小説『ローズヒップは事件の香り』
作者:狂ピエロ(カガク生活)

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―紅葉出版社ロビー 花茂芽―
…はぁ。私はいろいろなことを考えた。しかし、一番最初に浮かんだのはあの疑問だ。
「ねぇ花蓮、あんた刑事なのになんで一言もしゃべらないの?」
「えぇ〜私人見知りでぇ〜あまり人と話さないんですよ〜」
「…呆れた。まだ来井の方が使えるわ。それじゃ。」
「えぇ〜ちょっと待ってくださいよ〜どこ行くんですかぁ〜?」
…確か最初の推理を話した時に言ったと思うのだが…
「…ビルよ。ここで話したとき言ったでしょう?」
「そうですか〜私も行きますぅ〜」
「…いらないわ。邪魔よ。」
「えぇ〜酷い〜…」
私はそれ以上何も言わずビルへと向かった。

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