小説『NARUTO〜複写眼を持ちし者〜』
作者:サムナ()

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第17話 デカグマと合流



〜とあるメガネの女の子Side in〜

わたしは班のメンバーとはぐれてしまい、
デカイクマに襲われて、絶体絶命になっていた。

「ねえ!!みんなどこ?」

わたしは周りに班のみんながいないことを知りながら叫んでいた。

「グルルルル!」

クマが飛びかかろうとしていた。
わたしは転倒してしまった。
正直その時にわたしはここまでかと思った。

「闇蛍(やみぼたる)!」

その声が聞こえると同時に、クマが吹っ飛んでいた。

「うーん?構想中の技を使ってみたが、
 なんか考えてるものとは、別の効果になってるような・・・。
 失敗か?」

クマがさっきまでいた場所には、誰かが立っていた。
声から考えて多分男の子だと思う。
クマに襲われて転倒した時に、メガネを落としてしまい、
メガネを拾って掛けた直後に、気絶してしまったので、
一瞬しか顔は確認できなかったが、
多分、わたしと同じぐらいの年頃の黒髪黒眼の木ノ葉の額当ての男の子だったと思う。


次に気がついたらわたしは、入口のゲート前にいた。
巻物もなくなっていたし、一人になってしまったので、
通りがかった係員に言って棄権した。

おそらくその男の子がわたしをゲート前まで運んでくれたんだと思う。
一言でもいいからお礼を言いたかった。

また、いつか会えるかな?

〜とあるメガネの女の子Side out〜



〜ユーリSide in〜

「ヘックシ!!」

ナルトたちが噂してんのか?それとも風邪か?

仮面の男の戦闘の後、ナルトたちを見つけようとしたが、
見つからなく、最終日になってしまっていた。

まあ色々あって、地の書が二つに天の書を一つ持っている。


準備していた食事に木の上からチャクラ糸で眠り薬を仕込み、全員が眠りついた後に
表面上だけ同じ様に偽装した巻物と交換したり、
なぜか一人で行動していたメガネの女の子がデカイクマに襲われたいたので、
とりあえずクマを倒したあとに瞬身の術で背後から、一撃入れ気絶させて手に入れたり、
ああ、メガネの女の子なら、入口のゲートに立てかけといたから、多分猛獣に襲われて、
死ぬことはないと思うよ・・・って、誰に説明してるんだ?おれ?
他にも寝る前に仕掛けた罠に引っ掛かって、動けなくなっていたやつらから、
貰ったりした結果だ。

ちなみに寝る時は土遁で深くもぐり、細い空気穴だけ開けて寝ていた。

例のメモは大いに役に立った。後でヒナタに礼をいっとこう。
あいつらを見つけて、塔まで行けば、第2試験突破できるんだが、見つからない。
感知タイプか白眼でも持っていれば、見つけるのも簡単だと思うんだが、
あいにくそんなものはないので、うろうろ探しまわったんだが、
見つけることが出来なかった。

もう最終日だし、あっちも巻物そろえたとしても、俺がいないとだめだから、
探してるか?足りない場合でも塔周辺にむかってもってるやつから奪うかな?

塔周辺を探しまわった方がいいだろう。

そう考えたオレは、塔へ向かった。

塔へ着くとちょうどナルトたちがいた。どうやら、同じ木ノ葉のやつと行動を
共にしていたみたいで、仲良さそうに別れていた。
でも、あの男・・・どこかで会ったような?

とりあえず、あいつらと合流しよう。
ナルトたちの前に移動した。

〜ユーリSide out〜


「あっー!ユーリってば、どこいってたんだってばよ!!」

ナルトが叫んだ。

「そうよ。初日にはぐれて以来、一回も会わず今頃現れて、
 あれから、わたしたち大変だったんだからね!!」

サクラが憤慨していた。

「おいおい、俺だって、お前らのこと探したんだぞ。
 万が一、巻物無くても、大丈夫なように地の書2つに天の書1つを
 手に入れたってのに、そりゃないだろ」

ユーリは反論した。

「天と地の巻物なら、おれ達も1組は持ってるぞ」

そう言ったサスケは天と地の巻物を取りだして見せていた。

「余分に集めちまったってことか、まあいいか、多い分には問題ないだろ。
 さっさと、2次試験突破を決めようぜ」

「ああ」

「おうだってばよ」

「そうね。行きましょ」

ユーリたちは、最寄りの扉を開き、塔の中に入っていった。


〜塔の扉の一つにて〜

「なんだこれ?片方の巻物に[残念、はずれ\(^o^)/]って、
 書いてあるぞ」

「何!?どういうことだ?」

「まさか、いつの間にか・・・グッ!」

「残念ながら、お前たちはここで不合格だ」

そう告げるとその中忍は、三人を気絶させた。

「誰がやったか、知らないが、中身を見れないこの試験で
 外側だけ同じ様に作成して入れ替えるとわな。
 受験者の盲点をついてるな。入れ替えられた時に、気付かなければ、
 最後まで気がつくことができない。
 気がついた時は、不合格が決まった時というわけか。
 この塔の中で不合格になったのは、初めてのことなんじゃないか?
 まあ、入れ替えられた時に気付かないこいつらが悪いんだけどな」

中忍のつぶやきは、気絶している3人には、聞こえる事はないのであった。

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