様等のデュエリストとしての闘気に呼応して引き寄せたのか…」


 お、誰か来た……って!!


 「「社長!?」」


 何してんねん!そないな変なコスプレして!!


 「コスプレではない!俺は『正義の味方 カイバーマン』!この精霊世界を取り仕切っているものだ!」

 「カイバーマン?」

 「精霊を取り仕切る存在だと?」


 …結構偉い人みたいやな?
 てか此処は精霊世界なんやね?


 「如何にも。その中でも此処は戦う力を持たぬものがひっそりと暮らす場所だ。
  セブンスターズが動き始めた影響は、この精霊世界にも及んでいる…貴様等『鍵』の所有者が負ける事があってはならん!」

 「負ける心算はねーよ?それに全滅しなけりゃ大丈夫っしょ?」

 「確かに。7つの鍵全てが奴等に渡らなければ如何という事はない。
  だが、遊城十代!今の貴様の精神状態ではこの先のデュエルに勝つ事など出来んぞ!」


 お?其れを見抜くか…格好は兎も角、眼力は鋭いなぁ?


 「俺とデュエルをしろ遊城十代!」

 「えっ!?な、なんだよ行き成り!!」

 「拒否は許さん!俺のデッキのこのカードが貴様と闘いたがっているのだ!!」


 !!アレは…!!


 「「「「「「青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)!?」」」」」」


 世界に3枚だけしか存在せず、その3枚は全て海馬社長が所持しとる究極のレアカード…!
 まさかこの目で拝む事が出来るとは思わなかったわ…


 「このブルーアイズを前にデュエルを断るか十代!」

 「…いや、そんな事は出来ないぜ!伝説の最強カード『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)』…ワクワクするじゃないか!」


 此れは…十代がデュエルにワクワクしとる!


 「だね。こりゃ精霊世界に飛ばされたのは嬉しい誤算かもよ?」

 「せやな。若しかしたらこのデュエルで…」

 デュエルの楽しさが怖さを上回るかも知れへん!
 頼むで…!!








 ――――――








 Side:十代


 「「デュエル!!」」



 十代:LP4000
 カイバーマン:LP4000



 行き成り精霊世界に飛ばされて、デュエルする事になったけど…へへ、ブルーアイズが相手だなんてワクワクしてくるぜ!


 「フン…先よりはマシな面構えになったか?遠慮せずに来るがいい、十代!」

 「おう!行くぜ、俺のターン!…『E・HERO バブルマン』を守備表示で召喚!」
 E・HERO バブルマン:DEF1200


 バブルマンの召喚に成功したとき、フィールドに他のカードがなければカードを2枚ドローできる!
 更に魔法カード『融合』発動!
 手札のバーストレディと、レディ・オブ・ファイアを融合!

 「炎熱をその身に宿す戦乙女よ、その炎で悪を焼き尽くせ!融合召喚、来い『E・HERO ヒート・ヴァルキリー』!」
 『覇ぁぁぁぁ!!』
 E・HERO ヒート・ヴァルキリー:ATK2000


 ヒート・ヴァルキリーは俺の場の『E・HERO』1体に付き攻撃力が300ポイントアップする。
 俺の場の『E・HERO』は2体…攻撃力は600ポイントアップするぜ!


 E・HERO ヒート・ヴァルキリー:ATK2000→2600


 「ほう…行き成りの上級モンスターか。」

 「へへ、全力で行くぜ!カードを1枚伏せてターンエンド!」

 「全力か…そうでなくてはツマラン!俺のターン!俺は『正義の味方 カイバーマン』を召喚!」
 正義の味方 カイバーマン:DEF700


 へ?カイバーマンがカイバーマンを召喚したぁ!?


 「この俺がカードの精霊ならば、その寄り代となるカードは存在して然り!
  『正義の味方 カイバーマン』の効果発動!このカードをリリースし、手札から『ある』モンスターを特殊召喚する!」

 「あるモンスター…?」

 「そうだ!見るが良い、幻想などではない『真の最強モンスター』の姿を!現れろ『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)』!!」
 『ブァォォォォォ!!!』
 青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン):ATK3000


 此れがブルーアイズ…物凄い迫力だぜ…!!


 「行くぞ十代!ブルーアイズでヒート・ヴァルキリーを攻撃!『滅びのバァーストストリィィィム』!!」


 ――ドガァァァァァン!!


