小説『NARUTO〜複写眼を持ちし者〜』
作者:サムナ()

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第15話 ラブレターと第二試験開始



あれから、ユーリは24チームの情報をメモしたものを
ヒナタに渡し、自身のチームに戻った。

各ゲートに進む道でそのメモをもう一枚作成し、
とりあえずサクラに渡しておいた。

「なにこれ?」

「見てみればわかるさ」

サクラは何かを考えた後、思いついた様に

「はっ!まさか、ラブレターとか?」

「「!」」

ナルトとサスケが反応していた。

「よしっ、さっさとゲートへいくか」

ユーリの耳には、先ほど発言入ってないことになっていた。

「ちょっ!無視しないでよ。いつもボケられてるから、
 ボケ返しただけじゃない」

「・・・・・」

「完全にシカトモードだわ。えーと」

サクラはメモ帳に目を通した。

「これって!」

サクラは驚いた。

「まさかの展開だってばよ。ユーリは完全にサクラちゃんに対して、
 ノーマークだと思っていたってばよ」

ナルトはぶつぶつ言いながら、何かを勘違いしていた。

「なんだ?」

サスケは聞き返した。

「各チームの簡単な情報と持っている巻物の種類が書いてあるわ」

「何っ!?」

「どういうことだってばよ!」

ナルトとサスケは驚いていた。

「試験官も人間ということさ、簡単に買収できたよ」

ユーリはしてやったりという笑みを浮かべた。

「それはずるだってばよ」

「あり・・・か?いや、どうなんだ?」

「これがあれば有利になるけど、あとで反則とかになったりしないかしら?」

各々が意見を言っていた。

「まあ、嘘だけどな」

「「「ウソかよっ!!」」

三人の突っ込みが入った。

「手段は教えんが、まっとうな方法で手に入れた情報だから、
 ばれて、なんらかのペナルティが課せられることはないから。
 安心しろ。一応、全員それに目を通しておけ」

「なら、安心だってばよ」

「ふん。まあいい、手に入れた物は最大限に使おう」

「ほっ・・・、んっ!あれでもこの情報、1チーム分少ないわ。
 私たちを除けば、25チームのはずでしょ」

「ああ、1チームだけ手に入れる事が出来なかった。
 (ちっ、気付きやがった。こういうとこだけは、鋭いのかよ)」

「でも24チーム分はあるってばよ。
 これだけあれば、十分過ぎるってばよ」

「そうだな。どの道、相手の位置がわかってるわけではないんだ。
 出会って、おれ達が持っているのと違う巻物なら、積極的に戦っていき、
 同じやつなら、余計な消耗をさけるのも手の一つだからな」

「まあ、それもそうね。5日間もあるんだから、
 食料の確保とかも考えないといけないわね」

サクラはサスケの意見を肯定していた。

「うちの巻物はだれが持つんだ?」

ユーリが質問した。

「当然、サスケ君が!」

「ふん。オレでいいだろ」

「俺がいいってばよ」

「サクラ以外ならだれでもいいけど」

各々の意見から、多数決でサスケということになった。
そして、ついにゲート前に到着した。

時間までにある程度の打ち合わせを済ませ、開始の時刻となった。

「これより、中忍選抜第二試験!開始!」

スピーカーから、開始の合図が聞こえてきた。

「よっしゃあ!行くぞっ!」

-15-
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