小説『これはゾンビですか?−はい、夜の王物語です!』
作者:音無()

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【 第3話 】




あれから1週間くらいが過ぎただろう!

って言うか、今日がちょうど1週間ってところだ!

俺とミラージュはあれから楽しく過ごしている。

何か忘れているような…………

まあ。考えてもしょうががないぜ!

「いらっしゃいませぇ!!」

今はバイトをしているところだ!

いくら魔王さんがお金を出してくれてるからって自分が何もしない訳にはいかない!

そう思い俺はバイトをすることにした。

それに俺はあいつのために服をプレゼントしたいしな!

困ったことにミラージュは精霊で背が小さ過ぎるため服が合わないのだ!

今はもとの世界から持ってきた服で我慢してもらっている。

だからこそ俺はあいつ……ミラージュに服をプレゼントしてやる。

そう俺は誓ったんだ……魔王様に!!

もうすぐしたらバイト代が入る日だ!

帰りにファッション雑誌?でも買って帰るか!

「ありがとうございました!またのご来店を…」

「龍輝!今日はもうあがっていいぞ!!」

店長が出てきてそう言ってくれる。

「あっ…はい!!ありがとうございます!」

俺は奥の部屋に入り着替えコンビニを出た。




時間は夕方の5時くらいだろう。

日が沈もうとしている。

「たっだいまぁー」

「…………」

あれ?

いつもならすぐに来てくれるのに今日は来ない。

俺はリビングに行く。

するとミラージュはソファーの上で寝ていたのだ!

何てかわいい寝顔なんだ!

俺はミラージュの寝顔を見て見惚れてしまう。

いかんいかん晩飯を作らないとな。

今日はミートスパゲッティーにするか!

ミラージュを起こさないようにキッチンに行き俺は晩御飯の支度をする。

「ミラージュ、ミラージュ起きろって!」

「もう食べれないいよ〜」

おーい!なんの夢を見てるんですか?

スパゲッティーが伸びちゃうだろ。

「起きないと晩飯抜きだからな!」

「はぁっ…!」

おっすげー!

飯に反応して起きたぞ!

「おはよ〜龍輝」

「おはようミラージュ!もう晩飯の時間だぞ」

ミラージュは目をこすり時間を見て『え〜〜』と少し驚き椅子に座る。

まったくこんなに小さいのに食いしん坊何だからこまったもんだ。

「何の夢を見てたんだ?」

「○△*な夢だよ」

「食べてからでいいから」

ミラージュはミートスパゲッティ―を口いっぱいに頬張りながらしゃべっていた。

「お菓子をいーっぱい食べてたの!」

ミラージュは笑顔で言う。

「それはよかったな」

「うん!とてもいい夢だったよ」

そうやって食事を終えると俺とミラージュは次の行動に移るのだった。



「お散歩、お散歩楽しいなー」

「目的が違うくないか?」

「わかってるよ!」

ミラージュは散歩が好きみたいだ。

俺達は夜に散歩をして、魔力反応を調べている。

まあ。この世界には魔装少女と言う奴らがいるらしい。

そいつらの魔力を奪うのが俺の役目らしい。

この世界にはたくさんではないが魔装少女がどこかに住み着いているらしい。

俺達はコンビニを通り公園を通り墓場を通る。

「これは…………ミラージュ!!」

「うん!!すぐ近くに魔装少女がいるよ!」

俺とミラージュはゆっくりと墓場の中に入っていく。

そこにいたのは少女ではなく青年だった。

年は同じくらいかな?

俺はミラージュをカバンに隠しその男に近づいていく。

「あのーすみません」

その男は缶コーヒーを飲んでいた。

「一緒にいいですか?」

俺は何を言ってるんだー。

いいっていうわけがないだろ!

「いいですよ!」

「いつもここに?」

「最近はたまにですかね!墓場がなんか落ち着くんですよねー」

「あっそれわかります!」

だって俺はゾンビだもん!

「本当ですか!?気が合いそうですね僕達!」

「そうですね!えーっと龍輝っていいます」

「歩です!これからもよろしく」

「よろしくです」

いい人にあってしまったなー。

それからいろんな話をして俺と歩は別れた。

何か忘れているような…………

あっ……

「ミラージュどうだった?」

「魔力は持っていたか?」

「持ってはいたんだけどねそれより強い魔力を持つ奴がいたんだけど、どこにいるかまでは分からなかった」

「よく頑張ったなミラージュ!」

探すのに魔力が必要で俺がミラージュの魔力を必要以上に取ったせいでミラージュがすぐに疲れてしまう。

そうなると散歩は終了。

俺にも探せたらいいんだけどミラージュは教えてはくれない。

本当に俺がゾンビになっているのか?と言う実験をした。

あの時は本当にビックリしたよな。

包丁やらの刃物で身体を斬られてもすぐに再生?する。

痛いとは思はないが斬られたところを見ているので色んな意味で痛い。

そんなこんないっているうちに家に着く。

俺はミラージュをカバンを覗き声をかける。

「ミラージュ風呂に入ってから寝ろよ!」

「はーーい」

ミラージュは起き上がり風呂場へと向かっていった。

これが今の俺とミラージュの生活になっている。

それにしても今日の墓場にいた歩って奴が魔力を持っているとは驚いたな。

それにしても何で男が魔力を持っているんだ?

この世界で俺だけが唯一男で魔力を持っているんじゃなかったのかよ。

まあ。そんなことを考えても仕方がないか……いたんだから。

-5-
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