 「おわぁぁ!!」
 十代:LP4000→3600


 く、流石は伝説のデュエリストのエースモンスター…半端じゃないぜ。
 けど…トラップ発動『ヒーロー・シグナル』!
 俺のフィールドのモンスターが破壊されたとき、デッキからレベル4以下の『E・HERO』を特殊召喚するぜ!
 来い『E・HERO フォレストマン』!


 E・HERO フォレストマン:DEF2000


 「ふむ…転んでもタダでは起きぬか。カードを1枚伏せ、ターンエンドだ。」

 「俺のターン!今度はこっちから行くぜ!スタンバイフェイズにフォレストマンの効果でデッキから『融合』を手札に加える!
  そして、『E・HERO エアーマン』を召喚!」
 E・HERO エアーマン:ATK1800


 行くぜ、カイバーマン!
 エアーマンの効果で、俺はデッキから『E・HERO オーシャン』を手札に加える!



 「フィールドにフォレストマン、そして手札にオーシャンと融合と言う事は…」

 「当然十代のエースのご登場でしょ!」

 「エースにはエースや!やったれ十代!」


 おう!
 マジックカード『融合』!
 フィールドのフォレストマンと、手札のオーシャンを融合!

 「大地と海をその身に宿す奇跡の地球にE・HEROが降臨する!融合召喚、現れろ『E・HERO ジ・アース』!」
 『ムゥゥゥン!』
 E・HERO ジ・アース:ATK2500


 「ジ・アース…ふははは!そうでなくてはこのブルーアイズの相手は務まらん!さぁ、来るがいい!」

 「勿論手加減なんて無しだぜ!ジ・アースの効果発動!E・HERO1体をリリースし、その攻撃力を吸収する!
  俺はバブルマンをリリース!燃え上がれジ・アース!『地球灼熱(ジ・アース マグマ)』!」
 『ウオォォォォ…!』
 E・HERO ジ・アース:ATK2500→3300


 エアーマンをリリースして更に攻撃力を上げる事もできるけど、此処はモンスターは減らすべきじゃないな。
 行くぜ、バトルだ!行け、ジ・アース!ブルーアイズに攻撃!『地球灼熱斬(アース・マグナ・スラッシュ)』!


 「そうはさせん!トラップカード『攻撃の無力化』!相手モンスターの攻撃を無効にしバトルを終了させる!」

 「く…ターンエンド。」
 E・HERO ジ・アース:ATK3300→2500


 「俺のターン!『ロード・オブ・ドラゴン』を召喚!」
 ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−:ATK1200


 「そして魔法カード『ドラゴン・目覚めの旋律』を発動!
  俺の場に『ロード・オブ・ドラゴン』が表側表示で存在する時、手札を1枚捨てデッキからドラゴン族モンスターを2体手札に加える!
  俺は手札の『ブラッド・ヴォルス』を捨て、デッキから2体の『青眼の白龍』を手札に加える!」


 更に2体のブルーアイズを手札に呼び込むだって!?
 カイバーマンのデッキはマジで伝説のデュエリスト『海馬瀬人』のデッキと同じなのかよ…!


 「更にマジックカード『滅びの爆裂疾風弾(バーストストリーム)』を発動!
  俺の場に『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)』が存在する場合にのみ発動でき、相手フィールドのモンスターを全て破壊する!!」

 「何だって!?」

 く…ジ・アースとバブルマンが…!
 此処までか…


 「安心しろ十代。このカードを発動した場合、ブルーアイズは攻撃できん。」

 「あ…そうなのか。」

 「だが、ロード・オブ・ドラゴンでの攻撃は可能!ロード・オブ・ドラゴンで十代にダイレクトアタック!!」

 「ぐ…!!」
 十代:LP3600→2400


 く…強い!
 けど…へへ、こんなに強いデュエリストが相手だなんて心の底からワクワクしてきたぜ!


 『ふ…ソレでこそ十代だ、デュエルとは楽しむものだろう?』


 そうだなユベル。
 セブンスターズとのデュエルでソレを忘れてたぜ!


 「フン…デュエルの本質を思い出したか…俺は此れでターンエンドだ。」

 「俺のターン!」

 けど、今の俺の手札にブルーアイズを攻略できるカードはない。
 今はこのカードに託すぜ!

