小説『NARUTO〜複写眼を持ちし者〜』
作者:サムナ()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

第13話 中忍試験申込とコシヒカリ



「いきなりだが、お前らを中忍試験に推薦しといたから」

いつも通り遅刻してきたカカシはユーリ達に告げ、志願書を
渡してきた。

「といっても、推薦は強制じゃない。受けるか受けないかは
 お前たちの自由だ。
 受けたいものだけそれにサインして、明日の午後の4時までに
 アカデミーの301に来ること。以上!」

そう言うとカカシは姿を消した。
その場はそれで解散となった。


〜次の日〜

昨日決めた集合場所に集まり、四人でアカデミーへと向かった。
アカデミーで301へ向かい歩いていると、
人が集まっていた。

「なんだ?アイドルでも来てるのか?」

「アイドルって、中忍試験の日にわざわざ来ないでしょ!多分・・」

「行ってみるってばよ」

四人が集団の中央に向かうと、教室の扉の前に二人の少年が立っていた。
その前には、おかっぱ頭の少年が倒れこんでいた。

「あっ!あれ、イーじゃん」

「知り合いか?」

ユーリの声にサスケが反応した。

「ああ、オレ達の一期上のやつらだよ。ちょっと知り合う機会があってな」

「ふーん」

二人組の少年は、何か言いながら、教室入るのを邪魔していた。
現に近づいたお団子頭の少女を殴り飛ばしていた。

「あっ、あれもリンリンじゃん」

二人組の少年は中忍がどうのこうの言っていたが、
ユーリはまったく聞いてなかった。
喋っているのも気にせず、倒れている女の子に声を掛けた。

「よっ!リンリン久しぶり」

声を掛けながら、女の子に手を差し出した。

「ありがとう。それとリンリンじゃなくて、テンテン!」

テンテンは手を掴み、引っ張り起こしてもらった。
そんなことをやっていると、サスケと二人組の内の一人が
互いに蹴りを繰り出したが、その蹴りがぶつかり合う前に
先ほど倒れていたイーと呼ばれていた少年が間に現れ、両方の蹴りを
掴んでいた。

「おいっ、リー、約束が違うじゃないか。
 下手に注目されて警戒されたくないといったのは、お前だぞ」

蹴りを受け止めた少年に別の白い眼の少年が話しかけた。

「ネジこれは仕方ないんだ。だって・・・」

リーは、頬を赤く染めながら、サクラを見ていた。

「これだわ・・・」

テンテンは首を振っていた。

「えっ、マジかよ。コシヒカリってやつか?」

「・・・???。ああ、ひとめぼれでしょ。
 正直いって、わかりずらいわ。15点って所ね」

「まじっすか」

ユーリのボケにテンテンが突っ込みと評価を下していた。
それを聞いたユーリはへこんでいた。


リーはサクラの前まで、移動すると、

「ボクの名前は、ロック・リー。サクラさんというんですね」

と言い、サムズアップしながら、歯を輝かせてポーズを決めながら、

「僕とお付き合いしましょう。死ぬまであなたを
 守りま「ぜったい・・イヤ!」す・・か・・ら」

リーの告白を食いぎみで、サクラはことわった。
リーはうなだれていた。

その横でネジがサスケに名前を訪ねていた。

「ねぇねぇ、あの子の名前は?」

テンテンがサスケを指差しながら聞いてきた。

「シカマルだよ。奈良シカマル」

ユーリはしれっとウソを答えた。

「うん、嘘でしょ」

「なぜわかった?」

「君が聞かれたことをまともに答える可能性は限りなく低いからね」

「読まれとる。まあ、いいか名前ぐらい。
 サスケだよ。うちはサスケ。ひとめぼれでもしたか?」

「まさか、ネジと同じでやっかいそうなのは、注意しとこうかと思って、
 ちなみに君は要注意人物だからね」

「そうかい、そいつは光栄だねって、・・・オレ置いてかれとる」

ユーリとテンテンが会話している内にサクラがナルトとサスケを
引っ張って先に行ってしまっていた。

「んじゃ、またな」

「バイバーイ」


ユーリがアカデミーの開けた場所で追いつくと同時にリーが
サスケに声を掛けてきた。

どうやらサスケと手合わせをしたいようだった。

〜ユーリSide in〜

リーの奴、どうやら、サスケに興味があるようだ。
どうりで、この前会った時にうちはの奴はどうだとか、聞いてきたわけだよ。
多分だか、ガイ先生がカカシ先生をライバル視していることから、
自分も写輪眼自体とたたかってみたいと思ってるんだろうか。

まあ、カカシ先生とじゃ、勝負になんないしな。
ちょうどいいレベルの相手というか、他に写輪眼使えるのは、一人を除けば、
サスケしかいないもんな。

「どっちでもいいが、オレ達は4時までに受付にいかないといけないから、
 それまでには、決着つけてくれよな」

「わかっています。ユーリ君。すぐ結果は出ますよ」

〜ユーリSide out〜

そういうと、リーはサスケを挑発し始めた。

-13-
Copyright ©サムナ All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える