小説『ローズヒップは事件の香り』
作者:狂ピエロ(カガク生活)

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縁中神社…なぜこんな共通点が…?
「縁中神社…そこで何を?」
「何をと言われましても…普通に参拝して…あ、写真をとりました。それをキーホルダーにしてお互い携帯に付けるようにって…」
…なんということだ…だが携帯ストラップが二つ…?
「架令さんはストラップを付けた…それは本当ですか?」
「はい。私たち目の前で付けてましたから…」
「そうですか。その時何か不自然な点はありませんでしたか?」
「…そうですね。何もありませんでした。彼はあまり飾りをつけないタイプでしたから、携帯も何もついていませんでした。」
さらに面倒くさいことに…携帯ストラップはついてなかった…?おかしい。春の携帯ストラップはどうなったんだ?また考える点が増えたようだ。
「そうですか…ありがとうございました。捜査の参考にさせていただきます。」
「ええ。こんなことで申し訳ありませんが…お役に立ててなによりです。」
「それでは、失礼します。」
私は軽く一礼して部屋を出た。

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