小説『NARUTO〜複写眼を持ちし者〜』
作者:サムナ()

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第14話 メガネと白眼



〜ユーリSide in〜


あれから、ナルトがリーにやられ、サスケもやられそうになったのを
ガイ先生が止めに入った。
オレとしては、リーのとっておきの一つを見ておきたかった。
ガイ先生とリーが去った後、301教室に向かうと、カカシ先生がいた。
どうやら、4人そろってなかったら、受けさせるつもりはなかったらしい。

教室に入るとたくさんの下忍がいた。
アカデミーの同期のやつらと絡んでいると、兄ちゃんを掛けたメガネが話しかけてきた。
そのメガネはカブトというらしい。メガネがなにかサスケと色々話していると、
音隠れの里の奴らがカブトにちょっかいを出してきて、カブトの本体には、ヒビが
入ってしまい。その後、ギリギリで避けたはずの人の部分が吐いていた。

それを見ていたオレは、思わずつぶやいた。

「あいつら、かなり・・」

「やり手なのか?」

シカマルが聞いてきた。

「服のセンス悪いな。ねぇだろあれは」

「そこかよ!」

シカマルの突っ込みが決まった。

「だって、豹柄だぜ。目立つ忍者ってアウトじゃね。
 あっ、でもナルトのオレンジも目立つよな」

「下忍は服装は自由だからな。中忍以降になると、
 ある程度、決まりがあるらしいぜ」

「へぇー、たしかに中忍以降は、一部を除けば、似たような格好してるよな」

そんな話をシカマルとしていると、中忍試験官たちが現れて、
中忍選抜第一次試験が開始された。

中忍試験の一次は、カンニング前提の学力テストだった。
皆色々な方法でカンニングしていた。
失敗したやつは、どんどん退出させられた。
ちなみにオレは影真似の術で自身の体の力を抜いて、
相手の動きをトレースして、カンニングしました。
背中に勉とか、書いてあったやつだった。あれで勉強出来なければ、
どうしようかと思ったが、答えをさっと見る限り、多分あってる。

まあ、そのテストも意味がなかったわけだが。
最後の十問目を受けたものは全員合格という試験だった。

この試験は落とし穴がある、試験の意図に気付かず、ちゃんと受けて、
十問目まで何もしなかったものも受かってしまうと穴だ。
百歩ゆずって、勉強できるやつは良しとしよう。しかし、一問も解かずに
十問目にいったやつはだめだろ。あれか?運も実力の内ってやつか?
ナルトがやたらと叫んでいたことと、表情を見ると多分やつは、運の口だと思う。

1次試験の終了を告げると同時に窓ガラスを割って、何かが飛び込んできた。
第2試験官のみたらしアンコという姉ちゃんだった。
やたらと甘そうな名前だが、顔的には、性格がきつそうな印象を受けた。

その後、演習場前に移動して、同意書を書かされた。
第2試験は命のやりとりありの巻物争奪戦と言うことだった

班ごとの同意書と引き換えに天か地の巻物を渡され、
120時間以内に天と地の両方の巻物をそろえて、中央の塔まで来ることが
第2試験の合格条件だそうだ。

「そろそろ、巻物交換の時間だ」

中忍試験官の一人が行った。どうやら、その試験官がいる天幕おおわれた所で
巻物を渡す様だ。

それを見たオレは、すぐさまヒナタの班の所に行った。

「ちょっといいか。ヒナタ。こっち来てくれ」

「えっ!う、うん」

ヒナタを連れだした。ポチが何か言っていたが放っておいた。
まわりに人がいなく、天幕から少し離れた所に連れてきた。
ヒナタはなぜか恥ずかしそうにしていた。なんでだ?
まあいいや。

「ヒナタ、大事な話があるんだ」

「な、なにかな?」

「単刀直入にいうぞ」

「う・・・うん」

「白眼であっちを見て、どいつにどの巻物を渡したか教えてくれ」

オレは天幕の方を指差しながら言った。

「は、はい。って、え!?・・・・う、うん。いいよ」

「助かるよ。これで狩りが多少楽になるかもしれないからね。
 もちろん、26チームいや、お互いの情報はかかないから、
 24チーム分の出身里と三人の内で最初に受け取った奴の簡単な特徴と、
 天と地のどっちの巻物を持ってるかメモした紙は、ヒナタにも渡すからさ」

「ありがと」

「あっ、でも白眼のあるヒナタには、いらないかな?
 なんだったら、ヒナタの方だけ、うちの班の情報書いとく。
 どーせ、ヒナタがその気になったら、ばれるし」

「メ・・メモは一応貰うけど、ユーリ君の班の情報はいらないよ」

「そっか、じゃあ、頼むな」

〜ユーリSide out〜

そう言ったユーリの手にはメモ帳と書くものが握られていた。

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