 「手札から魔法カード『壺の中の魔導書』を発動!
  互いのプレイヤーはデッキからカードを3枚ドローする。」

 「手札増強か…それでブルーアイズを攻略できるカードは引けたか?」


 へへ、勿論!
 この手札ならいけるぜ――『E・HERO ワイルドマン』を召喚!


 E・HERO ワイルドマン:ATK1500


 「次いで魔法カード『ヒーロー勧誘』!
  俺の場に『E・HERO』が存在する時、手札を1枚捨てて相手モンスター1体のコントロールを得るぜ!」

 「その効果でブルーアイズを手駒に取る気か?
  だが、ロード・オブ・ドラゴンの効果で俺の場のドラゴンはカード効果の対象にならんぞ!」


 分ってるさ、だから俺がヒーローに勧誘するのは『ロード・オブ・ドラゴン』だ!


 「く…!」

 「手札の『E・HERO ウェイブマン』を捨て、ロード・オブ・ドラゴンは貰うぜ。
  更にウェイブマンが墓地に送られた事で、デッキから『融合』を手札に加える!」

 此れでブルーアイズを倒す手段が揃ったぜ!
 魔法カード『融合』!
 ワイルドマンとロード・オブ・ドラゴンを融合する!

 「闇の力をその身に宿したHEROよ、黒き正義をその身で示せ!融合召喚、来い『E・HERO ブラックストライカー』!」
 『オォォォォォ…!』
 E・HERO ブラックストライカー:ATK2700


 「闇の力を宿したヒーロー…成程な、そのモンスターを召喚する為にロード・オブ・ドラゴンを手駒にしたというわけか。
  だが、それでも攻撃力は2700…ブルーアイズの攻撃力には及ばんぞ!」

 「確かにこのままじゃ攻撃力は及ばないさ。
  けどブラックストライカーはレベル6以上のモンスターを攻撃するとき攻撃力が1000ポイントアップするぜ!」

 「何だと!?」


 此れでブルーアイズを倒す事ができるぜ!
 バトル!ブラックストライカーでブルーアイズを攻撃!『タナトスバンカー』!


 E・HERO ブラックストライカー:ATK2700→3700


 ――ズシャァァ!!


 「むぅぅ…!」
 カイバーマン:LP4000→3300


 よし、ブルーアイズを倒したぜ!


 E・HERO ブラックストライカー:ATK3700→2700


 カードを1枚伏せてターンエンドだ!


 「俺のターン!…ふむ、今の一撃は見事だったぞ十代。
  ならば俺も最高の戦術で応えよう!マジックカード『死者蘇生』!この効果で墓地のブルーアイズを蘇生させる!」
 青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン):ATK3000


 ブルーアイズ…!
 く、折角倒したのに戻ってきちまった…


 「礼を言うぞ十代!貴様が手札を増強してくれたおかげで、俺のデッキの最強モンスターを呼ぶ事ができる!」


 最強モンスター!?
 ブルーアイズ以上のモンスターがいるのかよ!?


 「マジックカード『融合』!フィールドのブルーアイズと、手札の2体のブルーアイズ…計3体のブルーアイズを融合!
  これこそが最強を超えた最強!究極絶美、天下無敵の最強モンスター!融合召喚!出でよ『青眼の究極竜(ブルーアイズ・アルティメットドラゴン)』!」
 『ゴォォォォォォォォ!!』
 青眼の究極竜(ブルーアイズ・アルティメットドラゴン):ATK4500


 な!?
 ブルーアイズの3体融合…青眼の究極竜――攻撃力4500だってぇ!?


 「これこそが我が最強の最強の僕!
  バトルだ!青眼の究極竜でE・HERO ブラックストライカーに攻撃!『アルティメットバァァァースト』!」


 く……トラップ発動『ヒーローカウンター』!
 俺の場のE・HEROをリリースして発動!
 相手の場のモンスター1体を破壊し、相手に破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与えるぜ!


 「いい手だ十代。その効果が成立すればアルティメットは破壊され俺は4500のダメージを受けて敗北する。
  見事な一手だが…残念だったな!速攻魔法『融合解除』!この効果でアルティメットを3体のブルーアイズに分離する!」
 青眼の究極竜:ATK4500
       ↓
 青眼の白龍:ATK3000
 青眼の白龍:ATK3000
 青眼の白龍:ATK3000



 そのカードまで!
 はは…ブラックストラーカーをリリースしたから俺の場のモンスターは居ない。
 流石にここまでか…


 「ハハハ!分離したブルーアイズには攻撃の権利が残されている!
  行けブルーアイズよ!プレイヤーにダイレクトアタックだ!『滅びのバーストストリィィィィム』!!」
 『ガオォォォォォォ!』


 ――ドガシャァァァン!


