小説『ローズヒップは事件の香り』
作者:狂ピエロ(カガク生活)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

「あ、その前に。もう少しロジックノ塔について説明がいるね。このロジックは4つのパーツで出来てるんだ。『きっかけ』『事件勃発』『偽造工作』『逃亡』この4つね。だから…さっきのはきっかけが分かったんだ。どう?わかる?」
「…そう。つまり私は4パーツの塔を完成させたらいいのね?」
「そういうことwただ、今の情報じゃわからないこともあると思うんだ。それを探すのもコイツの役目だからwその時はパーツが透明になるんだ。それだけ覚えてて。」
…なるほどな。大体はわかった。
「わかったわ。じゃあさっさと次に行きましょう。」
「OKwそれじゃ、次…事件勃発だね。事件はどんなのだった?」
これは楽にわかる。状況からしてもあれしかありえない。
「フォークで架令を刺したのよね?犯人はわからないけど…で、この時に使ったのが春さんのハンカチ。おそらく現場に落ちてたのね。これが事件の大雑把な流れね。」
するとまた塔が積まれた。少し直径が小さめのパーツで、色は薄い緑だ。
「そうだねwこれが事件の大体だねw今の証拠から見ると。じゃあ次、偽造工作。これはなんだ?」
…答えられない。証拠が無い…
「…わからないわ。これは…あんたがさっき言ってた証拠不足。」
すると今度は透明の塔が積まれた。ガラスのように透き通っていて、とても綺麗だ。
「そうかい…OKwじゃあ次行くよ?次は逃亡。これは楽じゃないかな?今回はw」
「そうね。普通に出ていった。それだけよね。」
そう言い終わるとまた塔が積まれた。かなり小さくなっていて、下から段々になっている。
「これくらいだね…今回のロジックでこれからの捜査方針決まったんじゃない?」
「そうね。とりあえず…犯人の偽造工作。これを探さなきゃ。」
「…それじゃ、これくらいでいいかな。」
そう言うと来井は指を鳴らした。すると空間はパリンと割れて壊れ、もとの探偵事務所に戻っていた。

-27-
Copyright ©狂ピエロ All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える