小説『ローズヒップは事件の香り』
作者:狂ピエロ(カガク生活)

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―紅葉出版社 花茂芽―
私たちは出版社に到着した。
車から降り、目の前のビルに向かう。だが、自動扉をこえた先に私たちを待っていたのは、とんでもない…いや、思い出したくない顔だった。
「あれぇ?花茂芽さんたちじゃないですかぁ〜さっきはどうもぉ〜」
「「「また出たよ…」」」
…井原 花蓮だ。
「なんですかそれぇ、もう〜…」
はぁ…また一仕事増えたな。つかれそうだ。
「…先程はどうも。えっと…ここには何を?」
「いやですねぇ〜仕事です し・ご・と捜査してるんですぅ〜」
「そうですか…奇遇ですね。私たちも。同行させていただいてもよろしいですか?」
「…いいですよぉ〜ただあなたたちの推理、聞かせてもらえますかぁ〜?なんにもなしに入れることはできませんからぁ〜」
「そうですね…それではお話しましょう。よろしいですか?」
もう…骨が折れる。こいつと話しているだけで疲れる…
でもまぁ入るためには仕方ない。私は井原に推理を聞かせた。

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