 「うわぁぁぁ!!」
 十代:LP2400→0


 くっそ〜〜負けちゃったか…けど楽しいデュエルだったぜ!








 ――――――








 Side:裕奈


 あ〜…十代は負けちゃったか。
 けど、楽しさが怖さ上回ったみたいだね。


 「ふははは!これぞ強靭・無敵・最強!粉砕!玉砕!!大喝采ーーーー!!!
  あは、あははははは!わ〜っはっはっはっはっはっは!!!」


 うわーお…その名ゼリフまで…性格も社長そのまんまですね〜〜。
 お〜い、大丈夫か十代?


 「流石に効いたぜ…けどそれ以上に凄く楽しいデュエルだった!」

 「なら良かったじゃん♪楽しいデュエルなら最高でしょ?」

 「へへ、勿論だぜ!」


 うん、十代は持ち直したね♪
 此れならこれから先のセブンスターズとのデュエルも大丈夫ってね。


 「如何なる時でもデュエルの根幹を忘れるな。さすれば貴様等がセブンスターズに遅れを取る事等無い!
  遊城十代、万丈目準、明石裕奈、八神はやて…この俺が認めた数少ないデュエリストよ、悪辣なるセブンスターズに負けるなど断じて許さん!
  貴様等のデュエリストの魂を剣に変え闇のデュエリスト共に引導を渡し止めを刺してやるが良い!」


 言われなくてもその心算だって!
 …で、時にどうやったら戻れるわけ?


 「己が戻るべき場所を強く思え……さすれば現実世界に戻れるはずだ。」


 アッサリ簡単に…ま、それが楽だろうけどさ。


 「フン…セブンスターズとのデュエルでもデュエルの根幹を忘れるな。
  貴様等ならば、必ずや奴等を粉砕する事ができるはず――一切の迷いを捨て突き進むがいい!」


 言われなくてもその心算だっての!
 セブンスターズなんざ私等で全滅してやるぜ!



 ――シュゥゥゥ…



 あれ?…又霧が濃く…


 「如何やら、元の世界に戻る時間のようだな…」

 「みたいやね…ま、十代が立ち直ったし此れで満足や。」


 だね。
 うん、ドンドン霧が濃くなってきてる――じゃーね社長!
 次に会う事があったら、今度は私ともデュエルしてよ?


 「その時は全力で叩き潰してやる!ソレと俺はカイバーマンだ!」


 ま、どっちでも一緒でしょ♪
 さて…ソロソロ戻れるかにゃ?



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・

 ・・・



 っと、戻ってきた〜。
 制服消滅で湯船に戻ってきたってとこだねこりゃ。


 「せやな……どや十代、迷いは吹っ切れたか?」

 「おう!カイバーマンとのデュエルでデュエルの楽しさ思い出したぜ!
  セブンスターズとのデュエルでも、楽しむ事が大事なんだよな!」


 その通り!
 うん、十代は此れで大丈夫だね。

 十代が大丈夫なら、皆も大丈夫になるだろうし…こりゃ負ける気がしねー。


 次はどんなのが来るかわからねーけど――来るなら来てみろセブンスターズ!

 どんな策略謀略めぐらしても、私等がソレを完膚なきまでに叩き潰してやるぜ!!















   To Be Continued… 






 *登場カード補足



 ヒーロー勧誘
 通常罠
 自分フィールド上に「E・HERO」と名の付くモンスターが表側表示で存在する時発動できる。
 手札を1枚捨て、エンドフェイズまで相手フィールド上のモンスター1体のコントロールを得る。



 ドラゴン・目覚めの旋律
 通常魔法
 自分フィールド上に「ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−」が表側表示で存在する場合に発動できる。
 手札を1枚捨て、デッキからドラゴン族モンスターを2体まで手札に加える。



 ヒーローカウンター
 通常罠
 自分フィールド上の「E・HERO」と名の付くモンスター1体をリリースして発動する。
 相手フィールド上のもモンスター1体を破壊し、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。



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