小説『NARUTO〜複写眼を持ちし者〜』
作者:サムナ()

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第18話 予選と隠す者


〜ユーリSide in〜

オレ達は無事、二次試験を突破した。

その後、二次試験の突破人数が多すぎるとのことで
三次試験予選を行うことなった。
内容は、いたって、単純。
ランダムで二人が決まり、その二人のうち、勝ったものが先に進めると言うものだった。
その説明をしていたのが、いかにも不健康そうな月光はやてという特別上忍だった。

第一試合ウチハサスケVSアカドウヨロイ
黒子が、チャクラの吸収術を使っていた。
サスケは体術ばかりで攻めいたため、吸引術にかなりチャクラを持ってかれたようだった。
最後は試験前にリーが見せた体術をコピーして繰り出し、黒子を床に蹴りで叩きつけた。
どうやら、サスケは試合とは別の理由も含め消耗してる様だった。
多分、首筋のやつが関係あるんだろう、一瞬だが、チャクラがおかしな動きをしていた。
その後、カカシ先生と一緒にどこかに消えていった。

第二試合ザクアブミVSアブラメシノ
ジノが相手の腕の中のパイプに虫を詰まらせ、暴発し、両腕が吹っ飛んでいた。
虫使いの一族か・・、火遁とかに弱そうだな。
飛んで火にいるアブラメ一族って、いうしな。いわないか・・・。
ツッコミが近くにいなかった。残念だ。

第三試合リュウトユーリVSヤクシカブト
オレの名前が書いてあった
。相手はどうやら、兄ちゃんをかけたメガネの様だ。
いつの間にか、メガネは復活していた。
試験前にヒビが入っていたはずなのに
ナルトが何か騒いでいた・・・あれ?そういえば、
塔に入る前、話してたやつって、こいつじゃね。
しまったー!!ナルトが塔の中での余った時間に
なんか話してたの聞いとけばよかった。
聞き流したのが、間違えだった。こいつの情報あったかも知れないのに。


〜ユーリSide out〜

「第三試合を行う者はおりてきてください」

ハヤテのその声の後、両者は下へと降りて行った。
間にハヤテを挟み、両者は向かいあっていた。
カカシがちょうど戻ってきた。

「君が相手とは、僕もついてないね」

カブトが喋りかけた。

「とかいって、負ける気はないんでしょう。
 まあ、ナルトたちが世話になったみたいですけど、それはそれ。
 これはこれですよ。お手柔らかにお願いします」

「こちらこそ、よろしく頼むよ」

二人がそんなやりとりをしている上では、
シカマルはつぶやいていた。

「なんか、あの二人似てるかもな」

「えっ!?何言ってんのよ。シカマル、全然似てないじゃない!!
 ユーリの方が、サスケ君の次くらいには、顔がいいじゃない」

イノが否定した。

「そうだってばよ!顔はともかく、性格なんかは、
 カブトさんはいい人だけど、ユーリは微妙だってばよ」

ナルトが自身の意見をさらした。

「そこは、チームメイトの肩を持とうか・・ナルト」

カカシがつぶやいた。

「いや、そうゆうことじゃねえよ。
 なんつーか、二人とも裏では何考えてるわからないタイプっていうのかな?
 なんか、お互い、何か隠してる感じというか」

シカマルは頭をひねらせながら、答えた。

「ああ、ユーリに関しては、そんな所はあるね。
 ウソとか、駆け引きとか大好きだからね。あいつ。
 (シカマルはユーリの実力を知っているのか?
  だが、この様子だと、確証はないようだな。
  あのカブトってやつは・・・よくわからんが)」

カカシはシカマルの疑問に答えた。

「何言ってるてばよ!シカマル。
 少なくとも、カブトさんはそんな人じゃないってばよ!」

「やたら、あっちのメガネの人の肩を持つけど、
 なんか助けられたのか?」

「カブトさんがいなければ、多分、二次試験で脱落していたってばよ」

「ふーん。まあ、でもオレはユーリが勝つと思うぜ。
 あいつはほぼ間違いなく、なんか隠してるだろうな。性格的に」

そのシカマルの言葉を少し離れた場所で聞いていたテンテンは、

「だってさ、ネジどう思う?」

「ふっ、仮にも流戸宗家の人間だ。隠し玉の一つや二つ持っていても、
 おかしく無いだろ」

「ふーん。リーはどう思う。」

「うおぉぉ、次こそ、次こそ、僕の番です!!」

「あっ、全然聞いてないわね」

テンテンの言葉は、リーには、届かないのであった。
ネジは別の場所に視線を向けていた。
ネジの視線の先には、

「(が・・・がんばって、ユーリくん・・・)」

試合を見つめているヒナタがいた。


 
そして、舞台は再びに下に戻り、

「では、第三回戦はじめてください」

ハヤテの声により、試合の火蓋(ひぶた)が切られた。

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