小説『NARUTO〜複写眼を持ちし者〜』
作者:サムナ()

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第11話 初回限定と鬼神



波の国任務終了から数日後・・

〜木の葉の里のとある茶屋〜

「と、いうわけで先生お願いします」

ユーリはカカシに頭を下げていた。

「何がというわけで、なんだ?」

カカシは聞き返した。

「いや、だって、この前の任務でサスケは写輪眼に開眼するし、
 ナルトは中身の力の一片を見せつけたじゃないですか。
 おれだけが全然成長してないような気がするんです」

「いや、お前、オレの雷切やあの氷遁使いの少年の技をいくつか複写したんじゃないのか?」

カカシは茶を飲みながら言った。

「複写しましたけど、千鳥は写輪眼があるか、相手の動きを先読み出来るほどの
 圧倒的経験値でもないと、使えないっす。別の形に形態変化させれば使えますけど、
 もうそれ先生の雷切とは別物ですよ。
 氷遁使いの少年のいくつか覚えましたけど、血継限界は複写眼でもコピーできないっす。
 なんか解析できない部分があるんですよ、それがわかれば多分使えると思いますけど、
 今まで血継限界の不明部分を解析出来たらしいのは、うちのひいひい
 じいちゃんだけですよって、話がずれましたね。
 技が増えても、オレの実力自体が伸びたわけじゃないんです。
 だから、オレも目に見える成長が欲しいんです。」

「そうか。くくくっ、それにしても、お前もそうゆうこと気にするやつだったんだな。
 (さくらには触れてないのはデフォなのか?)
 思ってたより、普通で安心したよ」

カカシは笑いながら、答えた。

「オレのことを先生はどう思ってたんですか?」

「いや、昔のオレ見たく、冷静ぶってて、すかして・・は、いないか。
 まあ、どこか食えないとこがあるやつかと」

「すかしてって、それはサスケが近いんじゃないですか?」

「あー、たしかに昔のオレとサスケの態度は似てるかもしれん。
 ところで、何をお願いに来たんだ?無理なことじゃなければやってやらないこともないぞ」

「二つほどあるんですけど、一つは螺旋丸を見してください。複写しますんで」

「螺旋丸ね。なんで知ってるんだ?いや、ユウトさんに聞いたのか。
 たしかに使えるけど・・・まあ、お前なら大丈夫か。
 店から出たら修行場で見せてやろう。
 んで、もう一つは?」

「誰か体術の強い人紹介してくれませんか?」

「体術ね。お前、日向と仲良いって言ってたろ。
 木ノ葉の一族でいえば、No1の体術使いの集まりだぞ」

「ああ、あそこは、ちょっと特殊ですし、秘伝とか言って、
 あんま技見せてくれないんですよ。もちろん、教えてもくれませんし」

「そういや、そうか、それに白眼があることが前提の流派だからな。
 さすがに複写眼で代用はできないか」

「まあ、そういうわけです。
 もちろん、ただでとはいいません。
 これでどうです」

ユーリは持っていたカバンの中から、箱を取りだした。

「こ、こ、これは!?なぜ、お前が持ってるんだ!!」

カカシは驚愕を露わにした。

「イチャイチャバイオレンス初回限定大人のおもちゃ付きverじゃないか!!
 木ノ葉中の本屋を探したがどこも売り切れたのに!!」

カカシは叫んだ。

「入手方法は企業秘密です」

「よし、いいだろう。体術に関してなら木ノ葉No1と言っても、
 過言ではない男を紹介しよう」

カカシはあきらかにやる気が上がった様に見えた。

「おねがいします」




〜一方その頃、ユーリの家にて〜

「ない、ない、ない、なーい!!」

三十代とおもわれる男は辺りをひっくり返していた。

「まさか、母さんにばれたか?いや、だとしたら、
 オレはすでにボコボコになっているはずだ。
 ということは、行方不明か誰かが持っていったか?
 後者なら、ユーリか?あいつには、あの本は
 まだ早いというのに」

とその男が喋っている背後に鬼神が顕現していた。





「ただいまー、母さん。めしはー?」

「おかえりー。すぐ出来るから待ってなさい。
 それと今日、父さんは帰らないから」

「ふーん。オレが外行く時は居たのに。任務かな?」

「そんな様なものよ」

ユーリの自宅の庭には、土が掘り返された用な跡があったとか・・。

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